ただただすり減った一ヶ月…週刊新潮の記事監修を通して「二度とやるまい」と決心した話。 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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ちょっと前に記事にした、週刊新潮さんに「してやられた」という話。

 

現在発売中「週刊新潮」の記事について ~化粧品の【界面活性剤】は危険なのか?~


このブログはその続きになります。

 

 

予め言っておくと、僕は週刊新潮さんに今、すごく怒っています

 

 

今しがたやりかけだった最後の仕事を渋い顔をしながら終わらせて

 

「もう金輪際手を貸すことはありません」とメールをお送りしてきたところですが、

丸一ヶ月ほどこの仕事を引きずってきて本当に思うのは

 

今まで色々な記事監修を担当してきた中でも飛び抜けて最悪の仕事だったなということです。

 

 

 

今日はそう思い至った理由をつらつら書いていきます。

 

 

 

 

◎「希望が欲しい」から始まった取材も…蓋を開ければ。

 

 

ことの起こりは約一ヶ月前に受けた週刊新潮さんからの取材。

 

女性の記者さんがお二人来られて、以下のように話が始まったのです。

 

「今化粧品に関する特集を組むために取材を重ねていて、色々な専門家さんや皮膚科医さんにお話を聞いてきたのですが、どの方も『化粧品なんか使わない方が良い』というようなことを言われるものですから…もっと化粧品に関しての希望が欲しくて伺いました」





僕は予てより雑誌の取材などでは化粧品を悪く言ったり特定の企業を批判するような内容はできるだけ書かないようにしてきました。

 

というのも僕のブログでは「極度の敏感肌」や「アトピー体質」のように

 

元から肌が弱かったり普通の化粧品があまり使えない一部の消費者層が集まっているという特殊な環境である一方、

 

雑誌やウェブメディアなどではそうではない大多数の消費者が見る機会の方が多いためです。

 

 

確かに僕は化粧品の解析などで「こういう成分は良くない」とか普通にブログでは言っていますが、

 

敏感肌でもない肌質の人だとそういった商品でも普通に使えている人は沢山居ます。

(そしてそういう人はネットで僕のブログを探すことは無いんです。)

 

 

だからこそ、ブログでは僕の独自見解としてそういう話題も発信するものの

 

大多数の大衆に向けたメッセージとしては決して相応しいものではないと僕は考えているのです。

 

 

 

「この成分が良くない」とかそういう情報は、その情報を欲している一部の人が手にしてくれれば良いものであって、

 

そうでもない人に無闇に広まる意味はあまりないとすら僕は感じています。

 

むしろそういった情報をマスメディアに乗せて発信するのは無用な混乱を招く元です。

(だって普通に使える人もいっぱいいるわけですから)

 

 

 

なので基本的には「これが良くない!」という内容ではなくて

 

「こういうものを選んだ方が良いよ!」という内容で書くように心がけて来たのです。

 

 

 

そのため、今回の監修依頼も僕的にはその理念と合致していると感じ、協力に応じたわけです。

 

 

実際その取材に来られた記者さんの想いはその通りだったと思います。

 

何度もメールをやりとりして思うのは、彼女たちには別に悪意はなかったのです。

 

だからこそ僕もその取材を通してでは今回の特集記事の完成形を予想出来ませんでした。

 

 

 

…しかし、

 

その時の取材と、何度かの原稿のやりとりの末、

 

結果として出来上がった記事が、以前ブログで取り上げたものでした。

 

 

 

「希望が欲しい」…から出てきた内容が

 

『界面活性剤が危ない』『化粧品が肌バリアを壊す』

 

などなど、僕の当初の思いとは真反対の内容だったのです。

 

 

まさか話を聞いていた専門家というのが例のお人たちで、

 

聞いてもいないタイアップ記事、「界面活性剤」全てを悪い物のように取り扱う内容。

 

 

僕が監修した原稿はあくまで僕の発言内容に基づく部分だけだったため気がつかず、

 

まるで僕までその言説に賛成的であるように編集されていたのには本当に驚きました。

 

 

 

 

僕はこれを受けブログで内容を弁解し、

 

当然新潮社編集さんには抗議のメールを送りました。

 

既に次週号などの内容の確認も始まっていたため、

 

・今後彼らと並んだ写真を掲載しないこと

・界面活性剤について次週以降で内容を正すこと

 

などを条件として記事の監修を続けました。

 

 

 

ちなみになぜ当初の記者さんにそのような悪意が無かったにも関わらずこのような記事が出来上がったかというと、

 

これらの記事には数名の専門家に対して数名の記者を取材に当て、

 

それらの内容を元に『編集責任者』なる人物が全体の記事を書き上げるというシステムだったからだそうなのです。

 

 

そのため、元の記者さんの思いとも違う記事が出来上がったということです。

 

 

 

 

実際多くの方には「すぐに手を引くべき」と言われていましたが、変な専門家のおかしな理論が10万部刷られることを思えば安易に身を引くことが出来ませんでした。

 

自分も関係した手前、ここで手を引いては今号以降どのような内容を書かれるか分からない、という危惧があったからです。

 

(ギャラは一度の記事監修で1万円しかもらえないため、ギャラのために引き受けたわけでは決してないということをこの場で宣言しておきます。)

 

 

 

 

それで次週号ではなんとか僕がかなりのテコ入れを行い、

 

「界面活性剤すべてを敵に回す必要はない。そうではなくて、怖がらず正しく理解し、適量を使用するのが要締なのだ」-週刊新潮9月27日号より引用

 

という内容に替えさせ、まだ比較的まともな内容となったかな…と一時安堵していました。

(それでも「界面活性剤・化粧品悪し」の雰囲気は完全には拭えないものでしたが)

 

 

 

しかし現在発売中の10月4日号ではまた雲行きが怪しくなりました。

 

 

 

◎「界面活性剤」で化粧品を選ぼうとする&約束と違う完成形

 

image

↑10月4日号の見出し。色々とひどい

 

 

 

今号ではかずのすけ式の「水性基剤」(BGやグリセリン、エタノールなどの化粧品の主成分になっている成分)を元にした化粧水の判定法を使って各社の商品を分析した内容が書かれているのですが…

 

 

 

実は僕はもうこの号から協力をやめるつもりでした。

 

しかしまた送られてきた資料がひどく…

 

化粧水の成分を評価するのになぜか「界面活性剤」を抜き出した資料を送ってきたのです。

 

 

化粧水に入っている界面活性剤なんて1%にも満たないごく微量が基本で、

 

そんなものを参考にどうやって化粧水の話をするつもりなんだ??と疑問に思いました。

 

 

 

つまり元は界面活性剤の有無や配合種類で化粧水を評価するつもりだったようで、

 

今回も「ここで手を引いたら本当にひどい記事になるぞ…」と思ってしまい、

 

結局化粧水の成分を読む方法…

 

具体的には

 

お手頃価格でお肌に優しい!プチプラ化粧水のおすすめ3選を紹介

 

これと同じ方法を手取り足取りお教えしまして。

(重ねて言いますがギャラは1万円です…)

 

 

 

また最初は評価リストの中に「医薬部外品」の商品もいくつか入っていたので、

 

これは普通の化粧水と同じ軸では計れないですし、成分も並び通りとは限らないから外すべきと提言しました。

 

さらに

 

記事内容で「全成分が配合順とは違うから注意が必要」という内容は書いても良いと思うが具体的な商品には触れるべきではない

 

と指摘してその意図を汲んで貰ったはずでした。

 

 

 

もの凄く長いアンケートにも色々答えて、

 

消費者にとっても益になり、かつ、

 

「界面活性剤の種類で判定される」という非常に理不尽な方法で各社が批判されることがないように…

 

と、僕なりに凄く気を遣って記事の監修を行ったつもりだったのに…

 

 

結局蓋を開けてみれば

 

変わらず化粧品批判の体で書かれているし、

 

具体的な医薬部外品の商品写真まで載せて

 

「主成分が判然としない」などとおどろおどろしく書かれているし、

(医薬部外品なんて全部同じなのになんで3つだけ??)

 

 

全然、僕の想いを理解してくれていない。

 

 

 

これではまるで僕が週刊新潮を率いてメーカー批判してるみたいに見える。

 

 

僕はそんなこと頼んでもないし、むしろ理不尽な批判から守りたくてやったことなのに。

 

 

色んなことが重なってとてもがっかりしました。

 

 

(具体的な商品を写真で掲載したのは「表のリストから抜いたことで対応した」というつもりだったらしく先方から謝罪があったが、僕もその当たりが確認不足だったのだけど、結局「完成原稿を見られない」ことが原因だったように思う。見られていればこれも抜けと指示が出来たはずですし。)

 

 

 

 

 

そもそも僕が考案している化粧品の分析方法は

 

肌が弱くて普通の化粧品が使えない人でも使える物を見つけられるようにと考えたものであって、

 

それを意味も無いメーカー批判の道具に使われるのは凄く嫌です。

 

 

結果として良くない商品を見つける方法にも使えるのは事実ですが、

 

これを「良い物を見つける方法」として記事にできないのはなぜなんでしょうか。

 

 

 

 

◎全く役に立たない「他の監修者」

 

 

さらに言えば、多分現在の記事のコメントの8割ほどが僕の言葉で、

 

他の監修者は全く役に立ってないんですよね。

 

皮膚科医や博士もいるはずなんですが、当たり前のことや凄く一部の人のことを言っているだけで

 

記事の印象を悪くしているのみで…。

 

 

そもそも皮膚科に受診している一部の患者のことをさも全部の消費者がそうかのように言うのはどうなんだろうと思いますし、

 

因果関係のないことを真実めいて言うのやめて欲しい。。

 

 

こんなに無責任なことを適当に言っている人が居て、

 

僕がこんなにも色々と苦心しているのは凄く理不尽な気がします。

 

 

 

 

 

◎【身の丈に合わないこと】から生じる違和感

 

 

 

実は今回週刊新潮の監修をしたことで感じた違和感ははじめてのものではありません。

 

少し前に某「L○K」という雑誌の一部の監修をしたのですが、

 

その完成品を見た時にも今回と少し似た感想を抱きました。

 

 

簡単に言うとこういう監修物ではたまに

 

「僕が監修しました!」と胸を張って言えないようなものが出来上がることがあるんです。

 

 

この違和感はなんなんだろう…。

 

とその時から思って居て、結局僕はその雑誌についてSNSで告知しなかったのですが

 

今回の一件でなんとなく分かった気がします。

 

 

それは

 

編集者の「身の丈に合わないこと」をやるとどんなに監修者が頑張っても

 

違和感の拭えないものが出来上がるということなんだろう

 

と。

 

 

というのは、その雑誌だと科学の専門でもない人たちが下手な実験をしておかしなランキングとか作っているから方々から突っ込みドコロ満載の内容になってしまっていたり…。

 

 

 

今回の件も、成分からの商品評価をこんな風にリスト式に無理矢理やろうとするから、

 

まず編集している人に凄い負荷がかかるし、

 

こっちも素人に1から教えなければならないから凄く大変だし…。

 

 

そもそも化粧品の解析を僕がやるのを見れば分かるように

 

1つの商品を分析するだけでも記事一本1000文字以上書けるんですよね。

 

 

それをリスト化なんてしようとするものだから、色々無理が生じます。

 

 

僕でもやらないことを、

 

専門家でもない人たちがやろうとしてはいけないと思います。

 

 

「この成分は界面活性剤ですか?」

 

と何度も聞かれて僕が対応してきたんですが、

 

それすら分からない人たちがこんな記事はじめから書けるはずがない。

 

 

出来ないことをやるからこちらの仕事も凄く増えるし、

 

完成系もひどいものですし、

 

どういう表現をすると周りにどんな影響を与えるかとかも想像がつかない、

 

というかそこまで考える余裕が生まれないのでしょう。

 

 

 

編集部の偉い人に一言言いたいのは

 

自分たちだけの手に負えない企画を組むな!!

 

という話ですね…(-_-;)

 

 

言葉の編集だけで済むなら良いけど、成分分析とか絶対出来ないんだから…。

 

 

 

 

◎来週号で正真正銘最後…多少の変化があることを願って

 

 

というわけであんなことやこんなことの不満をぶちまけた上で

 

「これで正真正銘最後です。」

 

とメールして最後の監修記事の原稿赤入れを送ったところですが、

 

(見出しまで確認させて貰ったの僕だけかもしれない)

 

 

最終的にどんなテイストに仕上がるのか知りませんが、

 

これ以上はもう面倒を見切れません。

 

 

 

ちなみに本当はこれももう拒否するつもりだったんですが…、、

 

次はシャンプー編なんですけど

 

ほっとくと何を書くか分からないから手を貸すしかない状況だったというか…。。

 

 

 

多少は良い方向に変わってくれると良いなぁと思いつつ今日のブログを書いています。

 

 

 

最後に僕の担当編集さんは頑張って下さっていたと思います。

 

悪いのは編集責任者で皆さんの上司に当たる人なんだと僕は分かっています。

 

でも頑張りと結果は必ずしもリンクしません。

 

 

結果として今回の監修で僕はとても多くの時間を費やしたし

 

僕自身に何のメリットもないことをやらされてとてもダメージを負いました。

 

 

理不尽な批判から守るつもりで頑張っていたのに

 

業界からはなぜか僕に不満が集まっているらしいですし、

 

別に今回の記事で消費者に何かメリットがあったともあまり思えないですし…。

 

 

 

本当に…、ただただすり減った一ヶ月でした。

 

 

 

凄い外れくじを引いたものだ、とは思いますが

 

まぁ良い勉強になったかなとも思っています。




以上で今日のブログは終わりますが、

こういった企画には今後絶対に協力することは無いと決心した一件でした。


おわり。

 





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