ニキビ肌荒れに「ニキビ用化粧品」は使うべきか? | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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これは昨日参加していた勉強会で話題になった内容です。







肌荒れに悩む人はとても多いですが

 

その中でも特に『ニキビ』の悩みは根深く、

 

Twitterやブログのコメントでもこれに関する質問はとても多いです。

 

 

 

実は僕も数年前からニキビがとても出来やすい体質になってしまいまして、

(以前肝臓の病気で入院してから)

 

今では食事などにもとても気を遣うようになりました。

 

 

 

それまでは不摂生があるとTゾーンにポツっとひとつニキビが出来ることはあっても、

 

「頬」などそれ以外の部位にニキビが出来ることってほとんどありませんでした。

 

 

 

それが内臓の病気をしてからというものドバーッと一度に何個も出来たりするようになり…。。

 

それはそれは大変だった時期もありました…(苦笑)

 

 

 

今では体内で分解しにくい油分(ショートニングやマーガリン、植物油脂など)を摂取すると

 

そういった部位にニキビが出来やすくなるんだということが経験的に分かりまして、

 

【肌荒れしやすい食べ物ランキング】 肌荒れの原因は「難分解性油」?!

 

こういったものを避けた食事にすることでほぼニキビが出来ることはなくなりました。

 

 

あとは仕事が立て込んだり睡眠不足などで身体の調子が悪い時にも発生したりするので、

 

しっかり休息を取るのも大切だなぁと最近は実感しています。

 

 

 

 

ちなみにこういった『食生活や生活習慣によって起こるニキビ』内因性のもののため、

 

スキンケアや医薬品の外用ではあまり根本的な解決はできません。

 

 

こればかりは普段の生活を見直すのが一番の解決法になります。

 

 

 

 

◎慢性的なニキビ悩みにはどう対処するべき?

 

 

 

ただ上記のようなケースはあくまで突発的に数個のニキビが出来たり、

 

普段はそんなにニキビが出来るわけではない人が大半です。

 

 

いわゆる「大人ニキビ」と言われるものですね。

 

 

これは比較的簡単に治せるのでニキビ悩みとしてはそんなに深刻ではありません。

(ただし大人ニキビも原因への対策がきちんと出来なければ悪化して深刻化していくこともあります)

 

 

もっと深刻なケースは

 

  • 常に顔の広い範囲にニキビが出来ていて炎症を起こして赤くなっている
  • その状態が数年~十年以上続いている

 

というようなものがあり、

 

 

僕はこれを『慢性ニキビ』と呼んでいます。

 

 

慢性的にニキビがあって治らない(治ってもすぐに新しいものが生まれてしまう)状態。

 

 

 

 

多くは思春期の時期から始まったニキビが上手く治らず(もしくは悪化して)、

 

大人になっても慢性的に続いてしまっている場合が大半です。

 

 

 

 

 

こういった慢性的なひどいニキビ悩みを持つ人ほど、

 

様々な化粧品や場合によっては医薬品などを使っていることが多いですが…

 

 

 

今日はこの『ニキビ用化粧品』について僕の考えをまとめておきたいと思います。

 

(医薬品に関しては書くと長くなるのでまた後日…というか過去記事にも色々書いてるので良かったら探してみてください。(;^^)b)

 

 

 

 

 

◎「ニキビ用化粧品」の効果と種類について

 

 

 

巷では『ニキビに効く!』という風にしてPRされている化粧品が星の数ほどありますね。

 

 

 

これらの化粧品は全て『医薬部外品(薬用化粧品)』と言って、

 

ニキビ用の有効成分を配合しています。

 

 

ニキビへの効果を標榜するには絶対にこういった成分のいずれかを配合する必要があり、

 

パッケージなどに『ニキビを予防』等と書いてある場合は例外なく薬用化粧品になっているはずです。

 

 

 

 

そしてこのニキビ用化粧品は大きく分けて二つの効果のアイテムがあります。

 

 

 

 

ひとつは

 

【殺菌・抗菌作用】です。

 

『イソプロピルメチルフェノール』『サリチル酸』『イオウ』などの成分が有名です。

 

 

ニキビは「アクネ菌」という菌が原因で悪化していくので

 

その菌の繁殖を抑制したり場合によっては殺菌する成分を配合しています。

 

 

 

またサリチル酸やイオウなどの成分は皮膚の角層表面に化学的に作用して

 

角質の剥離を促したり、角質を柔軟化してニキビの原因となる毛穴詰まりを解消する効果もあるとされています。(ピーリング作用)

 

 

 

もうひとつが

 

【抗炎症作用】で、

 

『グリチルリチン酸2K』を筆頭に、『グリチルレチン酸ステアリル』『アラントイン』などの成分があります。

 

 

炎症を抑制することでニキビが悪化していくことを防ぎます。

 

 

 

 

あとは『洗顔料』に限った話ですが、

 

 

ニキビの成因を「増加した皮脂」として捉えて、

 

通常の洗顔料より高い洗浄力に設定(皮脂吸着パウダーやスクラブなどを配合)された洗顔料などもあります。

 

 

過剰な皮脂をとにかく洗ってニキビを出来にくくする感じです。

 

これも「ニキビ用」等と謳っている場合は上記の有効成分のいずれかが配合されています。

 

(変なウェブサイトだと配合してないのにニキビに効く!とか言っているケースもありますが…)

 

 

 

 

◎ニキビ用化粧品の重大な弱点

 

 

 

しかし実は上記全てのニキビ用化粧品(の有効成分)にはそれぞれ弱点があります。

 

 

例えば【殺菌・抗菌作用】の場合、

 

そもそもニキビの原因菌と言われている『アクネ菌』は皮膚常在菌の一種で、

 

正常な状態であれば皮脂を分解して肌を守る成分を作るのに重要な役割を果たしている菌です。

 

 

またアクネ菌以外にも肌の上には多数の常在菌類が生息していて、

 

抗菌剤や殺菌剤はこれらを選り分けることなく効果を発揮してしまうため…

 

 

長期的に殺菌剤や抗菌剤を使用していると肌の皮膚常在菌バランスがどんどん崩れていき、

 

やがて肌の正常なバリア機能を失ってしまう懸念がある、と考えられます。

 

 

 

ごく一部分への使用であったり、1週間~2週間程度の短期使用であればOKなものの、

 

 

顔全体広範囲に長期的に使用すると

 

肌のバリア低下によってニキビの悪化含め様々な肌荒れの原因となりかねません。

 

 

長期使用ではむしろ慢性化に拍車をかけてしまう可能性も高いです。

 

 

 

またサリチル酸やイオウなどの成分は、

 

角層表面のタンパク質を分解する働きにより弱いピーリング作用を発揮しています。

 

過度に角層を分解すれば角層のバリア機能は当然弱っていきますし、

 

そもそも分解作用が皮膚刺激になってしまうことも考えられます。

 

 

もとよりニキビによってバリアが弱っているのに、こういった強力な作用を持つ成分を使うこと自体が肌荒れの悪化原因になることもあります。

 

(これも長期的に使用することはないようにしたい成分です。)

 

 

 

 

次に【抗炎症作用】の場合、

 

これは殺菌抗菌剤と比較すると安心して使える場合がほとんどです。

 

ただし、

 

先ほどの説明にもあるように『炎症を抑えることでニキビの悪化を防ぐ』のがこの成分の効果です。

 

つまりニキビの発生そのものを防ぐことはできないですし、

 

あくまで対症療法的な効果のため長期的に使っても根本解決はできません。

 

(また効果自体も殺菌・抗菌に比べて即効性がなく、とても穏やかな効果です。)

 

 

 

高い洗浄力の洗顔剤は言うまでもなく、

 

過剰な脱脂や摩擦は肌のバリア機能を低下させる大きな原因になるため

 

これも長期的に使用するとより肌荒れを悪化させかねません。

 

 

 

 

結局のところニキビ用化粧品はその場しのぎ的な発想で作られているものがほとんどで、

 

確かに一時的にはニキビを抑制できることはあっても

 

長期的な使用だとむしろ悪化させてしまう場合すら想定されます。

 

 

 

 

◎ニキビ悩みの改善に「ニキビ用化粧品」は別に必要なし!

 

 

 

というわけで僕自身の考えもそうですし、

 

実際にスキンケアカウンセリングで慢性ニキビを何人も改善させてきたアドバイザーさん、

 

化粧品処方専門の先生などなど

 

昨日の勉強会に参加していた様々な方面の美容の専門家の皆さんは

 

個々にそれぞれの見解はお持ちであるものの基本的には同じく

 

 

『ニキビ改善にニキビ用化粧品は別に必要ない』

 

 

という考えで共通していました。

 

一時的に改善させる目的で短期で使用することはあっても良いですが、

 

 

 

「ニキビ用化粧品それだけを長く使えばニキビの悩みが根本から解決する…」

 

と考えている人は誰もいない

 

という状況でした。

 

 

 

 

僕もニキビを改善させる目的でニキビ用化粧品を勧めることはまずありませんし、

 

別にニキビ用でなくてもニキビ悩みを根本から改善させることは可能です。

 

 

逆に言えば

 

ニキビ用ではない「普通の化粧品」で適切なケアをすることがなければ

 

慢性化したニキビ悩みを根本から改善させることはできないとすら思っています。

 

 

 

 

◎慢性ニキビを改善させるための「基本的な方針」は?

 

 

 

そもそもニキビが出来やすい肌では

 

  • 肌バリアが正常に働いていない
  • 角層状態が良くない
  • 常在菌バランスが乱れている
 
などの状態が予想されます。
 
 
ニキビは毛穴の内部に常在菌(アクネ菌)が閉じ込められて発生するものですが、
 
角層が正常に作られていればこういった毛穴詰まりはそうそう起こりません。
 
 
 
皮脂量が多いことが根本的な原因という見方もありますが、
 
実は最近だと「皮脂が多いだけではニキビは出来ない」という考え方が主流になってきています。
 
というのは、
 
かなりのオイリー肌にもかかわらずニキビは出来ない人が実際に沢山いるからです。
 
 
 
ニキビが慢性化している人は肌が慢性的に炎症を起こしているため、
 
ターンオーバーが加速して正常な角層が生成されにくくなっていることが予想されます。
 
 
角層が正常に作られなければ肌バリアは低下するし、常在菌バランスも乱れやすくなり、
 
剥がれた角質で角栓なども生成されやすくなるため毛穴詰まりも起こりやすくなります。
 
 
 
 
つまりこういった状況を改善するのがニキビが出来やすい肌質から抜け出す唯一の方法だと僕は思います。
 
 
そのために必要なことは、本当に単純なのですが
 
  • 肌に負担になる洗顔をしない(優しく洗顔する)
  • 肌に刺激にならないスキンケアを適切に行う
 
この2点がニキビ改善のための基本的な方針になります。
 
 
 
というかどんな肌荒れも同じくで、
 
結局のところ肌を健康に保つには『角層』が正常に作られる環境を作る必要があります。
 
 
 
そのためにはゴシゴシ洗いすぎて角層を削ってしまったり、
 
肌に刺激になるスキンケアを行って肌バリアを低下させることがあってはなりません。
 
殺菌剤などを長く使用して常在菌バランスが過度に乱れてしまうのも考え物です。
 
 
 
つまりは優しく洗って優しくスキンケアしましょう、というそれだけなんです。
 
 
 
 
ただ慢性ニキビの場合は有効成分の影響でかなり肌が荒れやすくなっていたりすることもあるので、
 
新しいスキンケアに替えると突発的に肌が激荒れしてしまうことがあります。
 
 
 
僕はこのように薬用のニキビケアから優しいスキンケアに変える場合
 
突然全部替えずに最初は一日置きに使用して徐々に慣らしていったり
 
使用アイテムを1品ずつ1週間~2週間ずらして切り替えていく…
 
などのフェードアウト方式をオススメしています。
 
 
 
 
 
 
 
 
以上、
 
ニキビに悩んでいる人ほど「ニキビ用化粧品」に惹かれてしまうのではないか、と思いますが
 
僕はニキビ悩みを抱えているからと言ってニキビ用の化粧品は別に必要ないと考えています。
 
 
 
むしろそういうアイテムを使い続けると悪化してしまうことも多いので…
 
まずは何より「優しく洗って優しくスキンケアする」ということが大切です。
 
 
 




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