デオドラントや香水は車の排ガスより悪影響!?『香り付け専用剤』についての個人的見解 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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先日面白い研究が発表されて話題になっています。

 

デオドラントや香水は自動車の排ガスよりも肺に悪い

 

 

研究者らは、NOAAが収集した統計を分析し、ロサンゼルスの大気汚染レベルも測定した。そして、揮発性化合物の発生源は、自動車あるいは工業系企業ではなく(なお、これらの排出物のレベルは基準を明らかに超えている)、化粧品や生活用品であることを発見した。

 

<中略>

 

研究者らによると、これらの物質はがんやその他の病気のリスクを高めるだけでなく、下層大気中のオゾン生成を促進し、環境全体に悪影響を及ぼす。オゾンはスモッグの主成分であり、喘息や肺の問題を引き起こす可能性がある。

なぜこんなことになったのか?研究者らは、大多数の国の法律は化粧品中の揮発性炭化水素の含有量を考慮しておらず、その流通と使用を全く規制していないことに関係していると考えている。研究者らは記事の中で、今後数年で修正する必要があると指摘している。



つまり

 

「化粧品や洗剤などに使用されている『香料』が、大気汚染の中核になっていた…」

 

という驚きの研究結果です。

 

 

 

これは個人的に非常に面白い研究が出てきたなと感心しております(;^o^)ゞ

 

 

 

元々かずのすけはブログ開始当初から昨今の「香りブーム」に苦言を呈しておりまして、

 

「香りブーム」に潜む危機!? ~香料の有毒性と「香害」について~



「香料にはそもそも毒性があるんだよ」

 

 

という話をず~っと前からしています。

 

 

 

 

◎「香りを感じる=化学物質を体内に取り入れている」ということ

 

 

 

我々が何気なく普段感じている『香り』ですが、

 

この香りを感じるメカニズムをきちんと考えている人はどれくらいいるのでしょうか。

 

 

 

香りとは「気化した化学物質を吸入して感じるもの」なので、

 

つまり

 

香りを感じたその瞬間、

 

あなたは本来身体の中には無いはずの化学物質を体内に取り込んでいるのです。

 

 

 

しかも香料の多くは『脂溶性』といって油に溶け込む性質を持つので

 

血液に溶けて尿で排出されにくく、体内への蓄積性も軒並み高いと言われています。

 

 

 

さらには皮膚のバリアを通過して体内に入りやすい(経皮吸収性を持つ)成分のうちの一つでもあるので、

 

 

香水など高濃度の香料を含む化粧品を皮膚に直接つけると、

 

莫大な経皮暴露になるという話も聞きます。

 

 

この人体影響は計り知れないため、

 

国内最大手の某化粧品・トイレタリーメーカーは

 

このリスクを回避するために「香水」という商品を一つも販売していないそうです。

(安全性研究所の方から直接お聞きしました)

 

 

 

 

◎これまで普通に使われていた香料にも将来的に「毒性」が見つかる可能性も

 

 

 

こんな話をすると

 

「今使われている香料は何十年と長い歴史の中で使われてきたものだから安全性は十分!」

 

という声も聞こえてきます。

 

 

 

 

しかし僕の持っているお勧め資料のうちのひとつ、

 

香料や精油に関して超網羅的に科学的考察をまとめている

 

『アロマセラピーサイエンス』

 

 

という本には香料の毒性について以下のように記されています。

 

  • 国立職業安全性および健康研究所(1989)は、香料業界で用いられている2983の化学物質中、884個を毒性物質と定めた。(その多くは石油由来の合成品である)。
  • (香料のうちの)多くの化学物質が癌、出生異常、CNS(中枢神経障害)、アレルギー性呼吸器反応、皮膚や目の過敏症を起こす
  • 国際化粧品原料安全研究機関(RIFM)は香料原料の安全性試験を実施いているが、香料として使用される5000以上の原料のうちわずか1500程度しか試験が実施されていない
  • 過去何十年も繁用されてきた原料の多くで、深刻な神経毒特性がみられ、体内組織への蓄積がなされていた
  • 嗅覚路は、脳への直接的な経路となる事実があるにも関わらず、ほとんどの香料は神経系への影響が一切調査されていない
 
などなど、
 
 
 
つまり「香料」という成分はこれまで化粧品やトイレタリー製品に非常に頻繁に利用されている一方で、
 
成分そのものが毒性を持つものも多く、
 
しかも現在普通に使われているものでも
 
その毒性や環境影響が明らかになっていないものが数多くあるのです。
 
 
つまり、
 
今まで長く使われていた香料に、ある日深刻な毒性が見つかる可能性もゼロではありません。
 
 
 
実際、
 
僕の身の回りでは香料によるアレルギーや頭痛や呼吸器障害などの話をかなり頻繁に聞きますし、
 
僕の家族や僕自身も、きつすぎる香料で体調を壊したことがあります。
 
 
今では『香料アレルギー』『化学物質過敏症』と呼ばれる症状を訴える人もかなり増えてきていて、
 
 
 
「今使われている香料が万人にとって安全性抜群だ」
 
などという主張は
 
はっきり言って現状を全く捉えられていない妄言だと僕は思っています。
 
 
 
 
◎「天然のアロマ」も例外ではない
 
 
さらに香料について否定的な意見を書くと
 
「香料は危険だから、天然のアロマを使おう!」
 
という人も少なからず出てきます。
 
 
でもこれも大間違いです。
 
 
 
天然のアロマというのは主に『精油』という成分でできています。
 
 
 
主に植物の芳香成分を濃縮して抽出したもので、
 
ほぼ芳香成分100%でできています。
 
 
 
しかしこの芳香成分というのは
 
何十~何百もの様々な化学物質の複合物であり、
 
 
 
 
「合成香料」とは天然香料の化学成分から特定の成分を抽出した一つの化学物質のことであり、
(もしくは同じ成分を化学的に合成したもの)
 
 
膨大な種類の化学物質の混合物である「天然精油」と比較すると
 
 
純粋な成分である合成香料の方が相対的なリスクは低いと判断できます。
 
 
 
そもそも最近の合成香料は「単離香料」といって精油の成分を抜き出したものが基本。
 
合成香料の方が精油よりハイリスクということは考えにくいのです。
 
 
 
まぁ百歩譲ったとしても、
 
天然アロマだからといって(合成)香料より安心安全だ、というのは完全なる誤解です。
 
 
 
 
実際最近、アロマの利用でペットが衰弱死するという話が話題になったところですが、
 
そもそも植物の芳香というのは外敵を寄せ付けないための毒素の役割をしているものもあるので、
 
 
解毒機能の弱い小動物にとってはアロマの量によっては致死性の猛毒にもなりえます。
 
 
 
脳に影響を与えて気分を上げたりするというのは、
 
つまりそれだけ身体への影響が強いということ。
 
こういう成分は薬にもなる一方毒にもなり得るので必ず注意して欲しいと思います。
 
 
 
 
◎『香り付け専用剤』について、かずのすけの見解
 
 
 
・・・という現状がある中で、
 
実は昨年に某巨大外資系トイレタリーメーカーより
 
『香り付け専用剤』
 
なる商品が発売されました。
 
 
 
 
洗濯剤や柔軟剤と一緒に使用することで衣類にお好みの香りをつけることができる
 
「洗濯機に入れる香水」
 
なんていうキャッチフレーズで話題になったわけですよ。
 
 
 
 
しかし、
 
これは…
 
本当に、ない。
 
 
ありえません。
 
 
環境リスク、生体リスク、様々な毒性影響などの視野で考えても、
 
この商品は今すぐにでも販売停止にするべきだと僕は思っています。
 
 
 
言えば分かると思いますが、このメーカーは世界トップのトイレタリーメーカーであり、
 
その販売力たるや世界一です。
 
 
つまりそれだけ多くの商品が世に出回るということ。
 
 
 
そもそも洗濯したあとに香りが残るように入れるということは、
 
それだけ高濃度の香料を配合しているということに他ならないはずです。
 
 
ちなみに現在ではこの香り付け専用剤の詳細な成分は未公開になっており、
 
ぶっちゃけ何が入っているかは不明。
 
ただ香料の濃度だけは異常ということだけは調べなくても分かりますよね。
 
 
 
莫大な販売力を誇るこのメーカーが発売したとあれば、
 
世界中の家庭で衣類に残る香料、排水に流れる香料が一気に増えます
 
 
しかも香料の厄介なところはそのまま水中の微生物に浄化されるわけではなく、
 
空気中に揮発して大気に霧散していくわけです。
 
 
 
ちなみにこのメーカーはアメリカの会社ですからね。
 
昔から長い年月をかけて相当の量の香料を環境中に垂れ流してきました。
 
 
 
そしてその結果が今回の研究で明らかになったわけです。
 
 
 
 
見も知らない小さい中小メーカーが発売したなら特に何も言うまいですが、
 
あなたたちがそれをしては絶対にいけないと僕は思う。
 
 
販売力や影響力を持つメーカーだからこそ、
 
長い目で見たその製品の持つ環境や人体、自然の動物たちへのリスク
 
しっかり考えて商品を作らなければならないはずです。
 
 
 
 
数年前からもあちこちで香料に対する批判や悲鳴がずっと聞こえていたはず。
 
メーカーに直接苦情を言っていた人も少なくなかったはず。
 
 
消費生活センターでも年々においに関する苦情は増えています。
 
 
 
にもかかわらず、まだやりますか?
 
 
周囲に不幸をふりまいてまで、香りを付けることは大事ですか?
 
 

 

 

 

 

なんだかね、今の香りブームを見ていると

 

数十年前に重化学工業が急激に発展していろんな化学合成物質が開発され、

 

利益のためにリスクを度外視してバンバン環境に排出された挙げ句

 

環境も、人々の健康をも冒してしまったという事例を思い出すんですよね。

 

 

 

正直なところ、

 

今話題になっている「香料アレルギー」や「化学物質過敏症」も

 

もはや「香害」なんて生やさしい言葉で例えていられる状況ではないと思う。

 

 

これはもう十分に『公害』と言って良いんじゃないでしょうか。














もちろん僕は「香り」そのものには良い面もあると思っています。

 

でも今の現状はどう考えてもおかしい。

 

過剰だし、異常です。



この現状について香りブームを扇動してきたメーカーは深く反省するべきだと思います。





というわけで以上、


今回の研究が明らかになったことで

 

今後環境への香料の排出量などに規制をかける動きができれば良いなと思っています。

 

 

この研究者さんたちも記事の中で「今後数年で修正する必要がある」とまとめているので、

 

この結論は本当にスマートだしその通りですね。




どうかこの研究がきっかけになって今の状況が少しでも変わることを願っています。





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