【アレンジテクニック】 クレンジングオイルの「乳化」について | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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今日は先日行ったちょっとした「実験」についてです(^o^)/

 

実験とはいっても全然難しいことはしていないんですけども…(;^^)ゞ

 

 

何の実験をしていたかというと、

 

クレンジングオイルを【乳化】することによる効果

 

を検証する実験です。

 

 

 

 

 

 

 

クレンジングオイルは乳化した方が良い

 

とかなんとかそんな話題を耳にしたことがある方は少なくないと思います。

 

ちょっとWebを探してみても、

 

 

かなりたくさんのブログやホームページで紹介されているものです。

 

 

 

 

ただしこれらの記事内容を確認すると今回僕が検証したものとはちょっとズレがあるのでご注意願いたいのですが…^^;

 

まずは最初にこれらの記事に紹介されていることを簡単に説明したいと思います。

 

 

 

 

◎一般的な見解→流す直前に「乳化」することでオイルが流しやすくなる

 

http://www.shuuemura.jp/brand/cocamp/howto.html

 

上の画像はクレンジングオイルで有名なshu uemuraのホームページで紹介されているものですが、

 

一般的な見解としては

 

「クレンジングオイルは洗い流す前に乳化することでオイルが流しやすくなる」

 

とされています。

 

 

実際のところこれは確かなことで、

 

クレンジングに入っている界面活性剤の特性からオイルに水分を適量加えると

 

オイルの中に水分を持った状態から、水の中にオイルを抱える状態にシフトします。

 

http://hadalove.jp/cleansing-gel-997

 

 

これは『転相』と呼ばれるれっきとした界面科学現象なのですが、

 

オイルが表層にある状態より水が表面にあった方がお湯流ししやすくなるのは道理です。

 

 

というわけでクレンジングの際には洗い流し直前に水を加えて乳化することでオイルの洗い落ちを良くする効果がある、と言われているのです。

 

 

これはなるほどその通りだと思います。

 

 

 

 

 

 

しかしここでかずのすけはちょっと疑問に思うことがありました。

 

 

上記で説明した「乳化」はクレンジングを洗い流す直前に行うものでしたが、

 

では、

 

予めオイルを乳化した状態でクレンジングすると、一体どうなるのでしょうか?

 

 

気になりませんか?(^^;)

 

 

 

 

 

ということでそれを先日実際に試してみまして面白い結果を得たので、

 

今回メインでお話したいのはこちらの話です。

 

『クレンジングオイルを乳化した状態で使用する』

 

というアレンジテクニックについてです。

 

 

 

◎クレンジングオイルを乳化する

 

 

気になったなら実験しましょう!

 

ということで、こちらにせラヴェールプラチナムクレンジングオイル水を加えたものを用意しました。

 

 

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「乳化」とは一体何かという話を忘れていましたが、

 

乳化というのは上図のように、本来混ざり合わない溶媒同士を混在させ、それを界面活性剤などの効果で均一に「分散」させると白濁した溶液になることを言います。

 

この場合はオイル中に水を加えたのを界面活性剤が乳化させていますね。

 

 

ちなみにこういった乳化溶液を専門的には「エマルション」という風に呼びます。

 

 

 

上図をよくよく見ますと、

 

それぞれ乳化の状態が違うことがわかります。

 

 

まずこちらがクレンジングオイルに10%の水を加えたものです。

(つまり水:オイルが1:9の割合)

 

image 

 

ご覧のとおり、水分が均一に分散されずに沈殿してしまっていますね。

 

元々クレンジングオイルに配合されている界面活性剤は、水流しを簡単にするために配合されているため、水中に油分を乳化するのが得意なものが基本です。

 

なのでオイル中に水を綺麗に乳化するのは苦手ということになります。

 

そのためこのように油中の水は均一にならず分離ししてしまっているのです。

 

 

ある意味ちゃんとした乳化ができていないということになります(^_^;)

 

(これはセラクレが良くないのではなくて配合している界面活性剤の特性上仕方のないことです!笑)

 

 

そしてこちらは30%水を加えたものです。(水:オイル=3:7)

 

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この状態もオイル中に水が入っているので完全な乳化は出来てませんが

 

上記で説明したとおり、水中に油分を分散するのが得意な界面活性剤が入っているので、

 

水が増えるほど均一に乳化されていきますね。

 

 

最終的に以下のように水が50%を超えると、(水:オイル=5:5)

 

image 

 

完全に均一なエマルションが出来上がります。

 

均一なエマルションになっているということは、界面活性剤が上手く働いているということでもあるので

 

恐らくこの状態は既に転相が起こっていて水の中に油が乳化されている状態になります。

 

 

 

 

◎実験をするよ

 

乳化状態のクレンジングオイルを用意したので、

 

次は以下のようにクリアフィルムにクリームファンデーションを大体同じくらい(目分量ですが;)を塗布します。

 

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次に各クレンジング溶液をフィルムに1mLずつ同量を塗布(滴下)します。

 

 

このあと一切触らず5分経過後、同じ水量の水で20秒間水圧のみで洗浄したものが以下です。

 

 

 

 

以上のように、

 

洗浄結果は綺麗に

 

水なし>水10%>水30%>水50%

 

という風に並びました!

 

 

(ちなみにこの方法はわざと汚れ残しが出るように設定したものなのでオイル100%でも汚れが残っていますが、実際には少しでも指で撫でるなどすれば水50%以外は汚れを綺麗に落とせます。)

 

 

 

 

◎結論→クレンジングオイルは乳化するほど洗浄力が落ちる!

 

 

クレンジングオイルというのは「オイルの溶け合い」によって洗浄効果を発揮するので、

 

水分が表層にある場合はメイクと油分が馴染むことが出来ないため

 

油分が完全に乳化状態になった水50%以上の場合ではほとんど洗浄力を失っています。

 

▶クレンジングオイルに水を加えすぎると洗浄力がなくなる!

 

 

 

しかしオイル中に水が多少混じった状態であれば、

 

オイル同士の溶け合いは十分作用するためある程度洗浄力を維持します。

 

ただメイクとの馴染みを良くする界面活性剤が水分の乳化に使用されているため、

 

水分を加えた量に比例して洗浄力が弱まります。

 

 

 

▶クレンジングオイルに水を加えても、オイルが多ければ洗浄は出来る!

 

 

 

以上の結果から、

 

クレンジングオイルを乳化状態で使用すると、

 

加えた水の分量に従って洗浄力が落ちていく

(加えすぎると洗浄力は極端に落ちる)

 

ということが分かりますね。

 

 

 

 

 

 

◎【アレンジテクニック】 乳化して洗浄力を調節しよう!

 

 

この結果を応用することで、

 

クレンジングオイルにとあるアレンジが可能になります。

 

 

ずばり、

 

クレンジングオイルを乳化して使用することで洗浄力を任意に調節出来る

 

ということです!

 

 

「クレンジングオイルの洗浄力が高すぎる」と感じたなら、

 

少量の水分を加えて乳化させることで洗浄力をわざと落として使用できるのです!

 

 

 

方法はちょっとコツがありますが、慣れれば簡単です。

 

まず使用量のクレンジングを手のひらに取り出し、

 

image → image

 

少量の水分を加えます。このとき加えすぎると洗浄力が弱まりすぎるので、

 

加える水の量はオイルの半分かそれ以下程度にしましょう。

(落としたい洗浄力にあわせて調節してください)

 

オイルの中に水分が浮いているのが見える程度を目安にしてください。

 

水を加えるときはもう片方の手の指の先を伝わせるようにして入れると調節しやすいです。

 

 

 

次にこの水入りクレンジングを軽く指で混ぜあわせます。

 

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この時クレンジングが「水っぽく」なってしまったら、

 

それは水相が外側に出てきて転相してしまっているということですので失敗です。

 

上図のように乳化状態であってもあくまで「オイルの質感」を保っているか確認してください。

 

 

オイルの質感を保ったミルクが出来上がったら、

 

これで『即席クレンジングミルク』が完成しました(^o^)ゞ

 

(セラクレで作ればマカダミアナッツ油ベースの高級クレンジングミルクですよ!笑)

 

 

 

というわけでこちらを↓のクリームファンデーションに使ってクレンジングしてみます。

 

image

 

 

クレンジングミルクをメイクに乗せて、くるくる撫でながら馴染ませます。

 

image → image

 

この時やっぱり、普通のオイル状態で使うより断然馴染みが悪いです(^-^;)笑

 

洗浄力、落ちてますね~~(苦笑)

 

 

いや、それが目的なんですけどね;

 

 

 

でもこれをお水で流すと、

 

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ちゃんと落ちました!!\(^o^;)/良かった~

 

(咄嗟にお湯を出したらかなり温度が高かったので一部分赤くなってますけど…;苦笑)

 

 

 

という以上の方法でクレンジングオイルの洗浄力は任意に調節が可能です。

 

 

またこの方法を使うと、

 

若干量ではありますがオイルを節約しながらクレンジングをすることも出来ます。

 

メイクが薄い方なら、3割混ぜくらいでも問題無いと思いますので

 

クレンジングの減りを3割分節約することも可能ということです。

(もっと節約できる節約術も他にありますよ)

 

 

 

 

 

「普段ミルクしか使わないから興味あるけどオイルはちょっと…」

 

という方も、この方法でなら自分好みのクレンジングミルクをその場で作って使用することもできますので大変オススメですよ(^^)

 

 

かなり上級者向けのテクニックですが、

 

使いこなせるようになればその日のメイクの濃さに合わせて洗浄力や使用量を調節できるということになりますので

 

ぜひ一度お試しください!

 



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