先日、久々にタモ網を持っての採集に出かけました。大学近くの、冬のせいか枯れかけている農業用水路だったんですけど、魚達は逞しいモノです。僅かな水たまりにドジョウとヨシノボリ、メダカが生き残ってました。
 と、ここからが本題です。お持ち帰りさせて頂いたヨシノボリを、少し残酷ですが、何匹かナマズに餌として提供しました。このナマズ、去年の6月に採集してからの半年以上活き餌を全く食べてません。採集してきたときは全長3センチ程だったので、つまりは生まれて数週間以降、ずーっと人工飼料だけを食べて育ってきたことになります。が、如何に野生から離れているとはいえ、脈々とDNAに受け継がれている本能は流石です。自分の射程距離にヨシノボリが入った瞬間、人工飼料に対しては全く見せたことのない勢いでヨシノボリを飲み込んでしまいました。しかも、腹が見たことない程パンパンになっているにも関わらず、入れただけのヨシノボリを全て食ってしまおうとし、口からヨシノボリの身体が半分出ている状態になってました。心なしか、何時も見ているときよりも顔が凶暴になったように感じます。ウナギにドジョウをあげたときも、見たことない程暴れ回ってました。
 ウナギやナマズ。一見すると間抜けでどことなく愛嬌のある面構えの彼等ですが、凶暴な肉食魚としての一面が隠れているみたいです。ブラックバスみたいに如何にもって面をしていないぶん、余計にその一面が強調されてる気がします。