夫さんの発話量がとても多くなる時と、調子が悪い時とがあったからでした。
発話が増える時が=体調が良い
という捉え方もあります。
脳の中の事だから、日によっては絶好調の日も、そうでない時もあるのです。
でも、それだけではありません。
夫さんの発話が増えるのは、夫さんの興味がある内容を話す時だったのです
それとは反対に、夫さんの発話が格段に減るのは、日常生活の何気ない会話でした
例えば、「さっき、近所の公園で桜がキレイに咲いてたよ」という話をしても、全く興味が持たなければ、話の内容すら理解もできません。
でも、「今日、おはぎとバナナが安く売ってたけど、どっちが食べたい?」というような話をすると、スグに返事ができるというような感じ
話題によって、回答の可否が異なるのです。
と、いうことで、
私は夫さんの興味ある話ばかりをする事にしました。
不思議なことに、文字の読めなかった夫さんは、興味のある事についての本だけは読んでみる試みをしていました
ブローカ失語に関するリハビリの糸口も人それぞれですが、興味のある事から発話に結びつけたり、文字の理解に結びつけるという方法はアリだと思います
私の知り合いの方で、脳卒中からの片麻痺・失語症になった方がいらっしゃいます。
その方が、好んで読んでいらっしゃるのがコレ↓
すごくないですか?
もはや数字の羅列にしか見えない時刻表を、とても好んで見ていらっしゃるのです。
ブローカ失語になったと言って、読書も発話もできなくなったと諦めるのは早いかもしれません。
その方の超興味ある事が分かれば、そこから発話の頻度が増えるかもしれませんし、文字の認識ができるようになるかもしれません
そのためにも、当事者さんが発症前に興味を持っていた事はよ〜く思い出してみましょうね☆