またしてもお久しぶりです。
こんな気ままなブログを読んでくださっている皆さん、いつもありがとうございます。
お元気ですか?
 
たまにはシリーズで、音楽のことを書いてみようと思います。
よろしければ、どうぞお付き合いください。
 
 

歌詞が“意味”を超える時 ー心に響く歌の秘密ー①

 

⑴ 歌詞は「意味」だけじゃない

 

大阪万博で、ポーランドの合唱団が中島みゆきさんの「時代」を歌っている映像、SNSなどでご覧になりましたか?

みんな「泣く」と言っていましたが、本当に感動的で私もグッときました!

 

外国の方が日本語の歌を歌うのを聴いて、心を打たれることってありますよね。

おそらく彼らは、歌詞の意味を勉強して理解しているだろうけれど、ネイティブのように細やかな言葉のニュアンスまでは知らないはず。

 

それでも、なぜこんなにも私たちの心を打つんでしょうか?

 

 

私は、作詞レッスンでも歌のレッスンでもいつも大事に伝えていることがあります。

それは、

歌詞は『意味』と『サウンド(響き)』の両方の役割を持っている

ということ。

 

「意味の方が大事」と思われがちなのだけど、歌詞は音楽です。

どんなに素晴らしい言葉も、サウンドとして響かなければ、歌詞とは言えない。

 

『サウンド』ー響きーがあるからこそ、私たちは意味を超えて“感じる”ことができるのです。

 

 

⑵ 外国の人の歌に感じる「純粋な響き」

 

外国の方の日本語歌唱を聴くとき、私たちは、日本語の“響き”を特に強く感じられるのだと思います。

 

彼らは、ネイティブの発音ではないとしても、丁寧でクリアな発音であることが多いですよね。

それによって、言葉の響きの美しさはもちろん、歌詞の意味さえ新鮮に捉え直すことができます。

 

歌の『サウンド(響き)』が丁寧で美しいと、純粋性が増し、心にまっすぐ響いてくるのではないでしょうか。

 

ポーランドの合唱団は、特に歌のテクニックを多用することなく、まっすぐにシンプルに歌っていました。

それがより多くの人に感動を与えたのでしょう。

余計な動きがなく、スッとした自然な立ち姿だったことも、その歌声につながっていたと思います。

 

小さい子が歌う歌に感動するのも、この純粋性が関係しているのかもしれませんね。

小さい子もまだ言葉が拙い分、意味よりも発音に集中して、サウンドを懸命に出そうとしているだろうから。

 

 

ーーーつづくーーー

 

次回、歌詞が“意味”を超える時 ー心に響く歌の秘密ー② 

⑶ 普段の発音の「ゆるさ」が、歌の落とし穴に

⑷ 「発音」が「発声」を引っ張る

です(^ ^) 

 

ぜひまた読んでね!