からのつづき


東北の旅も3日目、最終日です。


早朝はみんなで 浜へ。


気仙沼大島の小田の浜です。


りえにっき


日本で3本の指に入るほどの美しい海です。


朝は特にきれいでした。


朝6時。


りえにっき


奥に見える何かが斜めになっているのが気になりますが それも震災の跡。


光がさしこんでいました。


この気仙沼大島には 2晩泊まりました。


明海荘(あけみそう)に宿泊し お父さんお母さんのお話も伺いました。


この大島も 津波が押し寄せてきて


島の間に津波が入り込み 2つの島のようになったそうです。


3.11の壮絶な話の中にも 不思議と人の温かさを感じました。


人は助け合うものなのですよね。


うっすら涙を浮かべるお母さんを見て


こうやって話してくださる方々は みな


2年経っても 何年経っても 癒されない思いがあるのだなと改めて思いました。


話を聞いたり 気持ちに寄り添ったり そういうことは何年経っても必要なことですね。


お父さんお母さんは


私たちの「クリエイティブの可能性」のみんなが来ると いつも良くしてくれるそうです。


今回も 晩ご飯にお刺身盛りを出してくださいました。



そんな素敵な明海荘をあとに 気仙沼からバスで石巻へ。


バスの車窓からは まだまだ震災のあとが多く見られます。

りえにっき


船や車も積み上げられていました。


りえにっき


そして 石巻へ。


石巻、門脇小学校。

りえにっき


焼けた跡でした。


この辺一帯 津波の後に焼け野原となったそうです。


一面きれいに がれきも片付けられていました。


りえにっき


こどもの日も近いこともあり 鯉のぼりがたくさん空を泳いでいました。


この辺は2500世帯があった場所、500名の方々が亡くなったそうです。


この向かいのテントで地元の海産物を販売していた方から伺いました。


のりを買ったり わかめを買ったり そんな私たちに声をかけて話してくださるのです。


伝えたい気持ちから 声をかけてくださるかもしれませんね。


「ここに何があったかわかりますか?」


そんな問いかけに 正直私は言葉が出ませんでした。


こみ上げてくる涙を抑えることで精一杯。


私たちの涙は 地元の方々にどう見えるのだろう。


りえにっき


そのあとは 福島の相馬市へ。


飯豊小学校の高橋校長先生にお話を伺いました。


高橋先生がご予約してくださり 営業再開したばかりの「たこ八」で


海鮮丼のランチも食べることができました。


いろいろご案内していただき 最終地点は磯部小学校。


りえにっき


避難所になり 皆で寄り添い助け合ったこの小学校は 安置所にもなったそうです。


ここに来れば 顔見知りのみんながいると集まった場所。


いろいろな意見があったそうですが


現在は 生徒の強い意思により 小学校再開しているそうです。


大人を元気づけるのは 子どもたちの笑顔。


子どもとふれあい 笑顔にするのも大切なことなんです。


そう 高橋先生はおっしゃっていました。


先日の武蔵さんのところに伺ったとき


そういえば 子どもたちが ボランティアの大学生とわいわい遊んでいました。


それも復興支援のひとつのあり方。


いろいろな支援のしかたがあるのですよね。


また 高橋先生からはこんなメッセージがありました。


「どうぞ寄り添ってください」


「共に生きて 一緒に歩んでいってください」


心を寄り添えることで 癒されるものがある。


共に生きる、共に歩む これらも 心を寄り添えるところからはじまります。


顔を出して 気持ちを聞いて 一緒にできることをやる。


そんなことなのではないかな?


私たちにできること。






この3日間 充実した刺激の強い旅でしたが


多くのメッセージを受け取ることができたと思います。


「知ってください」


「伝えてください」


「手をつないでください」


「寄り添ってください」


「自分の命を自分で守ってください」


「お金を落としていってください」


「つながってください」


「一緒に歩んでください」



震災後 3年目 私たちにできること。


それは 顔の見える支援なのかもしれません。


・人と人がつながり 伝え合い 心通わせ 一緒に何かをやる


・さらには 自分の身を守るため 防災意識を高め 行動する


・東北の旅をして楽しむ(顔が見えるところでお金を落とす)



大それたことでなくてよいのですよね。


私のようにこれまで何もできなかった人でもできることです。


たくさん考えました。