【それでも、母親は「当たり前に」頑張らなきゃいけないの?】


先日、千葉県松戸市で起きた、たった生後4ヶ月の赤ちゃんの命が失われた事件。

その報道を見て、胸が裂けそうになった。


赤ちゃんの命が失われたこと、それだけでもう十分苦しくて苦しくてたまらないのに、

ニュースにはその事件のあった母子が住んでいた家が映り、子ども乗せのママチャリが映り、きっとそこにいたであろう上の子たちの存在までもが晒されていた。


「この先、上の子たちはこの家でどう生きていくの? どんな目で見られるの?」


ニュースを見ながら、ただ泣いた。

母親の顔も流れていた。茫然自失状態で手で顔を覆ってすらいなかった。誰でもいい、誰か一人でも母親の顔を隠してあげてほしかった。


前日に児童相談所にSOSの電話をしていたって。

なのに、なぜ、誰も助けられなかったんだろう。そのとき、「大丈夫?」って声をかけて助けに行ってくれる存在がいたら...。



【追い詰められる母親たち。それでも「やって当然」って言われるの?】


子育てって、本当に、本当に過酷。


病気になれば夜中ずっと泣き止まない赤ちゃんもいる。

胃腸炎が続けばオムツ替えは1時間に10回。

うんちを拭いて薬を塗って、またうんちをされて…。


お尻かぶれでオムツを穿かせるのは可哀想だからと、まるざらしにして通気性を良くしたら、床には至る所に広がるうんち、片付けても片付けてもぐちゃぐちゃの部屋、大量の洗濯物に大量の洗い物。

眠れない日々。

もう限界って、誰でも思う。


でも、急に「誰か助けて」って言っても、當日に預けられる場所なんてほとんどない。


当日探せるベビーシッター?

時給6000円以上。当日予約はオプション料加算、高すぎてとても無理。

見つけたとしても、数が少ない。キャンセル待ち。キャンセルなんて出るわけない。たくさんのママが当日困って探しているから空きなんか出ない。

「疲れてるから預けたい」なんて、ワガママみたいに思われる空気。


結局、どれだけボロボロでも、

どれだけ泣いていても、

どれだけ心が壊れそうでも、

母親が全部やるしかない。

「だって母親でしょ」って、誰もが言う。



【本当に必要なのは、「今すぐ預けられる場所」】


母親が本当に追い詰められた時に必要としてるのは、


「もう無理」って思った瞬間に頼れる場所

24時間いつでも赤ちゃんを預けられる“安全な避難所”

高額じゃなくて、気軽に使えるベビーケアの仕組み


ただ「少し寝たいだけ」なのに、それすら叶わない社会。


疲れてるだけ。寝不足なだけ。

それだけで、心は壊れてしまう。


そんなの、誰にだって起こる。

どんなに子どもを愛していても。

それでも事件が起きれば「母親が悪い」って、みんな口を揃えて言う。


違う。

悪いのは、そんな母親をひとりにした社会だよ。



【「頑張ってるよ」って、言ってあげてほしい】


母親は、いつもギリギリの中で踏ん張ってる。

それでも、「ちゃんとしなきゃ」「自分が頑張らなきゃ」って、

自分を責めて、責めて、壊れていく。


「疲れた」「誰か助けて」って、言っていい社会にしてほしい。

「寝たいだけなんだよ」って、言える社会であってほしい。


赤ちゃんを守るには、まずお母さんを守らなきゃいけないんだ。

それを忘れた社会が、どれだけ立派な制度を並べても、

誰も救えない。


誰か、声をかけてあげて。

誰か、今すぐ預かれる場所をつくって。

誰か、「あなたは悪くない」って、抱きしめてあげて。


こんな痛ましい事件を、もう二度と繰り返さないために。