5次治療(15) | 夫の肺がん治療記録

夫の肺がん治療記録

2021年4月、健康診断でステージ4の肺がんが見つかりました。検査をするたびにネガティブな結果を知らされ、私たちはまるで竜巻に巻き込まれているような状況でした。
1年が過ぎて、治療記録を残すことにしました。

アブラキサン15回目(5コース目③)

月曜日の通院は2回目。
到着した8時過ぎには再来受付はすでに長い行列でした。受付は月曜日が一番混んでいるようです。

少し腰の痛みが増しているというパパ。
主治医は、そろそろ麻薬系の鎮痛剤か緩和的放射線治療を考えて良さそうとの意見です。
あくまで痛みに対する対策なので、本人次第という感じです。放射線治療は、連続で10日間ほど照射するので、パパは仕事のスケジュール調整が必要だと即答を控えました。
腫瘍マーカーCEAが、初めて基準値を超えてきました。CYFRAも基準値を超えたままです。じわじわと襲ってきていますが、レントゲンでは変わりないとの判断で、今日もアブラキサンを投与しました。
目に見えて悪化していなければ、今の治療を続けるそうです。変化が苦手なパパはそれを聞いてホッとしているようです。血痰も変わらずありますが、治療がこのまましばらく続きそうと聞いて、メンタル一気に回復しています
受付は激混みでしたが、化学療法室は比較的空いていて、待ち時間なくすぐに始まり、お昼には終了しました。




ここ数年、2〜3週間に一度妹たちと交代で隣の県に住む両親の様子を見に帰省しています。母は認知症でまったく家事ができなくなったので、買出し、1週間分のおかずの作り置き、掃除、洗濯等々をすませます。先月腕を骨折した母の入浴介助もしています。
丸一日かかり、疲れますが、祖母に育てられて、ずっと働きずくめだった母との思い出があまりない私にとって、その頃の時間を取り戻して寂しかった気持ちを埋めているかのような今です。母はついさっきのことを全て忘れますが、穏やかに父に見守られ生きていて幸せだなぁとつくづく思います。
とても疲れますし、パパを一人にして実家に行くのは気が引けますが、両親と過ごす大切な時間で癒しにもなっているのかもしれません。