胎児OR赤ちゃんとお出かけ@飛行機編 その1 | ママ社長の出産・育児の日記帳

ママ社長の出産・育児の日記帳

高齢出産、無痛分娩、育児や子連れ旅行のことなど。
仕事も育児もほどほどがいいね。

長くなりそうなので2回に分けます。
 
今回は妊婦の飛行機搭乗とマタ旅について。
 
妊娠が判明したけど、出張や旅行の予定が既に入っていてどうしようと、悩む人は少なくないはず。掲示板などでその手の質問があると批判的な回答が多いですが、
 
「赤ちゃんに何かあったらどうするんですか?」
「子供が生まれるまで旅行くらい我慢できないの?」
 
というような、「母親はこうすべき」精神論に基づいた意見が多いような気がします。
 
「私は我慢したんだからアンタも我慢しなさいよ、ずるいんだよ、旅行なんて」
 
と言っているような気がするのは私だけでしょうか?
 
また、一方で、
 
「私はハワイ行きましたけど大丈夫(*^▽^*) パンケーキおいしかった」
 
というあんま意味のない回答もあります。人は大丈夫だったから大丈夫とは分かりませんからね。
 
旅行や出張に行くメリットとデメリット(リスク)の両者を考慮したうえで、夫婦で結論を出されるのが良いでしょう。

飛行機搭乗が胎児に与える影響については、医師や専門家でも意見が分かれます。よく心配される気圧や放射能の影響は全くのゼロではないです。しかし、気に病むほどの事でもないと思います。(私の個人的な見解です)そんなに影響あるならCAやパイロット死んでます。酸素も薄くないです、調整しています。墜落したら一貫の終わり・・・かもしれませんが、地上で道中事故にあうリスクのほうが何倍も高いです。
 
最近はLCCの台頭により、殺人的に座席が狭い機体も出てきました。比喩ではなく本当に人が死んでいるのがエコノミー症候群です。妊婦は出産に備え、体型だけでなくいろいろな変化が体内で起きています。血栓症になりやすいため、長時間同じ態勢で固まっているようなことは避けなければなりません。その他に貧血であったり、また、足腰がむずむずして短時間でもおとなしくしていることが辛い人もいます。
 
狭い空間に多くの人が詰め込まれるわけですから、風邪・病気の感染リスクもありますし、臭いにうっときたり、乾燥による水分不足など、ちょっとした嫌なことはたくさんあります。
 
妊婦が優先されることに文句を言う人は海外ではあまりいないので気持ちは楽ですが、行先での医療事情がもっとも心配されるところです。流産・早産などの事態が発生した時、医療が遅れている地域・国では助かる命も助からない場合があります。初期の流産は、卵の問題であって母体の行動に関係ないと言われていますが、旅先での受診、処置をすることは体力・精神力に大きなダメージとなりますし、まして言葉の分からない外国では不安も大きいでしょう。アメリカなど医療費が高額な国で早産になってしまったら、赤ちゃんの命は助かっても何千万という支払が必要になることもあります。
 
よく言われている「安定期なら」というのは間違いだと思います。胎盤ができてつわりや不快感がおさまり、運動などをしても良い時期ではあり、初期に比べると流産の確率などは下がりますが、安心して旅行ができる時期ではないはずです。
 
デメリット・リスクを考慮したうえで、
 
「やはり旅行に行きたい」
「この出張は外せない」
 
という思いが強ければ行けば良いと思います。現地の医療機関、異変があったときの説明(@その国の言語)などの下調べをして、無理のないゆったりしたスケジュールを組む、可能であればビジネスクラスなどの席にし、ホテルは大きくて知名度の高いところがベター。(医療機関との連携であったり、災害時の水食料の蓄えなどが、充実)
あと、ドタキャンになる可能性も高いので、(旅行を)あきらめる勇気や同行者への配慮も必要。
 
私自身に関しては、国内の出張・旅行は妊娠中期に行きました。沖縄旅行ではシュノーケリングもしましたよ~ さすがに潜りはしませんでしたが。プールサイドでトドのように横たわってダラダラもしました。オリオンビール飲めないのが残念でしたけどね。(少しくらい飲んでもいいと思うけど飲まなかった)
 
海外出張は・・・
こけし(第2子長女)の妊娠が判明した5日後に行く予定でしたがキャンセルしました。ただ、今から思うとキャンセルしなくても良かった気が、たまにします。
 
もう1年以上も前、忘れもしない、金曜日でした。生理が3日遅れ、たったの3日でしたが、判定キットで陽性だったので近くのレディースクリニックに慌てていきました。
 
エコーで見ましたがまだ胎嚢が見えず、「来週金曜日にまた来て」と言われたので、
「実は来週の水曜から日曜まで海外出張が入っており、行こうと思うので、月曜に再診でも良いですか?」と聞いたところ、男性の中年医師がキレました。
 
「海外行くなんてなぁ、あんたの勝手だから行けばいいけど、もし子宮外妊娠だったら、卵管破裂して、腹の中血だらけだよ、生きるか死ぬかの話になるけど、いいんだな?自分の体と赤ちゃんより仕事が大事なら行きゃーいいよ、はい、次の人!!!」
 
という乱暴な口調に絶句。何で怒ってんの???
そりゃ、自分も赤ちゃんも大事だけど、仕事も大事であって、今日医師に払うお金だって、仕事をすることにより得たお金であって・・・。
凍えるように寒い雨の日なのに、妊婦含めた患者を外に並ばせている時点でやめておけば良かった。(ホームページには午後は14:30~という表記があったので14:30に行ったところ、ホームページの情報は古くて、実際は15:00~です、待合室も15:00になるまで開きませんので外で並んでお待ちください、と言われました)
駅前の好立地なのでいつも混んでいるようですが。。。。やなやつ。
 
そもそも、妊娠5週で卵管破裂のリスクがあるのかどうか、疑問に思ったので、第1子を出産した産院に予約を入れて相談しました。そちらの医師は、
 
「5週だと可能性は少ないけどないとは言い切れない。正常妊娠だとしても流産しやすい時期なので、海外に行くのは医師としてはお勧めはできない。ただ、人それぞれの事情があって、仕事の事情などは私たち医師には分からないから、自己責任でご家族で決めて、としか言いようがない。妊娠判明時に飛行機に乗る予定がある人って意外と多いのだけど、やめる人と行く人と半々くらいかな、、行く人のほうが多いかな、、、」
 
というまっとうな回答でした。
 
結局悩みに悩んだあと、キャンセルしました。行先が医療・衛生的にあまり安心できない国だったので、不安が大きくなったためです。
 
ここ数年は「マタニティ旅行」がブームで、(売上伸び悩む旅行業界やマスコミが作ったブームで)、妊婦が海外や沖縄の離島に行くのは珍しくないですが、ブームに乗ったり、「みんなも行っているから」というような理由ではなく、自分の体調や語学含めた対応力などを考えて、目的地や施設を選びましょう!
 
妊婦が旅行を楽しむことは決して悪いことではありません。
 
私は、昔から旅行に関わる仕事が多いのですが、プライベートでも大の旅行好き。妊娠前と同じよう場所・遊びはできないけれど、「あそこに行ったとき、まだおなかの中にいたなぁ」なんてしみじみ思いだすのも幸せです。
沖縄そばを食べたとき、まる太(第1子長男)が嬉しそうにパタパタとおなかを蹴っていたことや、プールで浮かんでいる時に、こけし(第2子長女)が羊水の中でうにょ~んと泳いだことを昨日のように覚えています。