過ぎ去りし王国の城 宮部みゆき | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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テーマ:
一枚の絵が、異世界への扉。

思いを込めて描いた絵には魂がこもり、こことは別の世界になる。

「英雄の書」「悲嘆の門」(英雄の書ネタバレ感想 英雄の書と悲嘆の門 ざっくり感想)にも通じる、宮部みゆきの哲学なのか。
心のうみだすイマジネーションの世界は現実と同じ質量を持っていると信じているのか。信じたいのか。



現実に居場所がない孤独な子どもが空想の世界へ逃げ込む。
友だちがいない。家族に恵まれない。

だから絵を描いたりして、違う世界をおもう。
ここではないどこかへ。

主人公の真は積極的にイジメられたりはしていないけれど、「空気」っぽい男子。
事なかれ主義で存在感が薄い。
熱中することもないし嫌悪するものもない。冷めてるというか、平坦。

ハブられ女子の城田珠美ははっきりとイジメられている。
平気なわけはないけれど、平気なフリをして、背筋伸ばしていることで保っている。
学校にも家庭にも居場所がないから、冬の荒涼とした風景を描く。

そんな二人が一枚の絵に関わり、絵の世界に入り込み、ひとりの少女の過去と現在を探っていく。







ここからちょっとネタバレかも。



良いと思ったところ

タイトルが素晴らしい。
装丁が最高。
漫画家アシスタントのパクさんのキャラが楽しい。
異世界への扉が絵で、そこに自分のアバター(絵)を描き込むことで中に入れるっていう設定はいい。
城田さんやパクさんの、問題は解決しないけど、自分のなかでケリをつけて進んでいくっていう姿勢は好き。
中学生だったら素直に感動出来そうな気がする。ジュブナイルとしていい作品だと思う。


不満だったところ

主人公の真に魅力がない。ウソっぽい。
塔の少女にまつわるあれこれはちょっと強引じゃないかと思う。
仕掛けの部分は雑なつくりだと思った。
お城の絵の中での設定が破綻しているような…
ファンタジーは設定が命、細部を疎かにすると浸れないから設定維持は頑張ってほしい。
イジメや虐待児やらの社会問題とファンタジーの融合を模索しているようだけど、相変わらずうまくいってない。
盛り込みすぎでごちゃごちゃしている。タイムトラベルはさすがにやりすぎ。










 

居場所なんか、どこにもなかった――

気まぐれな悪意と暴力、蔑みと無関心が、いたいけな魂を凍りつかせる。 ネグレクト、スクールカースト、孤独や失意・・・・・・ふるえる心が共振するとき、かつて誰も見たことのない世界が立ち現れる――。

早々に進学先も決まった中学三年の二月、ひょんなことから中世ヨーロッパの古城のデッサンを拾った尾垣真。やがて絵の中にアバター(分身)を描きこむことで、自分もその世界に入りこめることを突き止める。友だちの少ない真は、 同じくハブられ女子で美術部員の珠美にアバターを依頼、ともに冒険するうち、探索仲間のパクさんと出会い、塔の中にひとりの少女が閉じ込められていることを発見する。それが十年前のとある失踪事件に関連していることを知った三人は……。


 

 

 

 






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