よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話 いしいさや著 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

[ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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だいぶ前に読んだエッセイ漫画。
エホバの証人っていう宗教から抜けた人の自伝的漫画。
ツイッター発の作品らしいです。

SNSから出版までされるエッセイ漫画増えましたね〜
自伝的な内容とSNSは相性がいいんでしょうね。


 


子どもを連れて宗教勧誘してくる、ってパターン、話には聞くし、ドラマやこういった漫画でも見るけど、わたしは体験したことがない。



大きな駅で「あなたのために祈らせて下さい」はあるけどね。

いつも思うのは、わたしの方が幸せだろうなってこと。
街頭であんなのやってる人、みんな不幸にしか見えない。
どよーんとしてるしノーメイクでもっさりしてるし靴はボロいし。

むしろこっちがあなたの幸せを祈ってやりたいよ。



実家に来たのは珍味売る人、肉食動物草食動物人間が微笑んでる表紙の本をくれた人、くらいかな。
しかも対応したのは全て実家の父。

わたしの父は物好きで、勧誘の話を聞くのが好き。
まったく勧誘されないけど、うんうんと聞く。無料でくれるというものは貰う。(お金は出さない)
選挙でウチの応援している人に投票してほしい!と言われれば、それも頷く。(投票しない)

おかげで(お金は払ってないけど)聖教新聞、赤旗、仏教新聞、などが、なぜか家にあった。
信者や党員が自腹で届くようにしてたんでしょうね。

同様に「受け取ってほしい」と言われれば教典?経典?「教え」の書かれた本もハイハイと受け取っていたんで、色んな宗教の聖書っぽいのがあったりもした。


そんな環境だったので、本好き活字好きのわたしとしては、読むよね、やっぱり。


でまあ、色々読むと、みんな似たような内容。

まじめに地味に生きましょう。
お金は汚れてるから執着しちゃダメ。(献金しろ)
善行を積むと(来世だか楽園だか終末だか)幸せになれます。
信じないヤツは悪魔で地獄行き。


ざっくり、こんな感じ。


わたしからしてみたら見るだけでウンザリな内容。
人の好みは好き好きだから、やりたいならやればいいけどさ。


印象としては自己中なマゾヒスト。

たくさんの戒律(ルール)にわざわざ縛られたがるのはマゾっぽい。
信じてる自分たちだけ幸せになれるっていう考え方は自己中。

裏切ったら地獄行き、なんて脅迫までセットになってるなんて、悪どい。






細かい部分は違うけど、だいたいね。


で、本としては面白くない。
文章がダメなんだろうね。

つまんないのがわかってからは、本の形態をしているものなので心が痛んだけど、読まずに捨てちゃうようになった。





前置きが長くなったけど、この漫画の著者はそういうカルト宗教のおうちに生まれ育った子どもで、いわゆる二世っていう人。

自分でその宗教を信じることを選択したわけじゃなく、親がそうだったから自動的に子どもも入信させられてるっていう状況。


それ自体は普通のことなんだと思う。

普通っていったらあれだけど、どこのおうちだって「ウチはウチ!ヨソはヨソ!」でしょ。


コトの大小はあれ、家庭の常識ってそれぞれ違う。

目玉焼きには醤油でしょ!
ウーロン茶にはお砂糖いれるよね!
お盆にはナスときゅうりで先祖を送迎するよね!

ってな感じで、親の価値観で子どもは育てられる。

ちなみに上記の常識は我が家にはなかった文化で、子どものときに驚いたこと。

うちは目玉焼きには塩コショウかソースだったし、ウーロン茶が甘いなんてゲー!だし、お盆はお墓まいりするだけ。仏教でも宗派によって色々違う。


わたしもナチュラルに仏様の前では南無阿弥陀仏って唱えちゃうし。
キリスト教のおうちの人はアーメンっていうのかな?
これも刷り込みだと思う。



宗教二世ってくくりの人たちが苦労してしまうのは、親から受け継ぐその文化が、あまりにも世の中の大多数とは乖離しているってことに尽きる。


クリスマスや誕生日を祝っちゃいけないとか、信者以外と仲良くなっちゃいけないとか。
学校行事に参加しちゃダメだとか。
神社仏閣にお詣りしちゃダメだとか。

子どもにはハードルが高すぎる。

修学旅行が京都奈良だったらほぼ全行程無理。
(そもそも旅行もダメっぽい)


生活のあらゆる時間と場所で苦難の日々。


正直、大人になって自分から好き好んでそういう道を選択する人がいることさえ意味不明なレベル。
何が楽しくてそんなクソ面倒な世界に行こうと思うのか。




でも。
それが良いと思ってる親から「これが正しいの!」と自信満々で育てられたらそういうものって思う。


もちろん、そういうものって思っていても、檻に閉じこめられていないかぎり、ヨソの自由な世界は目に入ってくるし誘惑もされる。

やってみたいな、変わりたいな、と思ったって不思議じゃない。


でも、子どもはなかなか親に逆らえない。

著者は成長し、勇気をふりしぼって親に「この宗教辞めたい、ずっとイヤだった」と言うことができた。
そして(なぜか)親もそれほど引きとめなかった。

だから、この漫画を出版するような今を手に入れられたんだろう。



でも、そうじゃない人も多いんだろうな、と思う。


親から受け継いだ奇妙な習慣を長年続けてその文化が染み込んでしまったら、「普通の」世の中は生きづらい。

生きにくいな、苦しいな、と思った時、振り向けば慣れ親しんだカルト宗教が待っている。

「普通の」幸せは得られないけれど、「そこだけで通用する」幸せなら手に入る。



自分の「常識」が他の人の「常識」と大きく違うことがわかったとしても、新しい「常識」を身につけるのは容易じゃない。

結婚して、結婚相手の常識と擦り合わせて新しい生活をするだけで、いろんな摩擦がある。


どの家庭にもそれぞれのやり方がある。
その中にいる間は、それが「常識」




家族の問題、生育環境に関わるすべての問題に言えることだけど、生まれは選べない。
だから虐待の連鎖は断ち切りにくいし、親子関係は難しい。











  




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