天は赤い河のほとり 篠原千絵 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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古代ヒッタイトを舞台にした架空歴史ファンタジー。
王家の紋章のように、現代の若い女性が古代にタイムスリップします。
女子中学生、鈴木夕梨。

篠原千絵の著作でもかなりのお気に入りです。

なにしろカイルがカッコいいからね!
ザナンザもラムセスも素敵だった。
篠原千絵お約束のエロシーンもいい男が相手だとイイ!

少コミの決まりなのかなんなのか、物語にあんまり必要でもなさそうな濡れ場がこの作品ではそれほど鼻につかない。
や、相変わらずエロシーンは多いんだけどね。
むしろ多すぎるくらいだけどね。

登場人物が日本人じゃないからいきなりキスしたりオッパイさわったりしても「まあ、文化が違うからね」って納得しちゃうのかも。
それにしてもカイルはエロすぎだけど、それも王者の資質と言えなくはない。王様が淡白だと血統が途絶えちゃうもんね。


篠原千絵はどのシリーズもアベレージが高値維持している安心感のある作家さんだけど、どの作品でも女性キャラは魅力的なのに男性キャラは今ひとつ。

だけど、この『天は赤い河のほとり』は豊作。
ジュダも可愛いし、策士のウルヒやイル・バーニのクールな大人っぽさもたまらん。
みんなキャラが立ってる。

登場人物は魅力的なのはもちろん女性キャラも。
圧倒的悪役タワナアンナのナキアも憎めないんだよね。すっごい怖いんだけどさ、読めば読むほど嫌いになれなくなっていく。

ハッティ三姉妹も好き。
女官として日々の雑事もこなしつつ、いざというときには武力の腕も立つ。ユーリにハッパをかけたりの女子トークも楽しい。ユーリを着飾るときの気合の入りっぷりが笑える。

ウルスラやハトホル・ネフェルトもそれぞれ色っぽくて好きだった。





主人公である現代日本(1995年)の女子中学生・鈴木夕梨(すずき ゆうり)は、古代オリエントの強国ヒッタイトの皇位継承権争いから呪術によりタイムスリップ。政治抗争や他国との戦争に巻き込まれる中で、やがて戦いの女神(イシュタル)として崇拝されるようになり、ユーリ・イシュタルとしてヒッタイトの皇妃(タワナアンナ)となるまでを描いた古代史ロマン。実在の人物・国家も数多く登場し、モデルとして作中の創作エピソードにも影響を与えている。


この記事を書こうと色々ググっていたら、天は赤い河のほとり外伝が出ていることを知った。
いつの間に!?
Wikipediaによると2007年~2010年にルルル文庫から小説として刊行、だって。
篠原千絵本人が書いた小説版続編。
これは買いなのか?どうなんだろう…

大好きだった過去の名作の続編ってねー
手を出すのがいいかどうか、かなり躊躇しちゃうんだよね。