昨日パソコンを帯電させた飼い猫のちーはおばあちゃんの三毛猫だ。
長女が小学校5年生のとき、同級生のオトノくんの家で生まれた。
子どもたちはどうしても猫が飼いたくて、かいたくて、かいたくて、毎日私たちに懇願したけれど、共働きの留守がちな家でペットを飼うなんて、と父親に猛反対された。
情に訴えても勝てないと悟った子どもたちは、パワポをつくる勢いでプレゼンの準備をはじめた。
池袋のねこぶくろという体感型施設に行って、猫のことをしっかり勉強する姿を私たちに見てもらいたいと言うので休日家族で出かけることになった。
ねこぶくろの帰り、池袋駅前のルノアールで長女がプレゼンをはじめた。
ひととおり語ったあと、
「5年生になると、いろいろストレスもあるのね。
猫を飼ったらストレスもなくなると思うのね。」
と、涙ながらに締めくくった。
結局はまんまと情にほだされるかたちでちーはうちにやってきた。
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父親は自然の摂理に逆らっては可哀想だとちーの避妊手術に反対した。
思えばよくよくいろんなことに反対する男だった。
仕方ないので自然の摂理に任せていたら、どえらい発情期がやってきた。
可愛い鳴き声にちなんでちーという名前をつけたのに、朝から晩までヴォーヴォーと怒鳴り続けた。
父親も、家から一歩も出さないくせに発情させておくことのほうがよっぽど可哀想だとようやく気が付いた。
翌日仕事の合間を見計らって、職場の廊下から動物病院に手術の予約の電話を入れた。
「避妊手術の予約をお願いします。」
ちょうどそのとき直属の上司だった副社長が通りかかり、目が合った。
・・・違うんです。
私じゃなくて、猫の避妊手術です( ;∀;)。。。。
そう言い訳したい気持ちで一杯だった。
柑橘類とハーブのにおいがだいすき。
ちーは間もなく15歳になる。
心臓の持病もある。
昨日悪口を言ったままもし何かあったらと思うといたたまれなくて思い出ばなしを書いたけれど、やっぱりたいしていい話にならなかった。
ちーには長生きしてもらうしかないなと思う。