国家試験対策_科目別難問珍問の危険エリア➁ | ペーパー社会福祉士のうたかた日記

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社会福祉士資格をとるまでと、とったあと+α。浮世のつれづれ、吹く風まかせの日々。

すわほー。
鈴木誠也に回ったら終わってた…
清水、石山、おつかれさま。
マクガフ、エスコバー、
ふぁいんぷれー、ありがとう!

んで、【心理学】ですけども、
これは獲れないだろという問題は
こんな感じで配分されていました。



意外と少ないなーというとこだが
この科目は決して数ではない。
突出してヘンなのが出ない代わりに、
要求されるレベルが全体的に高い。

それと、

この科目の特性として、
語彙力があれば、推測ができれば、
日ごろから興味があれば、という
個人的タラレバが得点に結びつく。

たとえば第28回で出た達成動機
タイプA行動パターンなんて、
東洋経済とかプレジデントとかで、
定期的に取り上げそうなネタだし、
第30回の原因帰属もそうでした。

つまるところ、この科目は、
根本的に心理学が好きか嫌いか、
個人の素養が大きく影響する。

フロイトやユングに親近感がある、
箱庭療法やバウムテストを受けた、
ネットの心理テストをやってみる、

斎藤茂太、加藤諦三、岸田秀、
大学の一般教養で心理学をとった、
といったことが当てはまる方々に、
有利に働くことはまちがいない。

だから、そうじゃない派の場合は、
教材の本文や太文字だけじゃなく、
注釈や欄外の隅っこの端っこまで
ほじれるだけほじってくのが得策。

手抜きの機械的用語の暗記では、
好事家らの得点率にかなわない、
というハードルの上にある、
これは無理!が多発するエリアは、

感覚・知覚
理論
 の2つ。

特に、感覚・知覚に関しては、
流れて見えるだ、丸く見えるだ、
視覚に関する雑学みたいのが出て、
「地平線近くの月が大きく見える」
ポンゾ錯覚、なんてものまで。

受験生のみんながみんな、
ナショナルジオグラフィックとか
つぶさに見てるわけじゃないんでさ。
こんなものはできなくていいです。

はたまた、理論については、
見知った理論の深掘りが出される。
第30回のピアジェなんかビビる。
今回の愛着理論もこのパターン。
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第32回国家試験【心理学】
問題10 愛着理論に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。

1 乳幼児期の愛着の形成により獲得される内的ワーキングモデルが,後の対人関係パターンに影響することは稀である。

2 ストレンジ・シチュエーション法では,虐待など不適切な養育と関係のある愛着のタイプを見いだすことは難しい。

3 愛着のタイプに影響を及ぼす要因には,養育者の子どもに対する養育態度だけでなく,子ども自身の気質もある。

4 子どもの後追い行動は,愛着の形成を妨げる要因になる。

5 乳幼児期の子どもの愛着対象は,母親に限定されている。
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正解は3だそうです。

が、
4と5はなんとか除外したとしても、
3はどうだろう…?という感じだし、
これまでのボウルビィの出題で
1と2↓には言及されたことがない。

1 内的ワーキングモデル
2 ストレンジ・シチュエーション法

ちなみに、
弘文堂さんの社会福祉士シリーズは、
最後の巻末の用語集みたいなとこに
ちょろりっと数行、載せている程度。

それだって、
内的ワーキングモデルとは何で
ストレンジ・シチュエーション法は
何をどうするかは書いていない。

内的ワーキングモデルとは
"体験から得る他者と自己の関係の
認知的枠組みのこと"だそうで、
臨床心理士試験ではおなじみさん。

ストレンジ・シチュエーション法は、
分離不安の出かたを観察するという、
エインズワースが考案した実験法。

大まかの大まかの大雑把にいえば、
実験室に母親と乳児に入ってもらい、
①母親が退室、見知らぬ人入室
➁見知らぬ人退室、母親再入室
乳児と2人きりの状況をつくり出す。

そこで乳児の変化や反応からみて、
愛着の発達の質的な特徴から
安定型、回避型、葛藤型、無秩序型
4つの類型に分類するという流れ。



公認心理師なら知ってるネタで
試験の必須でもあるだろうが、
社会福祉士としてはちょっと…

こんなのできなくていいんだけど、
反対に、できなきゃいけないのは
こんなとこまで!?ガーンっていうね。

ためしにこれ見てみてくだされ。
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第32回国家試験【心理学】
問題11 前期高齢者(65~74歳)における認知機能や知的機能の一般的な特徴について,適切なものを1つ選びなさい。

1 作動記憶の機能は,加齢による影響が顕著にみられる。

2 エピソード記憶の機能は,加齢による影響がほとんどみられない。

3 意味記憶の機能は,加齢による影響が顕著にみられる。

4 流動性知能は,加齢による影響がほとんどみられない。

5 結晶性知能は,加齢による影響が顕著にみられる。
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記憶と知能はド頻出項目だが
高齢者と組み合わせて来やがった。

しかもこの文章のイヤらしいこと。
影響がみられる、みられない、が
交互に出てくるのに翻弄されて、
なかなか正確に意味が読み取れない。

"老人は昔のことをよく覚えている"
→2を除外できるってスゴイ回転技。
獲れた方々はイバッていいと思う。

正解は1。
作動記憶とはワーキングメモリ。

しつこいようだけど、
【心理学】をやるときの合言葉は、
こんなとこまで!?ゲローですよ。

では今日も頑張っていきましょう。
Swallows、これで勝率5割。
今日は山崎をぜひともスタメンで!


出ればできる子。山崎くん。


ricorico1214