今日下の子は幼稚園で津波の話を聞いてきたそうです
お兄ちゃんは明日震災が起きた時間と同じ時刻に学校で黙祷するそうです


私も振り返り、ブログに残し、これからの生き方につなげていきたいと思いました




2011.3.11


私は下の子をお昼寝させ
お兄ちゃんの幼稚園バスのお迎えへ出る予定でした


まだバスが来るまで時間があったので近所の薬局へ食べたかったキットカットを買いに行きました


キットカットが入った袋を手に
一旦家へキットカット置きに行こうかなぁ~
とか
明日は新居のオープンハウス♡天気はどうかなぁ~とか思いながら携帯を見ていました


すると、周りの家やアパートのガラス窓が一斉にガタガタと鳴り出しました


それから地面が揺れたような気がします


急いで下の子が寝ている家へ走りました


手が震えて家の鍵がなかなか開けれませんでした


やっと開けて中に入り下の子を抱っこ


そのとき1歳半の下の子は
ブルブルと震えていました


抱っこしながら
倒れるテレビや、落ちる電子レンジ
波打ってあふれ出す水槽の水
を大丈夫大丈夫って言いながら見ていました


キッチンの床では
落ちた衝撃で曲がったフライパンや
洗って乾燥させておいた食器が割れ
足の踏み場もないくらい


揺れが落ちついてからやっと外へ出ました
そしたら外が急に暗くなり雪が降ってきました
なんだか不気味でした


お兄ちゃんが乗って来るはずの園バスも来る気配はなく


友達の車で幼稚園へ向かいました


バスの中で待機していた子供たちを見てホッとしました


家へ帰り近所の公園で、これからどうするかママたちと話し合いました


それから3日くらいは
各家庭から食材をもちより公園で料理したり
友達の車で寝させてもらったり…


電気も水もガスもガソリンもなくなり
食べるものもなくなり
毎日水を汲みに行ったり
開けてくれたスーパーに並んだり
ストーブを借りたり
お米を分けていただいたり
物々交換したり…


その間
主人と2回は連絡がつながったのですが
津波が来ている地域にいて
「あっ!水が上がってきた!」っていう言葉で電話が切れたのでもうダメだと思っていました
その時
これからは私一人で子供たちを育てていかなければ!と決心しました


でも3日後に突然帰ってきて
一瞬お化けかと思ったのでした…
車で通れる道を探しながら何時間もかけて帰ってきたそうです


うちの市にも津波は来ました
海に近いところは全壊
うちは幸いにもあと数百メートルのところで津波の水が引いてくれました


震災の数ヶ月前に
家を建てることになり色々計画を立てていた最中
エコキュートだとか
食洗機だとか
IHだとか
スイッチ一つでなんでもできてしまう世の中に対し
大丈夫かな~
そのうち神様から何かあるんじゃないかな?
ってなんとなく思っていました


水や電気が何日も使えなくなり
なんとなく思っていたのはコレだったのかも
と一人で納得していたのでした


現在
食洗機もエコキュートもIHも水もガスも自由に使える生活があたりまえ
こうやって電話一つで調べ物をしたり
たくさんの方とつながれるのもあたりまえ
好きなものを選んで買えるのもあたりまえ
家族が普通に帰ってくるのもあたりまえ
の生活です


明日
3.11はそんなあたりまえの生活をみんなで感謝して見直す日にしたいなと思います


またこの生活があたりまえに戻ったとしても
今後も年に一度はこうやって感謝できる日を忘れないでいきたいと思います