尊敬する人の中に


真ん中にいる



それは2人の祖母



昨日その1人の祖母の97歳の誕生日。


本当にすごいなって思う。


33年も前に祖父を亡くしてから

心細い日や、寂しい日もあったかもしれないけど

戦時中、色々想像できないほど大変なこともあったかもしれない

4人の子供を一生懸命育てて

たくさんの孫に

厳しい中に優しさをきちんと包んでいて

凛と筋の通った性格や姿勢

その背中を見て

私は祖母の偉大さや

先祖の大切さや

年上の人への接し方を教わった気がする。


そんな祖母も

認知症が進んで

もう私のことも忘れてしまって

わからないけど


でも、そんなのはいいのです。


私が覚えているよ。


おばあちゃんの

あの素敵な姿を

「まぁまぁよう来たねー」って玄関までお出迎えしてくれた姿を


鮎と鰻を焼いてくれて

「私はいいから食べなさい」

って、一生懸命おもてなしをしようとしてくれたことも


1人で泊まりに行って、初めて2人きりで過ごしたこと。

戦争の時の話を聞いて

女学生の時の出来事とか話してくれて


仏間で2人でお布団敷いて

一緒に寝たことも


美味しいかぼちゃの煮物炊いてくれて 

大好きなapple teaをお土産で持っていったら

すごい喜んでくれた満面な笑みも


、、、


おばあちゃん。


忘れてもいいよ。


全然いいよ。


でも、私は絶対忘れない。


おばあちゃんとの思い出は

私が覚えてるから

安心して、今を穏やかに過ごしてほしい。


お誕生日おめでとう。


会いに行けないけど


直接お祝いできないけど


遠くから

想ってるよ。





そしてもう1人のおばあちゃんは穏やかで

いつも笑っていて

無常の愛を注いでくれて

小学校も途中で辞めざる得なくて

裕福から程遠い中で働いて働いて

働きすぎて足を悪くして

私の記憶の中では祖母はいつも

足を痛そうにして

思う通りに歩けない姿だった。


けど、島根に帰るたびに

お小遣いを「内緒」って笑いながら

私の手のひらに包み込んで

握りしめて

ニコニコしてて


そんな祖母は今

施設にいて

遠くからホームページに載ってる

施設の日記を見て、祖母の姿を確認して

なんとも言えない気持ちになる。


祖母の家に行けば

ニコニコしながら

出迎えてくれた祖母の姿は

もう、家に行っても見れない。


当たり前だった日常は

当たり前ではなくて

とても特別で素敵なことだったのだと思う。




おばあちゃん

ごめんね。

何もできなくて。


お世話できなくてごめんね。


おばあちゃん。

大好きだよ。

寂しくない?

大丈夫?

施設の人は親切?

友達できた?



いっぱい聞きたいことあるけど

それができないのがもどかしい。




おばあちゃん。

たくさん苦労した分

今はゆっくり過ごしてほしい。

ゆっくり休んでほしい。


何ができるかな。

何かできるかな。


私には大切な素晴らしい

祖母が2人もいる。


人生の大先輩がいる。


誇らしい。


生きていてくれて

ありがとう。

私のおばあちゃんでいてくれてありがとう。