「レベッカ」Aichi公演観劇 2018.12.9 | 薔薇色diary

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観劇が好き。
観劇にまつわるモロモロも好き(^^)
非日常の世界に身を置いて、めくるめく音楽の洪水を浴びる素敵。紡ぐ言葉の素敵。

そんな素敵を語ります


見終わってやっと息ができた
そんな感じです(笑)



本日のキャスト

「ダンヴァーズ夫人」の保坂さん
「わたし」の平野綾ちゃんは共に初役です


「わたし」の平野綾ちゃん、
お話前半のヴァン・ホッパー夫人に雇われている時の全てに自信のない様子から、マキシムと出会い愛を知り、マンダレイでマキシムの本当の気持ちを知った時、彼の力になろうと強い意志を感じるあたり、なんだか母のように彼を包み込むような母性を感じました。

小柄なのにね。
マキシムが泣いて告白するのを全身で受け止めている…
愛は強しです。
自分がしっかりしなくてはという芯の強さ、
愛されている自信があるからこそと感じます。



ダンヴァーズ夫人は保坂さん
昨年、クリコレⅢで保坂さんのレベッカを聴いてから 実際この役で聴きたい観たいと思っていたので、キャスティングを知って思わずガッツポーズでございました(^^)

あまり怖いというふうはなく、威圧感もあまり感じず、ただレベッカへの溢れる愛情がものすごくその盲目的な愛情のせいか 彼女が亡くなった事もわかっていて実は分かっていないような視野の狭さを感じるというか、亡くなった事を認めたくないというか…

ダンヴァーズ夫人の歌うナンバーは、「レベッカ」はじめ、毎回ゾクゾクしっぱなし。歌い上げ感が心地よくて毎回おお〜〜っと言いたかった。
叫びたかったですよ〜ホント。
大拍手でした。
でも2幕はじめの寝室のシーンは怖かった
超ど迫力の歌唱で「わたし」が荒れ狂う海に落とされそうになります…



マキシム・ド・ウィンター祐様



引き込まれてしまいました…
 

二幕、告白の「凍りつく微笑み」
今までの辛く苦しい思いを激しく吐露するシーン。
その、あまりの酷さに唖然とするわたし。
わたし を前に告白するマキシムに、わたし が共に戦おうと決心するここは見所のひとつですが、
ここがすごかった。
祐様、泣いてる??
泣いてる??

再演を見た時も思いましたが、このきっかけからのわたし の変貌ぶりが気持ちいい。
今までの自信なさげなのが見ていてほんの少しイライラするんですが(褒めてます)
わたしがマキシムを支えるんだ という気概が感じられてここから本当の夫婦になった感満載。


ジャック・ファヴェル吉野さん
楽しみにしてたダンスなかった

それでも今回は艶っぽくてレベッカとの関係をビンビン感じました
特にレベッカのナイトロープを彼女に見立てて扱う所とかはドギマギ。
ワルイ人感、全面に押し出し。


森久美子さんのヴァン・ホッパー夫人
歌はさすがです
でも…イメージが少し違いました。
少し嫌味っぽい?
アメリカの富豪の夫人のようにはあまり見えなかった(よくわかってないけど)というか
マキシムに迫る所なんかあったりして
(以前もあったっけ)
わたし が仮装パーティの招待状を出すほど親身になってくれた人でもないと思ってしまう
でも悪気はないと思う、自由気ままに思いのまま生きてきた人、自分の言動で傷つく人がいると思っていない感じ

雇い主なのだから厳しさの中にも、少し思いやりが感じられたらと思いました。
いーちゃんのヴァン・ホッパー夫人を懐かしく思い出しちゃいました。



カテコ、何度も。
やはりラストで立つんですが
初めから立ちたいよ〜〜
祐様、腕を組んで綾ちゃんを回すのカワイイ。





さて明日は御園座の
マリー・アントワネット初日です