こんにちは。

「がばよかばあちゃん」愛の伝導師☆ひよこ です。

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快晴のカルガリー!


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一年で一番気持ちのイイ季節です。

寒い冬に耐えた後には、

必ず気持ちのいい夏が来る。

人生と同じですね。


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ひよこが中学1年生のとき。

親戚の結婚式のため、一族で関東方面に向かった時の

ことである。

飛行機嫌いの父とその他の家族は新幹線で向かったが、

ひよこ、ばあちゃん、叔母家族は飛行機で移動することとなった。

飛行機が大好きなひよこは空港に着いたときから、

気分はすっかり都会人。


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当時はバブル全盛期。

久留米の田舎もんの中学生が、

スーツを着たビジネスマンや、海外旅行に行くおしゃれな

お姉さんたちと一緒の空間にいるだけで、

洗練された気持ちになっていた。


ばあちゃんがいなければ。。。。。


ばあちゃんは空港だろうが

おしゃれなレストランだろうが

「我が道を行く」

タイプ。


できれば一緒に行動したくなかった。

なにしろ、ばあちゃんにとっては

30年ぶりの飛行機。

ただでさえ心配性でおろたえ者(慌て者)の

ばあちゃんの言動は、

いつになく落ち着きがなかった。


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無事に諸々の手続きを済ませ、

搭乗口でくつろいでいたときのことである。


何を思ったか、ばあちゃんは

荷物を持ってせかせかと

一人搭乗口に並び始めた。


搭乗時間までまだたっぷり時間はある。


ひよこ:
「おばちゃん、なんかばあちゃんが

あそこに立っとるばい。」


叔母:
「あら、ほんなこつ。

お母さん、どげんしたと?」


ばあちゃん:
「あんた、はよ並ばんね!!

よか席ば取らやんけん!」



叔母:
「お母さん、西鉄電車じゃなかとよ。

席は決まっとるとよ。」


ひよこ:
「そうよ、ばあちゃん。

並ばんでも座れるとよ。」


ばあちゃん:
「あら~、ほんなこっね。」


叔母:
「まだ時間があるけん、

座っとっていいとよ。」


ひよこ:
「そうよ、ばあちゃん、恥ずかしいけん、

座っとってよ。誰も並んでないやん!」


ばあちゃん:
「ばってん、乗り損なうとえすかけん、

もう並んどくばい。」


そう言って、私達の助言を頑に拒み、

一番に飛行機に乗り込んだばあちゃんであった。


こういうとき、ひよこは

ばあちゃんと距離を置いてひたすら

他人のフリをする。


どこへ行っても田舎もん丸出しのばあちゃん。

都会人気分の私にとっては

恥ずかしくて仕方ない。


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しかし、時が経った今は

どんなに恥ずかしくても

ばあちゃんをカナダに連れて来たいと

切に願うひよこであった。






ばあちゃん、ひよこがおるけん飛行機も安心ばい!


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