こんにちは、有紀です。
かなり久々の更新です。

ようやく今しがた
今年の仕事納めができたので
久々にBlogを更新しようと思いたちました。

喉の調子もかなり良くなってきまして、
裏声にまだザラつきがあるものの
腫れや痛みは治まりました。
小さ目の声なら普通に会話できるレベルまで回復してます。

改めまして、
先の「ありったけスーパーライブ」では
喉の絶不調で皆様に大変ご心配をお掛けしてごめんなさい。

公演の翌日からも普通に今日まで
外せない大切な仕事が相次いでいたのもあり、

Twitterで140文字以内で何か気持ちを伝えようにも
明るくも堅くも言葉や考えが上手くまとまらず…

結果的に声も文字も沈黙のまま数日が経ってしまい
応援してくれる皆様には
心配を掛け続けてしまって申し訳ないです。

12/25(金)@BLAZE----。

RHの途中まではいつも通り
声も出ていたんですが、
およそ38.5℃の急な発熱と共に
いきなり声が何も出なくなりまして…

急性のインフルエンザだったら
会場にお越しの皆様にご迷惑が掛かると思い、
RHを抜けさせてもらい
急遽病院を2件ハシゴで診てもらったところ

インフルエンザでも風邪でもなく
ストレス起因の免疫力の低下による
常在菌の活性化?…だそうです。

(難しい事は良くわからないし自分なりにですが、
お医者様からの説明はアレルギーのようなモノなのかと解釈ました)

当日の診断だけでは成す術が何も無く、
どちらのお医者様からも言われたのは

「ストレスの無い環境作りに努める」
「今日は声を出さない」
「ゆっくり休む」などなど…

あの日あの場所ではどうする事もできない処方ばかりでした。

幸い、
会場にお越しくださった皆様に感染するような
病状でなかったのは本当に救いでしたが、
逆にいうと本番に向けて出来る応急処置が何もなく…

足掻く事さえ許されない状況と
キャスト全員に心配をかける事しかできない自分が情けなくて、
ただただ舞台の上で「底辺の自分」でもできる事を探しながら
出ない声を振り絞る事しかできなかったあの時間は
辛く、苦しかったです。

だけどね、
不謹慎かもしれませんが

心が折れそうなギリギリの境地で
あの日 何度も何度も
ファンの皆が、素晴らしきキャスト達が、
そして村田一弘が
僕に見せてくれた景色は
なにものにも代え難い
美しくて素晴らしい景色でした。

あんなに辛くて苦しくて、
なのに自分がどれほど素晴らしい人達に出会えて
幸せな人間なのかって事を
教えてくれたステージは生まれて初めてでした。

「悔しさ」と「嬉しさ」、
こんな対極ともいえる感情が
融け合う瞬間が訪れるだなんて、思いもよりませんでした。

同じLIVEは二度とできないし
あの日が過ぎ去ってしまった以上、
あの日の何かを挽回する事もやり直す事もできないけれど、

あの日 掛け替えの無い仲間達に
3時間 絶え間なく注いでもらった愛情に
これからの音楽人生命を賭して
精一杯 恩返しをしていきたいと思います。

歌は何一つまともに歌えなかったけど、
最後まであのステージの上に
櫻井有紀を立たせて下さった
ファン・キャスト・チームの皆様に感謝いたします。

皆様、本当にありがとうございました。





少し遡りますが、
11/01@渋谷DUO公演
【独唱-悠久の檜舞台-】にて
『Raphael』の再演を発表しました。
(再びの「再演」なので、「再々演」でしょうか)

自分にとっても
”まさか”の出来事なので、
正直 随分と葛藤しましたが…

出会った人、関わった人、
同じ時代を生きた人の数だけ
想いや歴史や価値観がある訳で

例えば、
賛成の数だけ反対があってもおかしくないんです。



華月が眠りに就いたあの日から、
『Raphael』という存在そのものを
どうしていくのが正解で、何が間違いかだなんて
本当は誰も分からないんです。

だけど、
分からないからこそ
メンバーそれぞれの葛藤や
若かりしあの日々の後悔は
この先も永遠にアタマからもココロからも消えないし、

誰も答えの求め方を知らないから
怖くても辛くても苦しくても
「忘れない」で居るためには
何度も何度も
あの頃と向き合わなければならないんです。



他の誰も出来ない、
今の自分にしか出来ない事。
そしてこれが『YUKI』として
おそらく最後になるであろう
『お役目』------。

懐古的な気持ちと生半可な正義感だけで
暗に「過去」を掘り返せば
痛みや悲しみを伴い、
また多くの傷と血と涙を観る事になるでしょう。

臆病になり、萎縮してしまえば
再び檜舞台に立つ意味も本質も見失い
Raphaelを愛してくださる多くの方々の
期待を裏切る事になるでしょう。

目紛しく変化する時代と「価値観」の中で
あの頃も今も変わらない
自分達の「想い」に触れてもらうために、
「変わらない為」に「変わらない」といけない。

本当に必要なものを得るために
どれだけ余計なものを棄てられるか
本当に大切なものを守る為に、どれだけ闘えるか



かつての仲間が頼って来てくれた。
チームが、もう一度奮いたいと願い続けてくれた。

長らく音楽を続けてきたからこそ
授かったこうした縁なのであれば、
尚更あの頃とは違う「覚悟」を決めないといけないんです。


きっと、
人生で1番長く険しい1年になります。

僕の全てを、皆が愛してくれる音楽に捧げます。
応援、よろしくお願いします。


rice / Raphael
櫻井有紀 / YUKI


= = = = = = = = = = = =





「アイシテル?」みたいにさ
“解り易い”言葉を探していたんだ
例えば僕には
拭えないtraumaが二ヶ所
あるとしよう

「夢」への期待値は
日を追うごとに右肩上がりで
なのに僕だけ知らない
常識があるとしよう

足掻いても足掻いても
世界の終わりには辿り着けやしなくて
確かな結論にはまだ巡り会えず
今もこうして歌ってるよ

僕の声は聴こえているかい?
今、僕に何ができるだろう
悪戯に暮れてゆく空を
仰げば華弦の月

「I see」「tell me」「tiny」「 sad」
気構えてただけに虚しくて
例えば僕には
拭えないtraumaが二ヶ所
あるとしよう

言葉に傷付き 言葉に戸惑い
ヒトを疑い ヒトを拒み
それでもこうして涙が枯れれば
まだヒトに救いを求めている

この声が枯れる日まで
死ぬまで歌うんだろう
悪戯に輝く空を
仰げば華弦の月

(僕は恐れない、僕は逃げない)
never be afraid , never runaway

(僕は眼をそらさない)
I will keep my eye on you

(僕はここにいる)
I'm right here

(天に輝くアスタリスクにそう誓うよ)
Promise to an asterisk shining in the heaven