日に日にオミクロンの脅威が迫っており、不安を抱えてお過ごしの方も多いと思います。
特にご高齢の方や持病をお持ちの方は一歩も外に出たくないと思われるお気持ちはお察しいたします。
内科医をしている友人の話によれば
『先生、私どこも出かけていなくてとても気を付けて生活していたのになぜ感染したのでしょう?』
とおっしゃる患者さんも多いようです。
目の前のことに気を付けることも大切だけれども、同時に「心の免疫力を毎日高める」ことも必要だと友人はいいます。
ストレスをためこんでいると心身のバランスが崩れて感染しやすくなるというのは、オミクロンに限ったことではなく、病気全般だと思います。
ブログをお読みくださっている皆様、「心の免疫力を高める何か」を日々していらっしゃいますでしょうか。
店主は今まで特に意識していなかったのですが、
コロナ生活が長くなったことと、
また去年心身のバランスを崩しそうになり、父親から「どん底まで落ちるな」と言われたことから去年後半あたりから意識的に取り組むようにしています。
デイリーにランジェリーから洋服持ち物まで自身が好き!と思えるモノを身につける以外に
日課になったことがいくつかあります。
その中の一つが朝起きてからテレビをつけるのではなく音楽を聴くことです。
その日の気分にあわせてクラッシク、ジャズ、ヒップホップ、ロック、ボサノバ、なんでも聴きます。
音楽を通じて、その日の気持ちや気分が実によくわかります。
去年夏以降、一時はお一人のアーティストの同じアルバムしか聞いていませんでした。
そのアルバムをご紹介いただいたのはリボンフレンズのSayukoさん。リボンオープン以来ご愛顧くださっているご近所のピアニストの方です。
作曲楽曲も手掛けておられ、去年の6月頃によろしければ聞いてみてくださいとご紹介いただき、アップルミュージックのサブスクからすぐにダウンロードしました。
劇団四季出身のKuuさんとのジョイントアルバムで、聞こえてくる音源はとても心地よく、、
サンスクリット語からインスピレーションをえて創られた曲は静かな日曜日の朝にピッタリで時々聞いていました。
ところが夏以降はあらゆる曲が耳(心身)に負担に感じるようになり、ほぼ毎日Kuuさんの曲を聞いて癒されていました。
日々睡眠時間が3ー4時間で、朝4時や5時に目が覚めてしまうので、リビングのソファーに横になりアイマスクをして、
Kuuさんのアルバムを聴いていると自然とまた眠れていたり、島の別荘で早朝に海岸を散歩するときも、そのアルバムをずっと聞きながら1時間程度歩いていました。
部屋の中で朝から晩まで聴くこともありましたし、プールにいっても泳ぐ元気がないときはプールサイドのサンデッキで横になって目をつぶって聴いていました。
そんなSayukoさんとKuuさんのコンサートが昨日24日に田園調布のせせらぎ公園の中にあるホール(せせらぎ館)で開催されました。
私にとっては辛い時期を癒してくれた音楽がライブで聴けるとのこと、お目にかかったことのないKuuさんにお会いできる!
と思い、当日までわくわくし、コンサートはまさに夢のような時間(機会)でした。
Sayukoさんは地域(田園調布)に根付いた音楽活動をされたいと、あえて開催場所も田園調布を選ばれました。
*お二人は音楽を通じて東日本大震災、熊本台地復興支援にも参加され、音楽の力で困難な環境下にある人たちを今でも定期的に励まされ続けています。
せせらぎ館は隈研吾さんの設計で、森の中の家をイメージした自然に調和した素敵な建物です。
ホールの目の前は平面に芝生が広がり、その奥には都会の小さな「せせらぎ」の森。
午前中の木漏れ日がふりそそぐホールでのコンサートはとても心地よく、
ミュージカルで鍛えられたKuuさんの美しい発声とSayukoさんのリズミカルで優しい音色のハーモニーにすっかり気持ちも一緒になりました。
ご一緒したリボンフレンズさまはお二人の新曲『小さな手』をお聞きになり、
ご自身とお母さま、ご自身と息子さんに思いを重ね、思わず涙があふれたとおっしゃっていました。
コロナ禍でありながらもこうやって地元でかつ十分な配慮をいただき開催くださったことに感謝の気持ちでいっぱいです。
最後にKuuさんが『私たちは表現者です』とおっしゃったのが印象に残っています。
その周りにいる私たちも「表現者」といえます。聴いた音楽や観たり触れたりした芸術、自然に想いを馳せ、感動をし涙するというのもそこからだと思います。
私が会社員時代を過ごしたベネッセコーポレーションも直島をはじめとした文化活動に力を入れています。
当時福武会長は
『リーダの絶対条件として、普段から芸術や文化のシャワーをたっぷり浴びること、
また時々旅に出て自然の豊かさに触れること。そうすることで、自らの表現力を高めることができる。ことばで表現できてこそ真なるリーダー』
とおっしゃっていました。
これはリーダーのみならず、私たち全員にいえることではないかと思います。
ことば(メッセージ)が持つ力は大きいです。
これは通訳翻訳の仕事においても日々感じています。
いまここではどのことばがふさわしいか。通訳者は瞬時に選択し、表現していきます。
表現力を磨き、相手にことば(メッセージ)を尽くすことで人との交流が生まれる。
そして人に助けられる。
そうすることで「心の免疫力を高める」ことができる。
人はこのようなスパイラルの中に生きている、生かされているのだとコンサートの帰り道にふと思いました。
今ブログは『小さな祈り』を聴きながら書いています。
★今後のコンサートおよびお二人のプロフィールはこちらかご覧いただけます。
ご希望がございましたらぜひご一緒しましょう♪
Kuu & 吉田佐由子 ジョイントコンサート (craftplus-official.wixsite.com)
★Kuuさんのアルバム『小さな祈り』はアップルミュージックからもダウンロードしてお聴きいただけます。
https://music.apple.com/jp/artist/kuu/1562826555
●午前中の『せせらぎ公園』。もう少し暖かくなるとここの芝生にヨガマットを敷いてヨガをなさっている方もよく見かけます。
●最後は”Let it go”のアンコール。
●帰り道、富士山がとてもきれいでした。
●今月は藤田真央さんのピアノコンサートにも行きました。オペラシティは当時ベネッセのオフィスが入っていて、ここで働いていました。
アートに触れながら仕事をしてほしいという福武会長の想いあっての場所でした。本当に!時々お昼にはランチコンサートに行ったり、アフター5はオペラやバレエも同僚と行きました。
心の免疫力を高める何か・・・皆様には私の経験を少しずつお目にかかった時にお話したり、今後機会があればブログでも綴りたいと思います。
おかげさまで今は心身共に元気に過ごしています。