宇宙情報4
恒星ヌビルイの第四惑星まで人類の一部をグレイ円盤で搬送する事は今は既に可能と成っていますが、問題は移住者を受け入れる側の準備が全然整っていないと言う事でしょうか。第四惑星の大陸配置は地球のそれと良く似ており、太平洋を挟んでアジア・ユーラシア大陸と南北アメリカ大陸が存在し(大西洋もある)、日本国と良く似た形状の龍神列島も存在しています。現地の整地作業は、比較的温暖な気候の北アメリカ西海岸とヨーロッパ東海岸、地中海の沿岸部(主に小アジアやアフリカ側)の三箇所で行なわれており、それにプラスして龍神島開拓も行なわれています。龍神島は関東沿岸部と近畿沿岸部の二箇所のみを対象にしています。目下はほぼ焼き払い作業が終了し、重機による整地作業が行なわれております。焼き払い作業にはオリオンのアストラル円盤を稼働させ、また地ならし作業の重機に関してはグレイ本星の物質基地から調達した物です。 原始惑星の密林を焼き払って平地や耕作地を造り出しても、今は雨露を凌ぐ住居が無いばかりか、ライフラインどころか仮設トイレさえも無いという状況です。無人のグレイ本星からある程度の物資輸送は可能ですが、グレイ本星とは元々人口が10万人規模の軍事基地、しかも街や工場や住居(金属性の家)の大半が老朽化しており、人間が住める様なまともな形状の住居は一万戸ぐらいしか無いという悲惨な状況です。そこで我々は宇宙のどこかに空いた街が無いものかと探索した結果、他銀河団のある惑星で南半球の人類が病気で全滅した星を見つける事ができました。目下はその街の物資を第四惑星に搬送しようかと考えており、その輸送手段を考案中の段階です。その星とは地球から約43億光年離れた彫刻具座(カエラム)銀河団の惑星(ギーヌブ)ですが、数年前に薬剤耐性を備えた殺人ウイルス(地球でいうマーズ・ウイルスに類似)のパンデミックによって、南半球人口の大半(17億人)を失いました。我々はそのゴースト街の住居を恒星ヌビルイに搬送しようと模索中です。 我々の大宇宙空間とは多元空間であって、この自然界が存在する「表空間」の他にも「裏空間」と呼ばれる巨大な背後領域が存在するばかりか、また「亜空間」や「狭間空間」など、あるいは「次元空間」や「スポット空間」と呼ばれる小規模の部分空間も存在しています。人間生命でも神々や創造主クラスになると、これらの特殊空間を幾分かは操作できる様になるのですが、一般人には勿論知らされておりません。「裏空間」は大宇宙を通り越して遥かなるマクロ宇宙領域まで続いており、時折その空間を介して敵方の生命が侵入して来ます。いわゆる物騒で非常に危険な空間ですが、表空間の様な空間質(空間成分の事)に満たされていない事から、物質の高速度移動が可能であり、我々は物資の輸送経路として時折利用しています。「43億光年も離れた遥か遠方の天体から、一体どうやって物資を運搬するんだ?」と不思議に思われるかも知れませんが、輸送時間は僅か数十分なのです。 ただし、裏空間では生命体は生きられず、また岩石も金属もボロボロに瓦解してしまう事から、その物質構成に見合った何かの防御被膜(空間質膜)に包まないと、表空間から裏空間への物の出し入れは原則的にできません。カエラム銀河団から我々の銀河系に物資を輸送するに当たって、運搬用のガード被膜を開発中であり、残念ながらその技術はまだ用意できていないのが実情です(アストラル物質ならば簡単に運べる)。また、生物を他天体に移動させる場合は医学的なリスクがあって、移住先の惑星の菌類やウイルスに対して生体が適応するかどうかの問題があります。現地の生物環境に体が馴染む(免疫機能ができる)までが勝負、移住直後は多くの移住者が細菌やウイルスの侵入に苦しむ事になるだろうと推察されます。この様に考えて行くと、他星へ肉体を移住させるのは命懸けの博打行為に等しく、簡単に考えるべき事柄ではありませんね。それでも地球が無くなってしまう事を思えば、死にたくない者は生存のチャンスに賭けるしか手がありません。 現在、ヌビルイの第四惑星にある物と言えば、グレイ円盤と重機と発電機のみ、これから我々が用意して上げられる物品は限られており、その量は僅かしかありません。食べ物や衣類などは基本的に用意できませんが、携帯用の通信機や、猛獣用の電磁猟銃などは用意して上げられます。それと第四惑星には「人間王国の医療団」が配備されており、誰でも平等に怪我や病気は治療してくれます(地球人の医者は要らない)。我々としても最低限度、円盤の離発着に必要な空港と、空港内部の運搬用の電気自動車と、自家用発電機と、雨露を凌ぐ建物や住居など、あるいは農耕用の耕作地や、また漁業に必要な船などを用意できればと思っております。こちらの準備がある程度整うまでは移住作業に取り掛かれない訳ですが、問題は地球終焉まで後何年なのかであり、勃発的な地殻変動を正確に長期予測できない故に(一年先なのか二年先なのか分からない)、我々としてもそれが一番苦しい所でしょうか。 「地球は決して滅びない」と盲信している方も多いと思われますが、万物には運動寿命が存在し、たとえ天体であろうと如何なる物にも必ず終わりが訪れます。地球は爆発して姿を消し去ってしまう訳ではありませんが、金星の様な陽化惑星に変貌を遂げて、地表に生物を肥やす母星としての物理的な出力を無くしてしまう訳です(住めない環境の星と変じてしまう)。我々は母星の終わりが人類の終わりだとは決して思っておりません。その昔(約30万年前)、アルデバランの第三惑星(テニネ)がその運動寿命を終えた時、多くのテニネ人類がプレアス星団近隣の天体(惑星ヌネイ)に移住しました。彼等はやがてアルデバラン人からプレアデス星人と呼ばれる様になりましたが、そんな話は宇宙ではごく当たり前の話、天体寿命にいちいち人間が付き合ってはおられません。滅び行く母星からエクソダス(脱出)する行為は、卵から孵(かえ)ったウミガメの赤ちゃんが海に戻って生きようとする行為と一緒、地球そのものが子宮であり、卵そのものと言えるのです。地球人類は宇宙に出て初めて自立した一人前の宇宙人となるのですから。願わくば地球の若い皆様がヌビルイの第四惑星で生存を勝ち取り、そこで第二の未来地球を築いて欲しいと思っております。次回に続くRIATブログはこちらから