料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。


それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。



  梅雨の晴れ間には、全国的に○×大会が多い。
  球技大会、陸上大会、剣道大会、運動会、水泳大会・・・。
  
  札幌で暮らしていた頃、頬をなでる風のなま暖かさに長い冬
  が完全に終わったことを知り、くすぐったいような・・・。
  嬉しいような、自然に微笑んでしまうこの頃だった。


  東京でこの決定打はない。
  やはり北海道の冬は厳しい気候だったと改めて思ったりする。

  雨は少し多いけれど、梅雨と言う程のものが無いこの頃、
  運動会が盛んに開かれた。
  
  今思えば、大人達が長い冬を終え、手足を伸ばしたかったから
  なんて思ったりもする。
  親だけでなく、近所のおじちゃんおばちゃんまでやって来た。
  学校までの道には、確かリヤカーの屋台も出来ていた様に覚え
  ているけれど・・。違っただろうか?


  そして、秋にも大運動会があった。
  これは、長い冬の前に思い切り楽しみたい・・・。
  長い冬を元気で過ごせるように、子供たちに太陽の光を充電さ
  せたかったのだろう。



  長男は剣道大会らしいけれど・・・。
  最近、剣道は休んでいる。
  四年生の頃が一番大会に出場していたように思う。
  中学、高校になっても剣道を続けるのだろうか?


  親が子供の稽古に理解を示すと言うより、指導者であったり、
  マネジメントをやっていたり。そんな親子も多々あるけれど、
  僕などは「やりたいのならやればいい」と言うタイプだ。


  「ああしろ」「こうしろ」とか言うのが凄く苦手だ。


  料理なら指導できるけれど・・・。
  それも、相手が興味を持てばの話だ。
  何故なら、興味の無い者に本当の処は伝わないから・・・。


  勿論、料理教室の講師だから、講師として教えることは出来る。
  でも、それ以外の部分、感じ方、感覚、感、勘・・・で、作る
  事が多い世界だから・・・。
  それは、その人だけが持つものだから、教えられないし、教え
  るものでは無いように思う。


  僕はこう思う。
  僕はこう感じる。
  僕はこう作った。


  そんな話を沢山し続けて・・・。
  聞き手がそれを聞き、あるルセットを作った時に、何かを感じ
  取れれば、それで良い。


  後は、その何かを自分のものにしてゆくだけだ。


  沢山の料理のコピーを作った。
  沢山の料理のルセットを読んだ。
  そして、料理が好きだった。
  そして、料理をしながら生きていたいと思った。


  続けるには、この四点がどうしてもいる。
  三つまでは、以外と多くの人がやっている。
  問題は四つめ。「覚悟」だったと思う。


  いつその覚悟をしたのだろう?

  道場六三郎氏の下で修行するまで僕は陶芸を覚え初めていて・・・。
  その道で喰っていこうかとも思っていた。
  実際、道場氏の店を辞める時の理由が陶芸の道に戻りたいだった。


  でも、本当はそうじゃなかった。
  もう既に料理で、僕の心は一杯だった。
  それでも氏の下を離れたのは、フランス料理の世界に食指が動
  いたからだ・・・。


  そして、新しい店の厨房に入るまでのふた月間にその気持ちが
  薄まれば、今の僕は無かった。
  あの時、ふた月目で店が見つからなかったら、あの食指は・・・。
  持続していただろうか?


  そしてふた月目。
  あの料理屋の厨房で前掛けをつけた瞬間、僕の身体を電気が走
  った。
  
  「あぁこの感覚だ・・。僕は料理人になりたい」


  あの日のあの思いが、僕の人生を決めた。
  あの微妙に料理から離れた時間・・・。
  何という神の仕業だろう。
  
  ずっと修行を続けて惰性になっている板前さんもいた。
  料理人に「でも」なろうか。といって職人になった人もいる。

  物事は全て信じられないタイミングで起きている。


  そして、それをそう思うか思わないかで・・・。
  人生の「意味」と「質」は全く変わる。
 




今日も、新しいインスピレーションを求めて・・・。
引き寄せる一日でありますように。 (^ー^)v


そして・・・

いつも 「ありがとう」

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