料理教室&BistrotRIANTのメールマガジンです。
料理人・川名克典の料理セミナーでは伝えきれない
技術の裏に隠されているものを書いています。


それは、料理と人生をおいしくする秘密そのもの・・・。



  おはようございます。



  今日から3月。
  早朝でもずいぶんと暖かい感じです。

  でも、なごり雪が降るときも・・・。



  今年はどうでしょう?



  夕べは、多摩美スキー部OBお食事会でした。
  年に4回ほどりあんを御利用下さります。


  りあんは10席足らずのお店ですから、一見のお客様
  だけでしたら、とてもとても続けてこられなかったと
  思います。


  料理教室も、ビストロも何度も何年も御利用下さる
  皆様に支えられていると、心から感謝してます。


  皆様、とても遠くから、来て下さります。
  八王子、千葉、埼玉、神奈川・・・・・。名古屋。

  それでも話しが弾んで、最後は慌てて飛び出すシーンも、
  しばしばです。



  デザートには、先月のスペシャル。

  「スフレ・アマレット」



  召し上がる直前に焼かなくてはいけないので、
  作り始めるタイミングが難しいのですが、
  貸し切りなら、作れます。


  今まで・・・・。
  多分、100%の皆様に喜んで頂けてます。

  やっぱり、スフレってえも言えぬ魅力があるのです。



  それは、初めて見たときの感動や、それを作れるように
  なったときの満足感だけでなく・・・。


  何度も経験していると、薄れてしまう感動が多い中で、
  このスフレに関しては、作るとき何故か毎回最初と
  同じ気持ちに包まれます。


  泡立てた小さな小さな目にも見えない気泡の一つ一つが
  灼熱の天火の中で加熱され、膨張し始めるのです。


  そして、その膨らみはたった一つしか残されていない
  行き場へと向かい始めます。



  「宙(そら)へ!」



  膨らみを覆っている、その壁にぬってあるバターが
  熱さのためにとけ始めます。


  その時です。



  そのバターに付着していたグラニュー糖の一粒一粒が
  すべり落ちようとするその瞬間・・・・。


  それは、宙へ向かう気泡たちに巻き込まれ・・・。

  気泡にまとわりついたまま、じわりじわりと重力に逆らい
  上り始めます。


  いつしか回りの壁はなくなり、もっと自在に
  広がれるのだけれども・・・・。


  その空中に渦巻く熱風は、押し上げた気泡を焼き続け
  ついにやけ焦がし、その自在な広がりを止めるが如く、
  次々と固めてしまいます。


  数分後、その高さは自らの背丈の倍ほどにもなり、
  その頂は、平らな広い焼けた大地に見えるのです。


 
  僕は、その大地に雪のような粉糖をふりかける。
  彼は、僕のもとを離れ、歓声の渦の中へ運ばれてゆく。



  熱風のため重力に逆らい宙へ延びたその大地は、
  その熱を失った瞬間から、みるみる母なる地球へ
  引き戻されるが如くしぼみ始めます。



  つかの間の・・・・。

  ほんの一瞬の輝き。



  僕は、それを何度も見てる。
  天火の前にいる者だけが知る姿。
  その誇らしげな横顔。


  僕は、彼ら(仏語でスフレは男性形)(笑)に
  恋をしている。



  スフレを作るたび、
  そのけなげな脹らむ様を知っている僕は・・・・・。


  スフレを作るたび、はかなさと、誇らしさと、えも言えぬ
  上品さを知っている僕は・・・・。



  他の何を作っても訪れない何かで、
  それは、とても大切な何かで、胸が一杯になるのです。


  

今日も、新しいインスピレーションを
迎える、そして、迎えにゆく
1日でありますように。 (^ー^)v

そして・・・

いつも 「ありがとう」


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