2000年の春頃、
ミュージックステーションを観ていたら、
見たことのないアフロヘアーの男性ボーカリストが出ていた。
それが平井堅だった。
その日歌っていた曲が、「楽園」だった。
それまでの約20年の人生で、
聴いたことのない世界観を持つ声だった。
平井堅ファンの中で評価の分かれると言われる「楽園」。
しかし、この曲がなければ、
私は平井堅を知る日は来なかったかもしれません。
あの頃、私は大学二年生でした。
横浜での暮らしにも慣れて、
単位も計画通りに取得できて、
バイトで稼ぎ、
彼女もいて、
毎日、何かやることはあって、
故郷のことは、どこか置き去りになっていき、
特に不満のない日々でした。
何もかも毎日が「普通」に過ぎていった。
今思えば、あれが「楽園」の日々。
眠りたいときに眠れる幸せ
遊びたいときに遊べる幸せ
会いたいときに会える幸せ
すべて「楽園」の産物。
あの「楽園」はもう消えたけど、
今もここに朝は来ていて、
朝は来るけれど
何処へ進むべきかわからなくなってきた日々を過ごしてます。
今思えば、未来を予言したような曲ですね。
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