寝具との相性 -3ページ目
ずいぶん前になるが、1983年9月に、国際線の旅客機がコースを大きくそれて、ミサイル試射区域に侵入してしまい、撃墜されるという事件があった。

その原因として、スパイ飛行か操縦士の時差ぼけかがとりざたされた。

現在の国際線は、離着陸をのぞけば、ほとんどが自動制御で運航されている。

出発地の飛行場の座標番号と記号を入力し、到着地までのコースに指定された座標を入力すると、衛星システムの支援を受けて正確に航路を保つことができるようになっている。

まちがえてコースをはずれたり、高度をとりちがえることはない。

あるとすれば、離陸準備のときにおこなう座標入力のミスか、システムの誤作動である。

たいていの制御信号は無味乾燥な英数字が使われる。

混同を避けるためには、このやりかたがいちばんいいと考えられているが、ここに時差症状がしのびこむすきまができる。

正副両操縦士がどのていどの時差症状にかかっていたのか、航空士の状態はどうであったのか、ほとんど謎のままであり、正確な情報は発表されていない。

うっかりミスは、ときとして重大な事件を引きおこすので、やっかいである。

国際試合に参加するスポーツ選手、重要な外交交渉や商談にのぞむ外交官や商社員にとって、時差ぼけ対策はとくに重要である。