今日は来たる27日の講演会場にて、プレゼン資料内容が映るかどうか、私の語りで手話通訳や要約筆記の方達はどのように対応するか等をチェックする事に。
また、マイクの音響チェックという意味で、少し講演内容について話すこともあったのだが、それらが終わった後には、久しく感じたことがないような疲労感に襲われたもの。
講演内容自体は、自身の生まれから今日に至るまでの内容を語るだけなので問題はないのだが、どうも私が用いる言葉が難解なものが多いらしい…。
日々、私の見解を話したりしている福井の母に、講演で話そうと思っている内容を簡単に伝えると「そういった内容は、普通の人には(理解するのが)難しいんじゃない?」と。
私の心の在り方を例える時に、必ず用いる表現に黒田官兵衛の水五訓の一節(自ら潔うして…)があるが、それも知らない方からすれば難しいと言えば、そうともいえる。
思えば、私の場合は自らのポリシーや考え、教訓などを何かしらの名言や自分なりの造語を活用する事で脳裏に叩き込んでいるケースが多い。
だが、人に伝える時には、そういった難解な名言については、ちょっと噛み砕いた表現が必要となるということを考えさせられたもの。
殊更、講演を聞きにきてくださった不特定多数の方を前にするとなれば、尚更である。
昔、私が聴こえない人達によるサッカー部の監督やキャプテンをやらせていただいていた時は、普通の人に伝える話し方よりも、より分かりやすい例を用いるなどして話すように心掛けていた。
それも、風来の身になったことで、私から話すことは本来の自分なりの考えを述べるだけでよくなった流れに、どっぷりと浸かってしまったからか、かの昔のようにロジカル(論理的)に話すことは結構、大変だと思い知らされたもの。
お陰で、今でも左脳(論理的思考を司る)がちょっと重みを帯びている。
そう考えると、やはり、私自身はこれまで同様、宿に来られた方の悩みに「フッと」思い浮かんだことを話すとか、個人的に相談を受けた方の心の機微に応じて、何かを語る程度が良いのだろうと思ったもの。
そういえば、つい最近、農家民宿に泊まりにきたフランス人のことも書いておこう。
そのフランス人、実は今年の7月まではフランスのプロのサッカー選手だったのだ。そして奥さまは弁護士。
それも、今回のご主人のプロ引退を契機に(奥さまも仕事を辞め)小さな子供3人を連れなから、(第二の人生の何かを探す意味も含め)一年をかけて世界各国を旅することにしたのだそう。
そんな彼らから、滞在中に起きた長男のヒステリーについて相談を受けることになった訳だが、その時にも私が翻訳ツールを使って思う事をお伝えすると…
夫婦とも目を丸くしたかのような表情で「なるほど、貴方が言うことは正しい」と腑に落ちたよう。
そんな些少な、且つその場で何かしらのインスピレーションを与えられるような場面でこそ、自分の拙き歩みは活きるのかもと思ったもの。
これが、ビジネス的な視点であればコンサルやカウンセリングなどと使い道はあろうと思うが、自分はそれを飯の種にしようとは全く思わない。
何か分からないけど、ふと得たご縁の中で、さり気なく出てきた問題解決に僅かばかりの智慧や経験などをお伝えするだけで、お互いがハッピーになれば、それで必要充分!
それ位の軽さが、むしろ風来の身には似合ってるともいえるようにも思う。
何故か、最近は我が身がひたすら忙しくなるような事象が増え続けている。
それらを挙げておこう。
・この田舎に豊かな水をもたらす湧き水付近の荒れ地をキレイにするお手伝いをして欲しい。
・伝統薬味「山うに」の為の柚子を徳島の山奥へ収穫に行って欲しい(11月半ば〜12月初旬まで)。
・近隣の聴覚障がいがあるおばあさんから、お庭をキレイにして欲しい。
・長年使われていなかった空き家と広大な耕作放棄地(1000坪位はありそう)の手入れをして欲しい。
上記のことを全て対応するとなると、既存の作業も含めて考えれば、確実に今年一年は終わってしまう💦
この様に、何故かどなたかの力になれる、強いではわたし達を取り巻く自然界のためになることが自然と増えていく事は、本当にありがたいもの。故に、その都度、この一瞬を大事にせねばと、自分に言い聞かせることになる訳だ。
ここまでの忙しさにあると、浮世離れしてる、いや浮世離れし過ぎてるのか、どうかさえもどうでもよくなってくる。
ただ一つ言えることは、天のために己が身が僅かにでも役に立てれば良いということ。それは、結局のところ(母なる大)地のため、人のためにもなるのだから…。
しかし、今日は野生の猿軍団にも会ったし、夕方には道路の死角になりそうなところに大きな鹿がいて、危うく車ではねそうになったり…。こんな様子を見ていると、この古里も、そう遠からず野生王国になるのでは!?と思ったもの。
それが現実になった時、私はどう対処するのか?
そんな事を考えると、何故か、心が躍りだすのだから面白い!
※猿の大群が⁉️
※こんな美しい夕焼けを、ただ何もせずに眺め続けていたい。



