私この春、
大学で心理学を教え始めたので、
もう毎週、
授業の準備に
追われているんですがーーー
(あ、でも韓国ドラマは見てますよ)
「記憶=人」なのか
運命は記憶によって
変わるのか
・・・という
今回ご紹介するドラマのテーマが
まさしーく心理学的で
心に響いたんですよね。
その点以外でも、
すごーく大きな発見
もあったわけですが、
詳しいことは、
まぁ、後ほど~
いつもの通り、
ネタバレしないつもりですが、
完走済みの方も多いようなので、
今回は、割とぎりぎりの線で、
お届けしますので
何も知らず、
これから視聴したい方は、
ご注意ください
涙の女王
こんな人に
オススメ
往年の韓国ドラマあるあるのドラマチックな(でも、少々盛り盛り過ぎる)エピソードの数々に、度肝を抜かれたり、ほっこりしたり、ハラハラドキドキしたい人
夫婦とは家族とはそして、記憶とは様々な危機をたくましく乗り越える中で、価値観が変容してゆく財閥家一家に、涙、また涙、そして涙したい人
豪華なカメオ出演や、美しい光の映像にうっとりとしたり、わくわくしたりしたい人
涙する顔がとにかく美しいキム・スヒョンとキム・ジウォンのカップルのハーモニーにキュンとしたい人
*ちなみに、私が、
このドラマを見た理由は、
主演の2人が
大好きだからです
ナイーブさと大胆さの
キム・スヒョンと…
(「サイコだけど大丈夫」最高でした)
「サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~」
「太陽の末裔」とか、
キム・ジウォンは、
どんな作品でも素敵な存在感なので
今回も楽しみにしていましたよ~
ざっくり言うと
こんなドラマ
財閥家の「クイーン」と
田舎出身のエリート弁護士の
格差婚からの愛の再生物語
どんなに愛し合うカップルにも、
流れゆく時の中で、
必ず危機は訪れるわけですが…
このドラマの主人公カップル
クイーンズ百貨店のトップ
ヘイン(キム・ジウォン)と・・・
田舎出身の弁護士
ヒョヌ(キム・スヒョン)の場合、
お互いの勘違いから
恋愛結婚したのが、
そもそも失敗だった・・・
・・・と、
「格差婚って無理よね」
「婿入りダンナさんってば、
腹黒いわ」
と視聴者を「ミスリード」しながら、
離婚へと向かう若い夫婦の
過去を振り返る中で、
見えてくるものとは
2人の運命と絆の強さが
徐々に明らかになってゆくのが、
想像以上に、
ドラマチックで
ダイナミックな物語です
韓国ドラマあるある!?
ちょっとオマヌケな財閥一家のドタバタ&エモーショナルな
エピソードの数々に笑いと涙
おおよそ
韓国ドラマの「財閥」って、
金金金で、
血も涙もない
ドロドロな展開なわけですが~
このドラマでは、
「ある理由」から、
財閥一家が
ナゼか田舎暮らし
(ちなみに、私の密かな推しの彼も、
すごくチャーミングに
成長する役なんですよ~)
その中で、
お金で買えない価値がある
・・・と気づくことで、
それぞれが変容を遂げるのが、
掛け値なしに
心が洗われてゆく感覚になるでしょう
光を多用した映像美だけでなく、
ちょこちょこ入るオマージュや
カメオ出演が豪華すぎる
普通の韓国ドラマ以上に、
遊び心があるというか、
オマージュやカメオ出演が盛りだくさん
(ある意味、中級者以上向けかも)
(ちなみに、私のベストは、
アノドラマの弁護士です~)
私も恐らく
全部は把握してないので、
(韓国ドラマ超初心者だし)
リピ視聴して、
再発見するのも楽しいでしょう♪
また、光を多用した映像や、
異国の風景も、
本当に美しいです
総合的評価
(星4.7)
この際、
断言してしまいましょう
このドラマの魅力の源泉は、
ほぼ間違いなく、
キム・スヒョンでしょう
こんなカレを
ずっと見たかった~
ソウル大首席卒業の
エリート弁護士
しかも、運動神経も抜群
イノシシの猛撃から
妻を守るし
性格も優しく謙虚で穏やか
・・・と
完璧な夫なのに
酔っぱらうと
むせび泣く彼とか・・・
愛のために涙する彼を見るたびに・・・
キュンキュンしまくる私
って、
ヘンタイでしょうか~
(ちなみに、「サイコだけど大丈夫」同様、
左利きの彼に、再びキュン~)
もちろん、
キム・ジウォンも・・・
今回の財閥家令嬢の役柄も、
強気でプライドが高いんだけど、
時折見せる揺らぎの感情が、
彼女の美しさと相まって...
ヒョヌが
守ってあげたくなっちゃう気持ちが
すごく伝わってきましたね
一歩間違えると、
ただの傲慢な財閥女王に
なっちゃってたと思うんですけど
キム・ジウォン自身からにじみ出る
清らかな人間性が反映されてるから
良かったんだろうなぁ
と感じます
ちなみに、私も、
もうすぐ結婚20年なので、
夫婦の在り方を考えさせられたし、
2人がすれ違うきっかけが
すごくずしんと響きました。
というのも、
私も同じ経験をしているから。
と言っても、私は、
既に子どもがいたから、
もう少し救いがありましたが、
ヘインのように、
初めてなら、
心を閉ざすほど、
自責の念に駆られるんだろうなとか
というのも、たぶん、
ヘインと私の性質が似ていて、
ネガティブな感情を
人と分かち合って消化するよりは、
そのまま受け止めて欲しいタイプ
なんですよね。
夫婦と言っても、
男女差もあるし、
絶対的に分かち合えない感情とか
価値観があると知っているから。
その点の夫婦の葛藤と、
歩み寄りを丁寧に描いている
13~14話が、
私にとって、
このドラマの
クライマックスでした
記憶は、確かに、
その人自身の在り方、
つまり、
アイデンティティを形づくるものだから、
記憶喪失=死
という価値観も
理解できるし・・・
でも、それ以上に、
命を懸けた決断においても、
ただ存在してくれればいい
と、彼女に寄り添い続けようとする
ヒョヌの究極の愛と
夫婦の成長に
涙涙涙でした...
そんなこんなを
絶賛しつつも、
星マイナス分は・・・
超個人的シュミで恐縮ですが
余命宣告モノが
どうにもニガテ
ということに
この度、
気がつきました
「39歳」も
少々似た作りなので、
同じようなことを感じましたが
(今読み返すと、
けっこう辛口な感想ですが
なぜか、アクセス数は今もあるという…)
弱っていく人を見るのも、
エンディングを予測して、
本当に死んでしまうのも
悲しいし
かと言って、
闘病の描写がないのも、
なんだか空々しいし
奇跡が起こって生還
というエンディングだとしても、
そこに至るまでの
説得力ある描写って、
けっこう難しいよな~
と思うんですよねー・・・
「涙の女王」は、
その点、
率直に言って、
特に終盤の描写が
少々雑だったかな~
タイムリープとか、
超能力とかで
運命を変えるとか、
ファンタジー前提なら、
そういうテーマは、
むしろ大好物なんですけどね
(蛇足ですが、
「涙の女王」と並行して
(今も)リアタイ中の
「ソンジェ背負って走れ」も、
生死をめぐるテーマは
ある意味、似てるんだけど、
ファンタジーのせいか
妙にリアルに感じてしまう不思議)
あとは、往年の
韓国ドラマあるある
初恋
交通事故
濡れ衣
などなど、
良く言えば、
ドラマチックだけど、
悪く言えば、
リピート過多で
少々使い古されている感じは、
否めませんでしたかね...
(あの頃は、
新鮮に思えたんだけどなー)
・・・と、
大人気ドラマにも、
忖度なく、
心に正直に語りましたが
(ノークレームでお願いします)
実は、今回
3か月以上ぶりに、
ドラマの感想を書くことに没頭して
楽しかった♪
韓国ドラマって、
やっぱりいいなぁ
そういう意味で、
ちょっとしたロスの
2024年春の週末の私
これから見るみなさまも、
どうぞ
楽しんでくださいね~