ミニシアター全盛期に
大学生だった私
もう本当によく
男女問わずの仲間たちと
新宿や渋谷の
ミニシアターとかで
単館系映画を
たくさん
見ました~
そんな私が、
20年以上ぶりに、
今回ご紹介する映画を
新宿にて見に行ったのは…
いつもの通り、
ネタバレやあらすじなし
お伝えします
復讐の記憶
こんな人にオススメ
人生をかけた復讐を実行する老翁と、それに同行する若者の「バディもの」にハラハラドキドキしたい人
第二次世界大戦の日本による韓国併合時代の過去が、韓国人の心に今も影を落としている現状を、しかと学びたい人
さすがの圧巻の存在感のイ・ソンミンと、大御所に引き上げられてレベルアッ
プの演技で魅せるナム・ジュヒョクのケミストリーに感涙したい人
※ちなみに、
この映画が選ばれた経緯
については、
こまさんの説明が詳しいです
(リブログさせて頂き、
ありがとうございます)
私としては、
今年No.1韓国ドラマ
(私の中では)
の呼び声も高い
「財閥家の末息子」
を完走したばかりだったので、
イ・ソンミンに
再び度肝を抜かれたい
というのもありましたし、
兵役中で当分会えない
ナム・ジュヒョクに
お目にかかりたい
というのも正直ありましたね。
ざっくり言うと
こんな映画
老翁と若者のバディが、
最後に辿りつく「真実」とは…
まぁ、すっごく
簡単に言うと、
人生の先が短いことを悟り、
80代の老翁
フレディ(イ・ソンミン)が、
積年の恨みをはらそうとする
復讐計画に…
アルバイト先の若者
ジェイソン(ナム・ジュヒョク)が、
想像以上に
巻き込まれてしまうって~
老翁の
「過去への旅路」
の中で見えてくるものとは
そして、何より、
フレディとジェイソンが
最後に対峙する
「真実」に、
ただただ涙が出るのか
ただただ驚愕するのか…
(私はコレでした)
いずれにしても、
心揺さぶられること
間違いなしです
派手なカーチェイスやら
逃走劇やらがすごすぎて
一体何のジャンルの映画なのか
この映画のジャンルが
未だによくわからない私ですが
「バディもの」
って言ってしまうと、
軽く感じてしまうような、
けっこう重い内容の映画です
それをあえて
観やすくするためなのか、
カーチェイスとか、
けっこう大がかりな
動きもあって、
ハラハラドキドキ
するけれど、
アクション映画
ってわけでも
ないしなぁ...
その評価については、
後述します
総合的評価
判定保留
(だけど
星4.3
くらいかな)
予告映像では、
サンタに扮するイ・ソンミン
&
コミカルな表情のナム・ジュヒョクが、
赤いポルシェに乗って
過去をめぐる
珍道中なトリップ
みたいな展開
を勝手に
想像していたのですが...
全然違いましたね
想像以上に
戦争映画
でしたね
朝鮮戦争時代の
戦争映画である
「スウィング・キッズ」
も以前見ましたが
こちらは、
ダップダンス
を軸とした
カラッとした
アメリカ文化全開な映画
…なので、
比べても、
仕方ない
とわかりつつも、
「日本軍」が
絡むと、
どうして一気に
じめーっ
とするのでしょうか
(私が日本人だから)
ちなみに、
私は、
日韓関係に関する
イデオロギーには、
冷静な立場です。
というのも、
どこの国でも、
国境線を接する隣接国とは、
結局のところ、
物理的な要因で、
どうしても何かしらの
政治的に摩擦が
起こりやすい
というのは、
万国共通の事象だと
捉えているので。
・・・それよりも、
韓国映画初心者としては、
明らかに
日本人じゃないでしょ
という
映画の中の
たどたどしい
日本語がどうにも
おかしくてですね
やはり、
こういう内容で、
日本人俳優に依頼するのは、
難しいのかなー
とか、そっちの方が
妙に気になりましたね。
いずれにしても、
「日本人」であることを
強制された時代があり、
同じ国の人々の中でも、
分裂や亀裂をもたらす
戦争の残酷さ。
そして、
今もそれが続いている
悲哀が
メインテーマなので、
日本人でも
納得のいく視点なのでは
ないでしょうか...
あるいは、
タイトル通り、
「記憶」も
大きなテーマのひとつ
だと思うんですが...
個人的には、
忘れてしまいたい記憶、
ましてや、
復讐に追い立てられるような類なら、
老化や病気と共に、
忘れ去ってしまいたいという
考えなので。
この老翁のように、
心身に刻みつける行為について、
共感はできないけれど、
想像するに、
被害者の心の傷を
象徴するものなのでしょうね…
さてさて。
内容は一旦置いておいて、
私のお目当ては、
この人・・・
ナム・ジュヒョク
どこにでもいるであろう
その日暮らしの若者の
ナイーブながらも、
質実な姿が
すごくリアルに
伝わってきましたね
にわかファンの私が
申し上げるのも恐縮ですが
「二十五、二十一」
の時と比べても
彼にとって、
イ・ソンミン
と共演したこと自体が
大きな財産になったと思います
兵役後もレベルアップすること
間違いなし
あ、もちろん、
イ・ソンミンは、
言わずもがな、
さすがの凄みでした
がっ
こちらは、
「財閥家の末息子」で
「暴走気味的老翁」
という役柄が、
少々かぶっていることもあり、
80代には
見えなかったかなー…
でも、
明らかに老いを「魅せる」
身体の動きだけでなく、
一瞬の心の動きは
鮮やかで見事でした
俳優陣は良かったけれど、
マイナス分は
やはり、
テーマとか演出
にかかわるところかなぁ
例えば、
せっかく若者が
ご老人の過去に
「同伴」するのだから、
これからを生きる人々に
何を訴えたいのか
メッセージ性が
分かりやすい方が良かったかなぁ
とか。
あ、でも、
隣で一緒に観賞した
ラテさんが購入された
公式パンフレットによれば、
若者ジェイソンは、
目撃者=観客の視点
の役割みたいなことが
書かれていたような
気がするので...
(酔っぱらっていたので
うろ覚えですが)
観客に
評価を委ねる
スタンスである
というのも理解します
それから、
個人的には、
エンタメで突っ走るか
戦争映画で深めるか
どっちかにした方が
分かりやすかったんじゃないか
とも思ったりもしたり。
その理由は、
「戦争映画」は、
今を生きる私たちに
どこまでリアルで
身近に感じさせるか
というのが
最も重要と思うので。
それから、
どうしても
ツッコまずにはいられない
ベスト3
というものが
ございましてー
3位:赤いポルシェが
警察の追跡を
かわせるものかー
(コレで逃走じゃ、
街中で目立ちすぎるよね)
2位:高齢&認知症なのに、
妙に機敏過ぎる老翁…
(40代の私より、
断然優れた体力知力ですぅ)
1位:
そもそも、この物語
一体いつの話
なのでしょうか
(第二次世界大戦中に
青年の設定だと、
2020年には少なくとも
90歳過ぎてますよね)
・・・と
ツッコミまくってますけれど、
シネマート新宿(映画館)は、
エンドロールが
流れている間も
座っている人が多くて、
ああ、
この感じいいなぁ
と思いました
すなわち、
その度合いで、
映画をわかっている人
とか、
玄人好みの映画かどうかの
バロメーターに
私の中では、
(勝手に)なっているので
というわけで、
恐らく、大衆受けする映画
ではないかも
しれませんが...
NETFLIXとかで
配信されないかもしれないですし
何より、私は、
久しぶりの単館系映画を
(新宿グルメも含めて 笑)
楽しんだので
良かったですよ
(そして、次回は、
そのオフ会報告に続きます、
た、たぶん)