リコリスピザ(2021) | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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ポール・トーマス・アンダーソン監督の1970年代のロスを描いた青春映画

 

「カルフォルニアの青い空」がよく似合う作品でございます。

(作中には流れませんが(^^;)

 

 

「リコリス・ピザ」

 

 

 

 

2021年公開 / 133分 / アメリカ (原題:LICORICE PIZZA)

 

監督/脚本    ポール・トーマス・アンダーソン
製作    ポール・トーマス・アンダーソン/サラ・マーフィ/アダム・ソムナー
音楽    ジョニー・グリーンウッド
撮影    ポール・トーマス・アンダーソン/マイケル・バウマン
編集    アンディ・ジャーゲンセン
製作会社    メトロ・ゴールドウィン・メイヤー/フォーカス・フィーチャーズ/ブロン・クリエイティブ/グーラルディ・フィルム・カンパニー
配給    ユナイテッド・アーティスツ・リリーシング/ユニバーサル・ピクチャーズ/ビターズ・エンド=パルコ=ユニバーサル映画

 

キャスト

アラナ・ハイム/クーパー・ホフマン/ショーン・ペン/トム・ウェイツ/ブラッドリー・クーパー/ベニー・サフディ他

 

「マグノリア」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の名匠ポール・トーマス・アンダーソン監督が1970年代のハリウッド近郊の街を舞台に、年上の女性に恋した青年の瑞々しくもままならない恋愛模様を、実在した人物やエピソードを散りばめつつノスタルジックに描いた青春ラブストーリー。主演は三姉妹バンド“ハイム”のアラナ・ハイムと、アンダーソン作品の常連だった故フィリップ・シーモア・ホフマンの息子クーパー・ホフマン。ともに本作がスクリーン・デビューとなる。共演にショーン・ペン、トム・ウェイツ、ブラッドリー・クーパー。
 1973年、ハリウッド近郊のサンフェルナンド・バレー。高校生のゲイリー・ヴァレンタインは子役として活躍し、自信に満ち溢れていた。ある日、カメラアシスタントをしている25歳の女性アラナと出会い、一目ぼれしたゲイリーはすぐに猛アタックを開始する。アラナはゲイリーの強引さに閉口しながらも、やがて食事の誘いを受け入れ、2人は次第に距離を縮めていく。そんな中、ゲイリーの共演者の一人と出会い、そのまま付き合うようになるアラナだったが…。

(allcinemaより抜粋)

 

 

オフィシャルサイト

 

 

 

サントラ:Spotify

 

 

 

*****

 

 

いやいやいや、どうもどうも、

 

柄にもなく連チャンでアップしております。

 

 

ポール・トーマス・アンダーソン監督の作品では「ブギーナイツ」は大好きな作品ですが

 

それ以降はなんだかピンとこない。

 

 

今回はノリ的にも「ブギーナイツ」ぽく

 

お気に入りの1作になりそうでございます。

 

「ブギーナイツ」は

 

同じ70年代でもドラッグやセックスなど大人の世界を見せてくれる作品でしたが

 

 

 

今作はティーンネージャーのイノセントな部分で見せてくれています

 

 

 

なにしろその70年代(1973年)のロサンジェルスの再現度が素晴らしい

 

インディゴブルーのジーンズに

 

履き潰したジャックパーセル

 

ピチッとしたTシャツにボーダーのタンクトップ

 

70年代の憧れていたお兄さん方のファッション

 

みな若者はアメリカにかぶれていた。

 

 

オイルショックにガソリンスタンドに並ぶ何十台もの車

 

もちろん皆いまじゃヴィンテージカーですわ。

 

あれだけヴィンテージのアメ車が並ぶと圧巻です

 

 

そして降り注ぐ太陽光

 

逆光で淡くなる映像

 

多用する逆光すらノスタルジックに感じてしまう

 

内容は純粋なる恋愛青春映画となる

 

 

主人公の高校生ゲイリー・バレンタイン=クーパー・ホフマンは

 

25歳のカメラアシスタントの女性アラナ・ケイン=アラナ・ハイムに一目惚れしてしまう

 

 

この冒頭の一気に見せるスクロールの演出からこの作品に引き込まれる

 

彼女はちょっと小馬鹿にされてるのかなと思ってるのか

 

彼の語りかけに適当に話をする

 

すると彼は子役のアクターだと言う

 

 

冗談だと思ってると、彼は図体はもはや大きくなっているが本当に子役だったのだ。

 

 

 

役者としては芽が出ないことを自ら悟ったか

 

若いながら実業家を目指し始める

 

そして彼女もまた

 

彼の事業をサポートするようになる

 

 

お互いが好意を持っているのだが

 

他人が「付き合っているのか」と聞くと

 

2人とも「違う」という

 

 

 

引っ付いたり離れたりしながら

 

物語は進んでいく

 

 

もしただの恋愛ものとだけこの作品を観ると

 

何じゃこりゃと言いたくなるだろうが、

 

非日常的なエピソードがいくつも起こり、

 

コメディチックな恋愛ものとするものかもしれない

 

 

 

 

そういった意味では園子温ぽい疾走感を感じる

 

 

 

主人公には実在するモデルがいたり、

 

実名のままのプロデューサーも

 

ブラッドリー・クーパー=ジョン・ピーターズだったり

 

 

 

ショーン・ペンはウィリアム・ホールデン(劇中はジャック・ホールデン)だったり

 

イースターエッグ的小ネタもあり

 

誰です?ってくらいマニアックな70年代の洋楽

 

ソフトロックと言うのでしょうか

 

心地よいピースフルなロック。

 

 

「カリフォルニアの青い空」は

 

有名どころ過ぎて監督のプライドが許せなかったのでしょうねえ(^^;

 

いい曲なのにねえ。

 

 

では、

 

 

 

シンシア版でどうぞ(^^)