北京原人 Who are you?(1997) | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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えー、

 

どもです。

 

 

 

ここにきて毎日暑いですね。

 

お盆も過ぎ、人も町にあふれてきてるように思えますが、

 

コロナの影響で、密になるのに皆、どこかおっかなびっくりなとこがあります。

 

 

これだけ増えてくると個々で気を付けて予防するしかないよね。

 

 

それでは、

 

 

佐藤純彌監督作、

 

いくつかやりましょう(^^)

 

 

いきなり飛ばしていきましょう!

 

「北京原人 Who are you?」!

 

 

 

1997年公開。

 

監督: 佐藤純彌
脚本: 早坂暁
製作: 高岩淡/伊藤邦男/山科誠/植村伴次郎
企画: 岡田裕介 大沢清孝 角田良平 植村徹
脚本: 早坂暁
撮影: 浜田毅
特撮監督: 佛田洋
美術: 小澤秀高
音楽: 長谷部徹
マンモス造形: 若狭新一

 

キャスト

緒形直人/ジョイ・ウォン/本田博太郎/小松みゆき/小野賢章/片岡礼子/小島一慶/坂上忍/佐藤蛾次郎/長谷川初範/哀川翔/大竹まこと/引田天功/丹波哲郎/北大路欣也他

 

北京原人の頭蓋骨の化石から取り出したDNA操作で現代に甦った、北京原人と人間との交流を描いたSFドラマ。
 第二次大戦中に失われたはずの北京原人の頭蓋骨を手に入れた日本政府は、有人シャトルにより宇宙空間において原人のDNA操作を行なう。しかし、そのとき隕石がシャトルに追突。原人たちのDNAを積んだポットは地球に落下してしまう……。

(allcinemaより抜粋)

 

*****

 

 

 

この映画のタイトルロゴね、

 

 

 

 

 

これ、無駄におしゃれだよね(^^

 

ちょっとした高級中華レストランのようなロゴ。

 

いいねえ(^^)

 

 

カルトなトンデモ映画として名高い今作ですが、

 

個人的には非常に好きな作品でございます。

 

 

ただ、サービス精神旺盛な作品過ぎて、、(^^;

 

突っ込みどころが多く、

 

また、見る年齢層をファミリー層に少し下げてあるのに

 

それらしき宣伝はしていないし、

 

そんな作風なのですが、おっぱい出るわ、

 

本能的に原人さんは発情しちゃうわで、、、(^^;

 

 

実につかみどころの無いとこが

 

珍作となっているのでしょうか。

 

 

まあ、それと製作費の高さもあるのでしょうねえ(^^;

 

北京原人を題材に20億はねえ。。(汗

 

 

そんな迷走ぶりがオモロイ今作です(^^)

 

 

では物語も追っていきましょう。

 

 

まず、、、

 

 

この北京原人の骨が発見されるのは、歴史でもおなじみ中国は北京。

 

1929年に中国の考古学者が完全な頭蓋骨を発見しています。(史実)

 

その後、1937年から始まる日中戦争の最中、紛失しているのです。

 

この史実が、この物語の発端となります。

 

 

 

戦争中に沈没した船にあるということで日本がこの船を調べ、骨をひそかに見つける。

 

北京原人をその頭蓋骨のDNAから蘇らせるという計画が、丹波哲郎率いる生命科学研究所で行われていた。

 

 

 

日本初の有人スペースシャトルの打ち上げに、原人のDNAを持っていき宇宙にて増殖を試みるが、隕石による事故でDNAだけをポッドに入れて地球に帰らす。

 

 

とまあ、、

 

実に大風呂敷映画らしい冒頭でございます(^^;

 

なぜ、このような展開の物語になったのか、、、

 

 

こじつけ的に宇宙へと持っていくのですが、これにより「猿の惑星」逆バージョンをやりたかったんだと思います。

 

「猿の惑星」では不時着した惑星が「サル」の惑星で、降り立ったのが「ヒト」だったわけですが、

 

この作品では立場が入れ替わり、我々人間が「猿の惑星」の「サル」の目線で物語を見ていく形になっています。

 

 

海辺に浮かんだ宇宙シャトルは

 

「猿の惑星」のオマージュでしょう。

 

 

実験に成功していた模様で、なぜか3人家族で地球に降り立った北京原人ww

 

日本人の科学者、主人公の男女二人と出会います。

 

 

 

 

いきなり裸になり、大きなフランスパンで安心してもらおうと試みる主人公。

 

この破天荒さが素晴らしい(^^)

 

 

それを見て、

 

じゃあ、私も・・

 

と、自ら服を脱ぐヒロイン(^^;

 

 

 

 

 

もう最高の流れでございます(^^)

 

演じるのは緒方直人さんと片岡礼子さん。

 

ちなみに原人のほうの奥さんを演じているのは小松みゆきさん。

 

お二人ともスタイルがよいです。

 

 

 

お父さんは、

 

この映画が公開されるときも、だれが演じているんでしょうと、

 

宣伝されていましたね。

 

 

しかし、当時も大々的に宣伝していましたが、北京原人の映画はなかなか食指が動きませんですねえ(^^;

 

こんなトンデモ作品と知っていたならね、

 

映画館にも少しは動員が伸びたかもしれませんが、

 

それでも全然不入りでしたでしょうね(^^)

 

 

 

お話に戻り、

 

このお父さん原人が妻のそばに座るときは、、

 

本能的に手が妻の乳房にいきます!

 

これこそは生き物の本能なのか?(^^;

 

手は乳です。

 

 

 

この本田博太郎、、もとい、、お父さん原人、

 

片岡さんにも発情。

 

それを拒否した片岡さんに、局長の丹波さんが「何故やらないのか」と叱咤します。

 

もう、ものすごい世界(^^;

 

このサイコ局長とよき理解者の主人公二人の対立の話となり、

 

ここも「猿の惑星」ぽいです。

 

 

 

そんな原人たちを中国も狙います。

 

 

そう、もともと中国が発見した頭蓋骨です。

 

そりゃあ、取り戻したくもなります。

 

中国の女性リポーターにはジョイウォンさんが登場。

 

 

中国側に北京原人が行くまでの流れも非常に楽しい(^^)

 

もうプリンセス天功で大爆笑(^^)

 

ここを楽しめるか、アホらしいと思うかで

 

この作品の評価が変わってくるかと思います。

 

 

 

そして、

 

アメリカの介入、ロシアからはクローンマンモス(なんとほぼ完成)、

 

日本の研究所で研究材料とされていた妻原人(ハナコ)を連れ出し、中国へとむかう主人公二人、

 

中国側で万里の長城に観光に来ていた父原人(タカシ)と息子(ケンジ)(名前!)

 

DNAの記憶により、モンゴルの近くの山に生まれ育ったことを思い出し、

 

その地で再会する原人。

 

そして、主人公2人と中国からはジョイウォンさん。

 

 

ここでのジョイウォンさんからの温かいお言葉は

 

今の世界へのほうが心にグッと響くメッセージであります。

 

 

この時代は香港が中国に返還される同年で、

 

中国バブルもないころです。

 

 

中国は今では珍しく悪者とされていない。

 

むしろ、丹波さんの暴走が悪そのもの(^^;

 

ここはしかし、さすが丹波さんといいたいね(^^

 

彼の暴走があってこその話であります。

 

 

めでたく、故郷の近くまでクローンマンモスもどきと戻っていく原人たち。

 

 

 

 

ナイスなハッピーエンド。

 

途中の陸上大会の出場など、じつに楽しくファミリー層向けの話でありますが、

 

 

現実はアンハッピーでして、

 

不入りにより、打ち切り、大赤字となっちゃいまして、

 

一時期は佐藤監督さんは干されていたとか。

 

 

 

そんな佐藤監督をまた表舞台へ呼んでくれたのは

 

ほかならぬ古い付き合いの角川春樹氏でした。

 

「男たちの大和/YAMATO」を2005年に公開。

 

じつに7年ぶりの監督復帰作となり、

 

これが50億の大ヒットとなりました。

 

 

 

そんなことで佐藤監督はまた体裁を保つことがなんとかなりましたが、

 

角川春樹さんは、次回作に「蒼き狼 地果て海尽きるまで」とチンギスハーンを題材にオール日本キャストで挑むという大博打を打ち、

 

これにて沈没(^^;

 

こちらの監督だった澤井信一郎さんはこれ以降、劇場監督作は撮られてなく、

 

角川氏は次回の自ら監督した作品「笑う警官」がヒットしなかったら映画界から足を洗うと発言し、

 

本当に制作には携わらなくなりました。

 

 

 

今では日本で大作映画はほとんどどこの制作会社も作られませんね。

 

ばくち打ち、興行師が映画界で打てなくなり久しいです。

 

 

映画界、テレビ業界も厳しくなり、

 

アミューズメントもこの状況です。

 

 

本当にネット販売やネット配信型へと世の中的にこれから変わっていくでしょうが、

 

制作側が、密をさけて作らないといけないという困難な状況になっています。

 

この状況ですとラブシーンはおろか、対面で会話することすら撮れない。

 

大勢のモブシーンや観客シーン、ミュージカルもできない。

 

これは映画業界だけではなく全ての作り手にとって言えることでしょうね。

 

 

ハリウッドは現在でも撮影不可のようで、

 

撮影可能なところに出向いてとるような作品もあるようですね。

 

どうなることなんでしょう。。

 

 

なんか、、

 

 

変な方向へ話が進みましたが、、(^^;

 

 

 

 

結果、赤字でしたがこの作品のように斬新な企画力は映画製作ではやはり東映がピカイチでしょう。

 

次回もそんな作品で行きましょう。

 

なぜかそんな企画ものには佐藤監督が連なります(^^;

 

このあたりも職人監督を言われる所以でしょうねえ。

 

 

では!