それでは
またまた80年代の日本映画
いってみましょう。
前回の「ガキ帝国」と同じ関西の青春映画ですが
ヤンキーではありません(^^;)
医大生すよ！
「ヒポクラテスたち」!
1980年公開作
監督 脚本 大森一樹
出演
古尾谷雅人 伊藤蘭 柄本明などなど、
大森監督は
医学生の出らしく、
ご本人の経験が元に、ご自身の出身医大で撮影されていたようでございます。
初見の時は
上のビデオテープのレンタルにて鑑賞。
あのパッケージは懐かす。。
やはり19、20歳のころでしたか、
面白く観させてもらいました、
医大での話としては
斬新な映像もあり、当時の授業内容が見ることが出来ます。
未来のお医者さんとはいえ、
学生さんなわけで、
いろいろな若かりしトラブル、悩みなど出てまいります。
青春大学生映画なんて雰囲気です。
小倉一郎さんが出てらして、
往年のテレビの青春ドラマも思い出されます。
時代背景的に
学生運動らしきこともあったり
寮生活の演出が印象的でした。
寮生活ていえば、
大学生ではありませんが
ちばてつや先生の作品
「おれは鉄平」のね、
編入した高校が
理想の寮生活でしたねえ。
作品のほうは
元キャンディーズの蘭ちゃんの解散後、初仕事だったらしく、
アイドルぽくない喫煙シーンなどあり、
役者としてやっていく覚悟がみられますね。
あと
先生役では手塚治虫先生が出演。
この方も医者の免許を取得しており
「ブラックジャック」という名作を世に出しておりますので、
キャスト的には違和感なし！
他には
原田芳雄さんも教授役で出演しています。
大森監督の商業映画1作目の
「オレンジロード急行」にも出演してますね。
また
同監督の吉川晃司主演デビュー作品「すかんぴんウォーク」も出演。
どの作品でも印象を残す役柄でした。
主演の古尾谷雅人さんも
商業作品の初主演作。
出演者さんは
見返すとみなさんお若い。
大森監督は
やはり平成ゴジラのイメージですが
初期の今作や
「オレンジロード急行」や、
次作の村上春樹原作の「風の歌を聴け」など、
多少ユルかろうが、キャラクターの立った良質の作品を作っていましたよ。
大森監督の作品は
サービス精神旺盛なのか、色々詰め込んで一貫性がなかったり、とりとめのないところがこの頃からありがちにも感じますが、
それが上手くハマれば
「ゴジラvsキングギドラ」のような
爆発力を持ったエンターテイメント作品へと変貌するわけで(^^;)
その片鱗は
初期の頃からありましたね。
とりとめがないのも
味となってる。
でも
決して軽くない。
昔から好きなタイプの作品です。
はい。
あと1作くらいで
80年代はひとまず終わりたいと思ってます。
最後は
かなーりの問題作かな(^^;)
またいつか、
できれば早めに書き込みたいね(^^)