あまり街に出歩かないからかもしれないが、ハロウィンの賑わいはほとんど感じない。

 話題になるたびに指摘するのだが、ハロウィンはキリスト教の行事ではない。

 ましてやコスプレイベントではない。人に迷惑を掛けなければ表現の自由だ!という主張には賛成できない。ただでさえクリスマスはイベントと捉えて日本人は騒ぎすぎである。行事に便乗するなら、そもそもの意味や発祥の起源などをよく理解してからにしてほしい。古きものへの敬意が感じられないバカ騒ぎは、大嫌いである。

 

 ハロウィンがキリスト教の行事として誤解されやすい理由は、カトリックで「諸聖人の日」の翌日である11月2日が「死者の日」=「諸霊祭」なので、日にちが近いハロウィン(ケルトの習俗で、大晦日。年の変わり目に精霊が訪れる。)とごっちゃにされたのであろう。

 

 ケルト神話は寓意に富み、ひとが生きる意味や死ぬ意味など考えるヒントが豊富にあるので、興味がある方はぜひ読んでほしい。

 

 日本でも、明治に神仏分離令で廃仏毀釈が過激になる以前は、神仏習合ということで、お寺に鳥居が建って神社と合体しているところがたくさんあった。

 

 死者の日には、カトリックを中心としてキリスト教徒が、墓参りをするのが一般的である。

 

 うちの墓は浄土宗の寺が運営しているが、宗派不問で、数は少ないがキリスト教の墓もある。

 たいていは平らな石板を墓碑として、十字架やら聖書の一文が刻んである。故人の名や没年月日を入れているものもあれば、無いものもある。

    新約聖書のピリピ3章20節「わたしたちの国籍は天にある」と刻まれていた。

 

 実際の吟行は、相変わらず古い史跡巡りである。ちょうど細川夫人殉節遺址を通る。

 

散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ人も人なれ

 これは、細川ガラシャの辞世の句と言われている。キリシタンは自死が禁じられていたため、家臣に介錯させたと伝わっている。

 

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 何年前だったか、思いついて腕立て伏せを毎日していたら、大胸筋が張ってきて「うわ、気持ち悪っ!」と思って止めてしまった。

    本来は、それを喜びとして、さらに頑張るモチベにすべきところである。

 

 わたしの苦手なものは和菓子以外にもいろいろあるが、「筋肉」もじつは苦手である。空手家?の角田信朗はわたしと同年代であるが、ああいうムキムキじいさんは気色悪いの一言である。

 カーリングの藤沢五月選手がボディビル大会に出た写真を見てしまった時も、その努力には敬意を払うけれど、思わず目を背けてしまった。

 

 だが、しかし・・・

 わたしの周りには年相応?によぼよぼになったフレイル・ロコモシンドロームの男女がいっぱいいて、そっちに行きたいのか?と言われれば、やっぱりそれはすごく嫌なのである。

 

    ちなみに、わたしの同級生のおばちゃん、というか孫もできたから婆さんで間違いない・・・たちは、ダイエット?何それ美味しいの?わたしらさすがにセーラー服と振袖はもう着られへんけど、その代わりにほれ見てみ?この二の腕。お肉垂れて風にそよいで振袖みたいやろ?アハハ・・・という元気で陽気な方々もいる。大阪のおばちゃんは自虐ネタが大好きで、聞かされた方はネタのお返しをしなければならない!

 

    わたしは本籍を大阪市の真ん中あたりから兵庫県の現住所に移して相当経つ(長男の死で転籍したので、10年になる)ので、ナニワのノリに付いて行けなくなってしまった💦

 

 

 で、わたしが結局どうしたかといえば・・・

 

 

 アームブラスターと、5㎏×2の鉄アレイ。

 

 今となっては、鉄アレイがなぜうちにあるのかすら思い出せない。買ったのか、もらったのか、拾ったのか。ずっと前からある。

 

 で、わたしの性格上、ノルマやメニューを決めると続かないし、続かないことが自己肯定感を損なうので、「毎日、何か筋トレみたいなことをやる」とだけ決めて、今日で3日目5日目。

 

 ちなみにアームブラスターとは、アームカールをする際に、肘を固定するもの。上腕二頭筋専用の器具。まあ、無くても左掌で右肘を押さえて右膝に乗っけてやれば効果はほぼ同じなんだけど。調子に乗ってやりすぎたら右肘が痛くなってきたのでセーブする。

 

 今までの人生で、腕力が弱くて困ったことって、あんまり無かった気がするが、フレンチプレスっていう、何の料理?洋服の意匠?みたいな、ダンベル握ってバンザーイみたいな上腕三頭筋メニューをやったら本当にきつくて10回できない。こうしてブログに書いちまったから、できるまで続けよう。

 

 あとはプランク(たまにサイドプランク)、腕立て伏せ(プッシュアップバーを使って深く曲げるのが大切)、腹筋(いろいろあるが、上体起こし=シットアップと足上げ=レッグレイズ)、エア自転車漕ぎ(何かかっこいい名前募集。左膝と右肘、右膝と左肘をぶつけるやつ)、踵上げ=カーフレイズ、スクワットは楽すぎて時間がかかるのでバックランジ(後ろ足を椅子に乗せて片足でのブルガリアンスクワットやりすぎたら膝が痛くなった)などを回数も時間帯もランダムにやっている。

 実は腹筋ローラーも持っているが、あまりにきついのでほとんど触らない(笑)。というか、膝着きじゃない尺取虫は一回もできないww。

 

 え、筋肉気持ち悪いんじゃなかったの?

 まあ、そうなんですが、それ以上に老化による体力&気力の低下が深刻で。特に気力ね。

 調べたことないけど(血液検査で簡単に分かるらしい)、わたしは多分男性ホルモンが少ない。

 なので、よっぽど追い込んでトレーニングしないと、細マッチョにはならない。

 そこまでやる気は無いので、自重宅トレでちょこちょこやっていれば、見た目の筋肉を増強せずに、老化防止程度の効果は望めるんじゃなかろうか。

 

 わたしの周りには、よぼよぼさんと対極の、「え、何してるんですか?」と絶句してしまうような人も結構いる。自転車乗りはたいていヘンである。

 散髪屋の奥さんは六甲山ヒルクライムの女性チャンプで、週2でジムに通ってはバーベル挙げてる。ロードバイクをガチでやるなら、バーベル挙げて腹筋割る必要があるのだ。ちなみに彼女は競技指向は皆無で、自分のジャージめくって日焼けとのギャップを見せてくれる、おちゃめな人。

 

 ショップの店長は、70歳前なのだが、今度の土曜に鈴鹿サーキットで8時間耐久レースに出場する。わたしも誘われたが丁重にお断りした。なんで高い参加費用払って、夜中に車に自転車積んで徹夜で移動し、スタート前から心拍180に上がるようなサーキットで、何百人も密集して時速40キロメートルで体やマシンをこすり合いながら転倒落車の恐怖と闘いつつ、目がかすみ吐き気がして息切れ心臓限界になるまで汗だく疲労困憊のイベントに身を投じねばならないのか。

 それに喜々として付き合うショップ仲間たちが何人もいるということは、やっぱり悪魔的魅力があるのだろう。

 

 だらだら横道が長くなったが、筋トレがメンタルに及ぼす好影響は、向精神薬と同等以上と言われている。医学的エビデンスも相当揃ってきたので、信じてよかろう。睡眠導入剤や安定剤を常用している方は、医師にご相談の上、できるところから筋トレに移行していってはいかがだろう。

 

 いろいろたくさんやる必要は無い。腕立て伏せ(最初は壁、次は膝着きでOK)と腹筋とバックランジの3種類だけで充分。回数は自分ができるところまで。回数よりも正確なフォームが大事。

 

 

 

 ・・・こうやって時間稼ぎしつつ野球の経過を確認しているけれど、結局今日もダメか。

 でもまあ、正々堂々と勝負して力負けしたのなら、相手が強かったというだけのこと。

 次、髙橋遥人くんで負けたりしたら、もう諦めがつく。ハルトの絶好調時の球は、マシンでは再現できない魔球だと、思いたい・・・

 

 ホークスの柳田が、ハルトくんの変化球に空振りして、「何や?今の!」と叫んでいる動画は、タイガースファンならみんな宝物のように見ている。巨人の坂本選手が、ハルトくんの球に空振りして尻もちをついた動画も同じ。

 ちなみに大谷選手は、相手投手をVRで再現できる(超絶高価な)マシン「トラジェクト・アーク」相手に打撃練習を積んでいる(マシンの数値分析担当者だけでもいっぱいいるらしい。)ので、実戦でもあれだけ打てるらしい。そしてそのマシンに高価なリース料を払っているのが、ソフトバンクホークスなので、ホークス打線は日本で無敵だという説がある。

 

 今日も俳句の勉強は5時間くらいしたから、まあ良い一日だったかな。

 遺族の余生は、そんな積み重ねでしょう。

 

 ︎🌟10月30日追記

     結局、甲子園で3連敗して、日本シリーズ終了。感想は「ホークス強かったわ。」

     石井大智投手、泣いてたようだけど、誰も責めてないよ。しゃーない。

    この悔しさを、来年への闘志に変えてくれ。

                                                             以上。



 

おまけ

 吟行で下敷が要るな・・・と思って探したら、長男の机から背番号25のサインが書かれた下敷が出てきた。25って、誰だっけ?と調べたら、現在広島カープ監督の新井さんだった。

 この下敷は多分、新井選手が阪神で絶好調だった2010年に手に入れたものだろう。長男が高校2年生、彼女ができてウキウキで、学業成績はがた落ち続きの頃だった。それから数か月経って、メンタル不調がひどくなり、心療内科通いと向精神薬漬けの日々が始まる。

    結局、下敷は百均で買った。

 

 

おまけ2

 去年はひとつも実らなかった、うちのカリン。

 長男がいなくなって、何か実の成る木を植えようと妻が言い出して、ホームセンターで苗を買い、裏庭を掘って植えた。

 妻は、そのこと自体を忘れてしまったらしい。

妻「この木、買ったんだったっけ?」

 

 事実を指摘すべきかどうか一瞬迷ったが、「うん、そうやで。」

 とだけ返事した。

 

 忘れることも生きてゆく力のひとつ。

 思い出すことで辛さやかなしみがよみがえるならば、黙っておくこともありだろう。

 

 

 今年は超豊作のかりん。まだ10個以上枝にぶら下がっている。

 はちみつやブランデーに漬けても意外と飲まないんだけど。(甘いから。)

 まあ当分、甘い香りの中で暮らすのもいいか。