皆さま、おはようございます。関東地方は近づく台風の影響で既に暴風雨ですね。皆さま、お気をつけください。

 

本日は昨日の続きとなりますが、山崎先生著作の『がんを悪化させない試み』から、『がん共存療法』につき紹介したいと思います。なお、私の理解が及ばす誤解している部分もあるかもしれません。したがい、ご興味ある方は、直接、先生の著作を読まれることをお薦めします。

 

『がん共存療法』は、まずは「糖質制限ケトン食」から始まりますが、これにビタミンD(サプリ使えます)の強化やEPA(いわしやサバ缶利用できます)が加わり、さらにケトン体を癌の活動が活発となる夜間に多く発生させるため夕食後のMCTオイル(スーパーで購入化)の飲用が追加されます。

 

「糖質制限ケトン食」に続いて「クエン酸療法」が加わります。さらに、「糖質制限ケトン食」や「クエン酸療法」は継続したままで「少量抗癌剤治療」が開始されます。使用される抗癌剤は従前のものですが、その適用量が従前の1/15とか1/20程度とかなり少量に設定されています。そして、患者さんが希望される場合には「丸山ワクチン」も併用されます。

 

上記のプロセスは、事前予見的なものではなく定期的なCTスキャンによる癌の状況にあわせて適宜調整・修正していく、ということになります。さて、まずはベースあるいは出発点となる「糖質制限ケトン食」ですが、ケトン体は脂肪合成や脂肪分解の過程で発生する中間代謝産物です。近年では「糖質制限」の人気が高まるなか、ダイエットの文脈でケトン体が注目を浴びる場面もあるかと思います。

 

一般的な成人の場合において一日2000kcalが必要だとして、その約半分のエネルギーは糖質から摂取すること適切とされているかと思います(資料により数値は動きます)。したがい、一日1000kcal程度のエネルギーは糖質からということになりますが、1gの糖質は約4カロリーですので、結果、一日当たり250gの糖質、近似的には炭水化物の摂取が適切ということになります。

 

そして、山崎先生が実戦中の「糖質制限ケトン食」では炭水化物の量を一日30gまでとしています。実際に先生は一日当たり10g少々しか摂取していないようです。この数字を頭にいれて、早速、院内のコンビニにいって大好物のメロンパンの炭水化物量をチェックしてみました。そしたら、一個のメロンパンの炭水化物は50gを超えています。。。。ケトン食に挑戦したら、私は一日、半分のメロンパンしか食べられません。これは、悲しいですね。。。

 

ところで先生はケトン食の実践にあたり3食ともコンビニを利用されています。一瞬、「えっ、ホンキ?」と思いましたが、コンビニの食材はすべて炭水化物やタンパク質、脂肪分、ついでに食塩とかの含有量が明記されています。そのため、先生は自らコンビニで成分表確認しながら3食ともにまかなっておられるようです(ちょっと、私にはできそうにないです)。

 

ところで、なぜ「ケトン食」が「がん共存療法」のベースになるかといえば、これは単純に癌はブドウ糖を好むのでこれを遮断するため、すなわち癌の成長を止めて癌との共存を図っていくということになります。「ケトン食」では炭水化物からのエネルギーは不足しますが、代わりに脂肪を利用して「ケトン体」という物質を作ってエネルギー源に変えていきます。

 

「ケトン体」の効果をより高めるために、ビタミンD(サプリ使えます)の摂取、EPA(オメガ3脂肪酸。いわしやサバ缶利用できます)の摂取、さらにケトン体を癌の活動が活発となる夜間に多く発生させるため夕食後のMCTオイル(スーパーで購入可)の摂取等が加わりますが、詳細は書籍をご参照ください。

 

さて、次段階は「クエン酸療法」へと進みますが、以降は明日のブログとさせてください。