おはようございます。ご訪問ありがとうございます。毎日、暑い日がつづいているようですね。お盆はみなさんどのようにお過ごしでしょうか?

 

ところで、私は4人部屋を使っていますが、実は金曜日の午後からいまの4人部屋を一人で使っています。すなわち、お盆ということもあって全体的に入院患者数が少ないのですが、私の大部屋にいた他の方は先週の金曜日には退院しました。結果、いまは一人で大部屋をゆっくり使っております。こんな経験、めったにないでしょうね。

 

さて、昨日は癌にならないようにする、あるいは癌になった場合にその進行を抑える方策の一つとして、無酸素運動と有酸素運動を組み合わせる、あるいは筋肉に関し速筋繊維と遅筋繊維の両方を鍛えることでより効果があがる(あがりそう)というお話をしました。前者では筋肉からのマイオカインの産出、後者ではミトコンドリアの強化といったことがベースになります。

 

でも実際に、筋トレ(無酸素運動)もやってさらに散歩やジョグ(有酸素運動)もやるとなると、なかなか大変そうです。そこで、出てくるのが石井先生ご推薦のスロトレ・ハーフスクワットです。その原理はスローな動きでハーフ・スクワットに入りますので、まずは有酸素運動を前提とした遅筋繊維が使われます。しかし、スローな動きで持続的に力が入るので、筋肉の内圧の上昇により血流が抑えられ酸素濃度が順次さがってきます。

 

酸素濃度が下がると遅筋繊維が早くつかれます。そして、速筋繊維が助太刀に動員されることで、今度は速筋繊維の強化が可能となります。有酸素運動から始まって、後半では無酸素運動になっていく、それにあわせて最初はミトコンドリアが強化され、続いてマイオカインが生み出されていく、この両者によって癌の発生を抑える、あるいは発生した癌の進行を食い止める効果がありそう、ということになります。

 

このスロトレ・ハーフスクワットですが、やり方は、1)基本は通常のハーフ・スクワットと同じ、すなわち足を肩幅に開き、股関節(腰回りの下)に手を当てやや腰を落とす、2)ゆっくりと4秒かけて腰を落としていく、この時に息を吸う、3)ゆっくりと4秒かけて腰を上げていく、この時に息を吐く、そして膝を伸ばしきらないことが重要、常に負荷がかかっている状態を保つ、4)これを一セットあたり5~8回、一日3セットを週に2~3回ほど行います。

 

スロトレ・ハーフスクワット、なかなかよさげですよね。しかも、短時間にて有酸素運動と無酸素運動の両方の効果が得られることとなります。時間は短縮できる、そして癌発生の防止効果がある、あるいは癌が発生しても進行を止められる可能性があるということで、これはやるしかないというところですね。取り入れていきます。

 

『いのちのスクワット』の「終わりに」は、2023年11月に記載されていますが、2023年11月時点において肝臓癌(肝門部胆管がん)の再発のための抗癌剤の点滴は40クールを超えたと述べられています。先生の最初の癌は悪性リンパ腫だったようですが、これは寛解にいたっています。しかしながら、今回の癌は再発にてゴールが見えない治療となっているようです。

 

先生ご自身が抗癌剤による副反応厳しい治療の最中にあるかと思いますが、「筋トレを通じて元気になった体を活かし、人生や社会と積極的に向き合い、豊かな毎日を創造していただきたい」、また、「筋肉は転ばないよう私たちの体を支えてくれるものですが、同時に、充実した人生を支えてくれるのも、また筋肉なのです」とお書きになっています。

 

含蓄のあるお言葉ですね。先生、治療がんばってください!応援しています。