こんばんは!
今日は当直です。
当直は苦手です。もうすぐ9月になりますが、わからないことばかり。
一つずつできることを増やすのが大事ですね。
今回のテーマは不眠です
病棟において不眠患者は多く、対応しなければならない頻度が高い症候です。
不眠と一口に言っても、まずは、不眠の原因5Pを知ることから始まる。
Physical 身体的。発熱・疼痛・掻痒感・心疾患・呼吸器疾患など
Physiologic 生理学的。時差ボケ、環境の変化、騒音
Psychological 心理学的。精神的ストレス
Psychiatric 精神医学的。うつ病、不安障害、アルコール依存症
Pharmacologic 薬剤性。とくにステロイドや利尿薬がある→予防的に睡眠薬を用意してもOK
不眠のタイプ4つ
入眠障害
中途覚醒
早期覚醒
熟眠障害
これらを問診にて聞き出す!
原因を検索してもなお病棟において、睡眠薬は頻回に処方する。
よく使う睡眠薬は以下の通り。
ベンゾジアゼピン系
エチゾラム(デパス®)
従来型はω1、ω2に親和性を有する。
ω1→鎮静、催眠作用、抗けいれん作用
ω2→筋弛緩作用、抗不安作用
それぞれ上記の働きを持つ
デパスは、睡眠薬としてはあんまり使わないほうがいいか
非ベンゾジアゼピン系
ゾルピデム(マイスリー®)
ベンゾジアゼピン系と区別して、ω1のみに作用するものを非ベンゾジアゼピン系と呼ぶ。
ω1選択的であるがゆえに、筋弛緩作用が弱く高齢者でも使用しやすい。
半減期は2時間と短め。
ただし、ベンゾジアゼピン系も非ベンゾジアゼピン系も前頭葉の抑制を解除することから、不穏やせん妄は生じやすいことは注意。
また、注意すべき病態として、以下の通り。
呼吸抑制、肝機能障害、重症筋無力症、急性狭隅角緑内障
メラトニン受容体拮抗薬
ラメルテオン(ロゼレム®)
軽度の入眠障害に用いる。時差ボケに
セロトニン遮断再取り込み阻害薬(SARI)
トラゾドン(レスリン®)
半減期は6時間。もともとは抗うつ薬。
呼吸筋の弛緩作用は弱い。
せん妄の予防効果がある。
自分の中では、
入眠障害であれば、ロゼレムを選択し
高齢者などのせん妄のリスクが高い患者においては、レスリンを選択するようにしよう
今回もほかにもたくさんの睡眠薬が存在するが、自分で確実に理解できるものをアウトプットしました。
こんな感じでこれからもアウトプットを続けていきたいと思います。
終わり。