強敵との戦い(演劇工場について
冬将軍が関ヶ原を通って名古屋に打って出たそうですね。皆さんの周りは雪積もっていますか?松本市近郊の方はきっと雪かきに追われていることかと思います。
僕は2年前(でしょうか?)の2月の大雪の時、生まれて初めて雪かきを経験した南国生まれです。
首都圏の方々も感じてらっしゃると思いますが、マメに雪かきをしてる道ってとっても歩きやすいんです。
雪かきしないと雪が踏み固められて硬くなってツルツルと滑ってしまう。
だからお店の前を綺麗に雪かきしてくれているだけで、そのお店のことが好きになります。
打ち水や、ゴミ拾いだって、本当はしっかりとやってくださっているだろうに、雪の時だけ、ありがたみを覚える。
勝手なものです。
さて、15日から演劇工場4期生の作品「Gulliver」の稽古に合流しました。
演劇工場は今年でもう5年目になる芸術館の企画です。
市民の方々が、第一線で活躍している舞台人のワークショップを約三ヶ月間受講し、年が明けてから三ヶ月間で一つの作品を作り上げていきます。
5年間この工場を工場長として引っ張っているのが、演出家 加藤直さん。
我々アルプも2013年に「月と太陽と泥棒と」という芝居を演出していただいたことがあります。
この演劇工場、所謂市民参加型演劇とは一線を画した企画だ、と僕は思っています。
これは観ていただくと伝わるのか、一緒に舞台に上がると感じるのかわかりませんが、若いプロの俳優は大概つまらなく見えてしまうんです。
それはね、芝居が上手い、とか、ダンスのキレがある、とか、歌が素晴らしい、とか、そういうことでは一切ないのです。
劇場に存在している参加者の身体、
必ずしも簡単とは思えない劇世界の引き受け方。
それらを、工場長と演劇工場メンバーがなんだかわからない方法で立ち上げて、作品が仕上がります。
ですからね、演劇工場は是非、プロの俳優、プロを目指す俳優達に見ていただきたいのです。
我々はこの人たちよりも魅力的なのか?
どうすればもっと魅力的になれるのか?
と、問いかけることになると思います。
かくいう僕も、2年前の大雪の頃、アルプを離れ、東京のお芝居に参加し、松本で観た演劇工場の作品にびっくりし、色々なことを教えて貰いました。
なので演劇工場、とっても恐ろしい現場なのです。
その稽古が、強敵との戦いが、また週末に待っています。
あけましておめでとうございます。
新しい年が明け、あれよあれよと言う間に松飾りも取れ、松本は一面の銀世界です。
そうそう、遅くなりましたが、皆さん、
あけましておめでとうございます。本年もTCアルプをよろしくお願いいたします。
今年も松本から、どんな風に愉快な演劇を展開することができるのか、五人で話し合いながら、活動していきたいとおもっております。
今年のアルプとしての初仕事は高校演劇講習会の講師をやらしていただきました。
楽器の練習と発声についてのワークショップ。ロングトーンや、スタッカート、スラー等、管楽器を練習するメソッドを使って、体という楽器を鍛えて鳴らしてみる。
と言う内容。
なんだかね。
「あえいうえおあお」
と声をあげる高校生の前に立っていると、こっぱずかしくて、だって、声をあげてる彼らの年の頃、僕は演劇ってものが嫌いでして、(まぁ、今でも嫌いな演劇はありますけどね…悪。)何やってんだ、って思ってたんです。
でもそれから何年もかけて、あの、よくわからない
「あえいうえおあお」
ってこういうことなんじゃないか?
って考えて、偉そうに喋ってるんですから、人生なにがあるか、わかったもんじゃありません。
そして今は演劇工場4期生たちと
「Gulliver」という作品に取り組み始めました。
演劇工場についてはまた今度詳しく書きたいな、と思うんですけどね、
これ、若い俳優や俳優を目指す人達は絶対に見た方が良いカンパニーです。
上手いってんじゃないんですよ。
この人たちよりどう魅了的でいるのか?
と言う難問を突きつけられるのです。
大変な稽古がまた、始まっていきます。。
このブログの一年の抱負としては、
なんだか軟派なトピックスをたくさん立ち上げてみる。
にしたいと思います。
ほら、
レシピ
とか、
オススメスイーツとか、
松本の美味しいお店とか?
ファッションチェックとか。
さて、どこまで達成できますやら。
暮れのご挨拶
大晦日だというのに、ポカポカと暖かい日が続くと、なんだか冬って感じがしないから新年って感じもしない気がしませんか?
初春の前に小春日和が続いてるっていう。
それでも年は迎えるわけです。
今年、TCアルプは色々と活動をさせていただきました。
3月には小川絵里子さんと出会って、「ユビュ王」を公演。
上田のサントミューゼさんにも伺い、アルプ結成当時からお世話になっていた技術部の方々とも再会することが出来ました。
6月にルーマニアのシビウで参加した国際演劇祭、松本と似た街で行われている大きな大きなイベントに、目を丸くし、海外公演を経験しました。
そのあと個人的に足を伸ばしたルーマニア北部とウクライナ、モルドバはきっと二度といけないだろうけど、大切な思い出になりました。
そして突入した空中キャバレー。
TCアルプの空気感を出すことが出来、お客様にも喜んでいただけた、とても嬉しい思い出です。
(いまだにグリグリシアターやってって言われるもの。)
そしてフライングシアターでのスカパン凱旋公演。信濃毎日新聞新社屋建設予定地での公演は、演劇を初めて見た!と言う若い方が沢山いらして、嬉しかったです。
美術館中庭で雨が降らなかった時に、良いカンパニーだったなぁ、と改めて思い返した旅公演でした。
そこから準備を始めたTCアルプ小ホール単独公演「甲板劇 船長のいない船」
本当にたくさんのお客様にご来場いただきました。当日かなりの数のお客様をお返ししてしまったようで、大変申し訳ありませんでした。また、きっとこの公演はどこかでやります。きっと。
そんなこんなで怒涛の一年でした。
あ、そうそう、松本にお住いの方、最近調べた事お伝えしますね。
松本の方、よく大晦日新年が明ける前から神社にいって、年が明けてからお参りする事を「二年参り」って、いいますよね?
あれ、違うみたいです。
二年参りは大晦日に神社にいってお参りして、一旦家に帰り、年が明けてから初詣をする、のが正確な二年参りだそうですよ。
年が明けるのを待って、お参りするのは
それ、ただの、「初詣」です。
(今年最後も性格がわるい…)
では、皆様、本年は大変ありがとうございました。良いお年をお迎え下さい。
細川貴司
人狼というゲームをご存知ですか。
気がつけば師走です。
今朝のニュースによると、今年は世界の平均気温が過去一番高かったそうですね。
温暖化という不都合な真実はもう、ずいぶん昔から聞いていますが、松本で暖かい冬を迎えるとちょっと得した気分になってしまう弱い自分が嫌いです。
さて、「船長のいない船」の後、TCアルプは12月4日から、演出家小川絵梨子さんとワークショップを行っていました。
今後の事もあるので、具体的に何をやっていたのか、という事は伏せたいのですが、2月のユビュ王の稽古から、流行りに流行ったゲームがあります。
「人狼」
携帯のアプリでもあるし、テレビや舞台でもよくやっているこのゲーム。
これ、ホント怖いゲームなのです。
ざっくり言うと、村の中に紛れ込んだ人の皮を被った狼「人狼」をあぶり出すゲームなのですが、奥が深いんです。
忘年会でやってみてください。
その人の思ってもみない内面が垣間見えます。
因みにアルプだと
狡猾な手を使う。負けそうになるとテンションで押し切る。最終決戦は駄々を捏ねる。
基本的には単純なサッカー馬鹿少年。でも
いきなりとんでもない手を出してくる男。
理屈っぽいから一見正しそう。でもそんなに理屈に強くない。二択は間違う。
女狐。
ああ、怖い。