ラ・プティット・バンド:神奈川県立音楽堂 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~チェロを肩に~

ラ・プティット・バンド 演奏会

神奈川県立音楽堂
15時~

 ラ・プティット・バンド
ヴィオロンチェロ・ダ・スパラと指揮:ジギスヴァルト・クイケン


今回はクイケンさん、チェロパートで間違いないですよ!
今回は7人での来日

オール ヴィヴァルディプログラム

前半は
🎵A.Vivaldi:ヴァイオリン協奏曲『四季』
チェンバロ1人を含めた、各パート1名の6人での演奏。
独奏ヴァイオリン: サラ・クイケン
ヴァイオリンとヴィオラの演奏は、楽器を肩に『置く』姿勢で統一。弓もバロックタイプの弓を使用。完全に古楽器の演奏スタイル。
ヴィブラートは 装飾として所々かけてはいるものの、奇を衒わない穏やかな四季。バロックヴァイオリンの美しい響きを十分に聴くことができました。

後半は まず4人で 
🎵A.Corelli:ラ・フォリア
トップの赤津眞言さんのアグレッシブな演奏。主題から華やかに装飾加えてダイナミック。

🎵A.Vivaldi:リコーダー協奏曲 ニ長調『ごしきひわ』作品10-3
ソプラノリコーダー:ペーター・ファン・ヘイヒェン
鳥が自然の中でさえずるように、リコーダーが突出しない、見事にアンサンブルとして 音が溶け込んだ響きが爽やかでした。

🎵A.Vivaldi:チェロ協奏曲 ニ長調 RV403
独奏チェロ:ジギスヴァルト・クイケン
今回、クイケンさんが弾いた楽器は「ヴィオロンチェロ・ダ・スパラ」という楽器。わかりやすく言えば肩掛けチェロ。ヴィオール族の音色。チェロに比べると音量は極めて小さいですが、落ち着いた音色が古風。首に紐をかけて胸に吊して、ヴァイオリンみたいに弾きます。弓を縦に指で挟んで持っていたのに驚きました。

🎵A.Vivaldi:ピッコロ協奏曲 ハ長調 RV444
ソプラニーノリコーダー:ペーター・ファン・ヘイヒェン
鮮やかできらびやかなこの作品を 思いと正反対の、落ち着いたテンポで立体感をくっきりと描いた演奏でした。

アンコールは
🎵A.Vivaldi:『ごしきひわ』から
🎵J.S.Bach:組曲から
の 2曲。

満員の聴衆の拍手は、フライングのない 落ち着いたものでした。音楽堂の聴衆は いつもマナーが良く安心。

レポートは簡単でしたが、非常に良い演奏会でした。今回私の席は1列目のかなり下手でしたが、上手にヴァイオリンとスパラが中央を向いて座ったので、ソロの時とヴィオラ奏者以外は位置的に問題なし。しっかり聴くことができました。

演奏会終了後、大サイン会。メンバー全員が勢揃い。感動した聴衆が長蛇の列。
私もクイケンさんに 持参したCD2枚と、プログラムには 全メンバーのサインをいただくことができました。

家から徒歩5分(駅に向かう通勤途中の道沿い!)に、このような世界的なアーティストが訪問してくれるという幸せを実感しながら、あっという間に 帰宅しました。