JMコンサート と テレマン室内オーケストラ新春特別演奏会:宗次ホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

一昨日、仕事帰りにそのまま、焼津まで🚃💨
焼津の駅前の明るさは、いつ見ても明るくなれる。


温泉の健康ランドでのんびり。夕食はまぐろ丼。


夜は 岩泉のヨーグルトを飲んでおやすみ。

↑左のお茶は、大分県、道の駅きよかわ(豊後大野市)で見つけたもの。ラベルは地元の高校生のデザインとのこと


そして昨日は、焼津から京都へ。
京都の仕事場に入ってくれている大学生2人が『歌う』という連絡を受けたので、京都での仕事の打ち合わせも兼ねてのお出掛け。

JMコンサート

14時~
京都文化博物館 別館ホール


ここは、旧 日本銀行京都支店。現在、重要文化財として登録されている建物。入るだけでも ワクワクもの。

そこで行われたのが、声楽(京都女子大)の先生の門下の歌唱発表会。歌曲やオペラアリアと日本歌曲を組み合わせた2曲が基本みたいなプログラムでした。京都女子大の学生だけかと思っていたら、前半は 趣味で学ばれている大人の方の参加もあったり。学生は3年生と4年生、院生が中心で、学年により 声の伸びの違いなどが明らか。成長過程がしっかり出ていました。


漆喰の壁と木製の高い天井。響きの良さはピカイチでした、が、重要文化財だけあり、少々寒かった。歌う人は 温まったところで、終了って感じがちょっぴり可哀想でした。
あっという間の3時間でした。

その後 仕事場に移動して、打ち合わせを行い、川端丸太町近くの、この頃 京都でお決まりになってきた旅館に入ってゆっくりできたのは、21時でした。

今日は、9時にロームシアター京都まで行って、先日購入したチケット(小澤征爾音楽塾)を取りに行けば、チケットカウンターが開くのは10時からとのこと。ここに10時までいると、次がきつくなるので、小澤征爾音楽塾のポスター展示だけ見て、今日はパス。

↑右の解説は 背面のレンガの設計意匠について

久しぶりに蹴上まで歩くと、インクラインの下の通路の『ねじりまんぽ』が観光地化されていて、ビックリ!


マイナーな歴史的建築遺産まで、観光のために表に出すのは悪くはありませんが、しっかりと素人さんにもわかりやすい解説が必要ですね。

↑上の道に対してレンガを直角に積むので、トンネルを斜めに通すと、こうなります!


その後は蹴上~山科~大垣~名古屋~栄と移動。
途中、空にしたペットボトル2本を持って出たので、ジャスミンティーのパックを買おうとするも、山科、大垣のコンビニにそれは無く(扱っていない)ビックリ。関西圏のジャスミンティーはペットボトルが漸く入ってはいるものの、やっぱりまだマイナー。栄でやっと補充できました。

お昼は栄で、あんかけスパゲッティ。


どうしても行くお店が定番化。今日はビジネスマンのお昼と微妙に当たって、ギリギリ座れるという混雑具合。土日だと空いているので油断していました。
お腹を落ち着かせてから移動すると、ちょうど良い時間。


テレマン室内オーケストラ新春特別演奏会 バロック音楽とモーツァルトの福袋 2020新春

14時~
宗次ホール


指揮:延原 武春
テレマン室内オーケストラ
ヴァイオリン:浅井 咲乃
リュート:高本 一郎
フルート:森本 英希

今日は2-2-1-1-1のモダン楽器で、前半は通奏低音にリュートが加わりました(チェンバロの参加は無し)。
2階席の2列目で聴きました。


最初に
🎵テレマン:四声部のための協奏曲 ニ長調 TWV40:200
緻密な弦楽合奏がキラッと光る演奏。4つの楽章をサラッと軽快なスタイルは、モダン楽器にピッタリ。ちょっとしたニュアンスづけは、延原さんならではで、それに慣れた私の耳には 見事なくらいに心地よい流れ。
初めて聴いたかもしれない作品でしたが、まったく抵抗を感じない音楽として届きました。

ここからは延原さんのお話をはさみながら進みました。
🎵ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲「四季」~『春』
延原さん、お話が済むと、引っ込んでしまいました。指揮用の譜面台あるのに(ホールが午前中にあげたTwitterのリハーサルの風景では指揮していました!)。
ヴァイオリンが4人ってことは、ソロを含めてすべてのパートが1名というスタイル。浅井さんが流れるような滑らかさ、そして フレーズの終わりに 微妙なニュアンスを加えた表現。アンサンブルが完璧に一体化した 安定感抜群の演奏が良かったです。
それとチェンバロではなく柔らかなリュートの通奏低音のセンスの良さ。しっかり私の席までリュートの音が届きました。

次に予告なしの1曲
🎵レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲~シチリアーナ

ここで高本さんのリュートのソロの演奏。延原さんとのお話をしながら
🎵シチリアーナ(レスピーギの原曲)
🎵グリーンスリーヴス
2曲が演奏されました。宗次ホールだと ホールいっぱいにリュートが響きます。とっても綺麗でした。

次に
🎵J.S. バッハ:管弦楽組曲 第2番 BWV1067
フルートの森本さんが登場。
序曲と6つの舞曲、モダン楽器を使用しましたが、とてもまろやかで 弦楽合奏にしっかり溶け込んだ響きが好印象。装飾は控え目で、落ち着いたスタイルでした。

休憩を挟んで
🎵サリエリ:室内小協奏曲~第1楽章
フルートと弦楽合奏を対等に扱ったスタイル。弦とフルートの響きが最高でした。これは2階席だからこそ!こんな綺麗な曲だとは思いもしませんでした。
私の今日の白眉は、これ!

次に
🎵ベートーヴェン:2つのオブリガート眼鏡をもつヴィオラとチェロの二重奏曲 変ホ長調 WoO.32
ユニークな選曲がいい。
この変なタイトル。これを弾いた奏者が2人とも眼鏡をかけていたとか、装飾までしっかり書いたので、眼鏡を掛けないと弾けないとか…
今日は
ヴィオラ:姜 隆光
チェロ:鷲見 敏
お2人ともメガネをかけて演奏されました。
若々しい古典派らしいベートーヴェンの曲は、私好み。今年はベートーヴェンこそ もっと未知の部分に入っていかなくては…と。

最後に
🎵モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525(散逸したメヌエットを代替曲で再構成した5楽章形式版)
延原さんのお話によると、C.ホグウッドが編纂した版とのこと。
明るく明瞭なフレージングの流れるようなスタイル。そんな中、長音ではビブラートを掛けない 木目調の地味な音に ハッとさせられる瞬間が楽しかったです。
第2楽章に挿入されたメヌエットは、モーツァルトよりは『ザ・古典派』というような私好み。
それ以外には ビックリするようなことのない、バランスの良いモーツァルトが聴けました。

アンコールは延原さんのオーボエで
🎵カッチーニ:アヴェ・マリア
名曲ですね。最後の1(2)小節の浅井さんのヴァイオリンの柔らかな締めの動きが 絶妙でした。

終演後はサイン会。皆さんに新年のご挨拶ができました。

あとは、18きっぷで横浜まで 東海道本線を各駅停車の乗り継ぎ。頑張ります‼️