瀬戸内国際芸術祭 2016(2日目):豊島、高松港 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

今年の夏の旅、3日目(昨日)の記録は(↓)こちら🤗

  


そして、前回(2013年)の瀬戸内市国際芸術祭の高松港地区の記録は(↓)こちらです。




高松の朝。朝風呂が7時過ぎに終わる(女性用に変わる)ので、ちょっぴり寝坊も慌ててさっぱり。

無料提供の朝食のあと、高松港へ。港まで20分歩きたくないので、最寄りの琴電の瓦町駅へ。昨日は花火の混雑で乗れなかったので、今朝を狙っていました。なにしろ琴電といえば、京急のお古が走っている鉄道ですから!
瓦町から190円の切符を買って改札を入ると、ここからは複数の路線が高松築港まで入るので どのホームに次の電車が来るか掲示板でチェック。3番線を確認すると、私のあとから来たおばちゃんに 駅員さんが
「3番線、もうすぐ出るから!」
と。
階段を降りると京急700系が止まっているので飛び乗ると、すぐ発車。
「あれ、方向が違うぞ!」
やってしまいました。単線だから 両方向の列車がそのホームを使うわけで…

それなら早め出発したし…と 190円区間を乗って 折り返し。すると、来るだろうと思っていた時間の電車が土日運休。20分待ち。


電車の中には大活躍の扇風機に『KHK』と入っていたり、見慣れたステッカーがまだあったりと、京急好きにはたまりません!


高松築港駅に1時間近くかけて到着。さて、今日はまず、大島に…と 思い案内の人に尋ねると、
「大島の第1便の受付は9:00までで、ここじゃなく、向かいの建物。今 9:05だから、お昼の第2便になります」
とのこと。
ならば…と、即、明日予定の豊島に行くことに。
チケット売り場に行って
「豊島に行きたい」
というと
「9:30の唐櫃行きでいい?」
と。
唐櫃がどこだかわからないけど、豊島には行けそうなので、アバウトな判断のまま 調べた港とは違いそうな行き先の船(それに高速船だから 高い!)に乗りました。満席の高速船は前向きの狭い座席で、大きなザックが邪魔。ガイドブックを出せずに唐櫃港に到着。

案内所で「ここはどこ?」と訊こうとすると
「豊島美術館へ行くバスすぐに出ます」
の声が!
昨日、犬島で最後になって30分遅れたので「今日は即決!」とバスに飛び込めば、私の後ろ5人で満員。「次のバスまで20分待って」との案内を聞いて『今日は即決して良かった!』

ということで最初の目的地、豊島美術館。バス停から受付に行くと、チケット販売時間の予約券をもらうことから。30分待ちは 前回の直島の地中美術館ほどではありませんでしたが、またまた激混みの日に来たような感じが…
30分の待ち時間は 美術館周辺の棚田を散策。


一時期耕作放棄地として荒れていたのを再整備したとか。棚田の景観を復元とありましたが、棚を作る石垣がイマイチ魅力的ではないのは、元が近世の棚田って感じでした。

30分待って、豊島美術館に。
展示作品は1つ。それで1000円(パスポート持ってなければ1540円)。前回の地中美術館を 高い!として激怒した私ですが、こちらは…

コンクリートの大きな空間。


天井の開口が2箇所。今日はそこから日の光と風が吹き込んでくる。
滑らかなコンクリートの床にはいくつかの穴があり、そこから水が『生まれて』くる。その水が少し溜まると 生き物のように流れていく。一切しみこまないコンクリートには水の痕がつかないから、次の水は同じ流れ方をしない。水の表面張力と気圧による作用での形と流れは、それは幻想的。
そしてその空間は 裸足で座ったり 寝たりと、自由なかたちで時間を過ごす、その贅沢なこと!
空間の中の定員があるので、前の方が出るまであとの人は待つ。午後などは どうなるのかと、心配しちゃうくらい。汗が吹き出る今日は 中で寝ながら風を待つと気持ちいい。でも、冬には行きたくないかも…

1時間ほどのんびり。
バス停に行くと、バスが無い!

それにしても、まわりに電動自転車や電動バイクがいっぱい。
「えーっ、電動◯◯、借りれたの~」

ちょっぴり離れた集落にいくつかの展示があることがわかり、そこに集中することに。

最初に行ったのは
『Storm House』
部屋の中で 嵐を体験。電気が消えて、雷が鳴り、雨が窓を叩きつけ、天井から雨漏りがして バケツが畳の上にある。
凄い!

次は
『スマイルズ』~檸檬ホテル


空き家を活用した展示。本当の宿泊施設のようだ。
最初に2人1組でヘッドフォンを一緒に聞きながら、入口から入っていく。
そのヘッドフォンの解説が、めちゃ、というより、破天荒におもしろい!
笑顔がいっぱいいっぱい、まちがいなし!
最後は豊島産のレモンスカッシュ、500円はちょっぴり高いけど… 暑い日なので飲みました。


この頃のトリエンナーレなどの現代美術展、スープやらキュウリやら、食べるコンセプトのものも多いですね。

そのあとは
『ささやきの森』
作者のポルタンスキーは どこかで観たぞ!
今回は森の中に風鈴をあまた並べたもの。


風が流れた時の音が幻想的。


植林された森なので 虫が少ないのが良かったです。

あとは、ピピロッテ・リストと青木野枝の作品を観て終了。


青木さんの作品のある場所は この小さな島で驚きの水源にありました。


その湧き水の冷たさにもビックリ。私は飲むより 頭からの水浴びでクールダウンができて嬉かったです。

ここで今日はもう撤退に!なぜなら、帰りの高速船に乗れない危険は避けたいので。

満員のバスに乗り唐櫃港に。次のバス停では10人以上の積み残し。船の前にバスにすら 乗れない危険も! やっぱり今日は完全なオーバーユース。

港で1時間半ほど時間が得られたので、港近くの2作品を観に。

『勝者はいない~マルチバスケットボール』
豊島のバックにバスケットゴールがたくさん。


ボールもたくさん用意され、シュートすることも、つまり自由に遊べました。


10分ほど歩くと、素敵な砂浜が現れ、


その隣に
『心臓音のアーカイブ』
暗闇の中に心臓音が鳴り、その音の大きさに合わせて電球が光る。
誰の心臓音かは、入場前の部屋のテレビに紹介されている。
アーカイブに 登録如何? と誘われましたが、パス。

15:45の高速船で 唐櫃から高松へ。


やはりこの便も満席。
最終便でギリギリの時間に港に着くと、かなり危険じゃない?って感じでした。
乗れなかったら どーなるの?

高松に早めに戻ったので、高松港近くの展示を見学。


↑国境を越えて・海

↑待つ人/内海さん

待つ人は 高松駅のバスターミナル内という凝った展示。
そのあとホテルに向かう途中で、お昼と夕食を兼ねて、うどん屋さんへ。ここも以前入ったことがあるところでした。
おろしカポスうどん+照り鶏丼でお腹いっぱい!


今日は高松の『お決まりのホテル』に移動。ちゃんと男女別の大浴場があるので、すぐにサッパリ。
その後は部屋のバスで洗濯。夏はなかなか乾かない。明日の朝までに乾かさないと…

女子マラソンの応援し終わったら 2回目のお風呂に行ってから 寝るぞ~
明日は電車に乗らずに港に行くので 失敗しないようにしないと!