今年は杉花粉が結構飛んでいるようです。去年は私も含めて花粉症の症状が少なく、マスクしていると違うな~と思っていたのですが、今年はクシャミ鼻水までは出ないにしても、なんだか鼻がムズムズ、目も痒い。それでもノーマスク時代よりは何倍もマシなので一応マスクの効果はあるんでしょうけれども、、、

 

妊活中の花粉治療については以前にも書いた通りですが、基本的には、マスク、空気清浄と薬物療法が3本の柱となります。

 

マスク時代なので鼻はよいが、目の症状が・・・という方も少なくありませんが、目の症状が何といっても目薬です。わざわざ眼科を受診せずとも市販の薬で十分ですが、筆者の花粉症患者としての主観で恐縮ですが、目薬はケチってはいけません。安物の目薬はただの水です(個人の感想です)。やはり、「この目薬、こんな成分もあんな成分も入ってて超効きまっせ!」みたいな宣伝いっぱい書いてあるやつのほうが圧倒的に効きます。無駄遣いしなければ1シーズン持ちますので、目薬はちゃんとしたものを買うのがお勧めです。ちなみに、目薬は基本的には妊活中全期間にわたって、無制限に使って大丈夫です。

 

鼻水は用途によって点鼻薬、あるいは漢方薬、もしくはいわゆるお薬を使い分けます。点鼻薬の中には血管収縮剤が入ったものがあり、速効性はあるが連用するとかえって症状がひどくなる可能性があるものがあります。しかし、とりあえず仕事等で速効性があるものが必要なこともありますので、点鼻薬は1本持っておくと安心です。妊娠するまでは基本的には使用して大丈夫ですが、妊娠後は医師に相談してください。

 

漢方薬は小青竜湯が王道です。病院で処方もできますが、値段を気にしなければ薬局で普通に売っています。漢方だからといって侮るなかれ、私も相当重度の花粉症ですが、漢方を朝1袋飲むだけで、よほど酷い日以外はスカっと症状が改善します。しかも絶対眠くならないし、漢方の中ではマシな味です。ちなみに小青竜「湯」ですので、ぬるま湯に溶かして香りを楽しみながらいただくのが本来ですが、水でも仕方がないです(〇〇散は、水で飲むのが基本)。また、漢方は食前に飲むのが基本ですので注意しましょう。

 

処方薬は効き目や副作用がお好みが分かれます。何といっても効果抜群なのはポララミン(成分名クロルフェニラミンマレイン酸塩)です。第一世代の抗ヒスタミン剤で、保険だと1錠2円とタダみたいな値段の上、良くも悪くもめちゃくちゃよく効くのですが、人によっては猛烈に眠くなることがあります。私はこの薬では眠くならないので、愛用しています。なお、同一成分の市販薬もたくさんありますので、副作用には注意してください。

 

眠くなる副作用が気になる場合は、クラリチン(成分名ロラタジン)や、デザレックス(成分名デスロラタジン)がお勧めですが、筆者の花粉症患者としての個人の感想ですが、クラリチンは作用も副作用も少ない(毒にも薬にもならないとまでは言わないが)ので、症状が軽く、また副作用が気になる場合にお勧めです。クラリチンは、空軍のパイロットがフライトシュミレーターで、薬内服の人と内服していない人で成績が変わらなかったみたいなテストをしたとかいう有名な話がありますので、副作用の面ではお勧めです。アレグラも、そこそこ効いて比較的眠くなりにくい上、アレグラと同一成分の値段が安い版の薬も市販され始めているので、使いやすいです。アレグラは、ドイツの高速道路アウトバーンを高速走行した時に、薬内服の人と内服していない人でハンドルのブレが変わらなかったということです。筆者は眠くなるのでアレグラは避けますが、これは筆者の体質によるもので一般論としてはアレグラ好きっていう方も多いです。

 

この薬は大丈夫か、というような質問があれば、医師にご相談ください。

 

過去ログは以下の通り。