内蔵、肌、髪、体内のすべてに新鮮な栄養を送り届け、老廃物を排出する働きをしている血流。病気予防として語られることの多い血管ですが、「老化は血管から」といわれるほど、実はエイジングケアとしても大切な器官なのです。

「血管の老化」とはどういう状態なのか。それは「血管が硬くなる」ということです。血管も年齢とともに柔軟性が失われるため、血管年齢が若い人は肌も美しく、見た目年齢も若いといわれています。

血管の老化の原因物質はコラーゲンの糖化です。
コラーゲン? ピチピチウルウル肌のための必須物質と女性なら誰もが思い浮かべると思いますが、コラーゲン自体は、全身の組織にあります。

骨のコラーゲンが糖化される→すごくもろくなる。
目のコラーゲンが糖化される→視力が低下。
皮膚のコラーゲンが糖化される→くすみやシワの原因に。

血管にもコラーゲンがあり、血管の壁を構成している平滑筋の中のコラーゲンが糖化すると、動脈硬化の原因のひとつになります。

このコラーゲンの糖化は、糖尿病や食後の高血糖で加速します。
喫煙、寝不足、運動不足、ストレス、メタボリックシンドローム、脂質や塩分の多い高カロリーな食事などが複合していると血管の老化を早める要因になります。


どうでしょう。誰もが一つ二つは心当たりがあるものですよね。叫び
でも、身体によくないと思っていても、それがどうよくないのかあまり具体的には考えていなかった(知ろうとしていなかった)気がします。
単に「歳だから」で片づけてはいけませんね。

じゃあ、一度糖化(老化)した血管は、もう元には戻らないのでしょうか?
最近の研究では「対策をすれば若返る」とされています。なんという朗報!ラブラブ!

どうすればしなやかで若々しい血管に戻れるのか?!
血管が硬い人は体も硬いそうです。前屈してつま先に手が届きますか?届かないひとは要注意。
体が硬いと血管が硬い、ということから逆に、体の柔軟性を高めると血管もしなやかになると判明しているとのこと。
そう、ストレッチがいいんです

筋肉の中にもコラーゲンが網目のように走っています。そのおかげで筋肉はやわらかく保たれるのですが、先に挙げた要因により、糖の多い状態が続くと、糖がコラーゲンの網目にくっついて、しなやかさを失わせてしまいます。こうなると、筋肉なら硬く、骨ならもろく、肌ならシワができる(何度も繰り返しますが… ^_^;)

そのコラーゲンを修復してくれるのが、繊維芽細胞。いわば身体の大工さんです。但し、体の柔軟性が失われているとこの繊維芽細胞は眠ったまま。そこでストレッチなのです。

ストレッチをすると、古いコラーゲンがところどころ傷きます。それに気づいた繊維芽細胞が働きだし、古い細胞を捨て、糖化でガチガチになったコラーゲンを新しいものと入れ替えてくれるんです。これでコラーゲンの網目が修復されるのです。
ストレッチ→繊維芽細胞が働く→ストレッチを繰り返す→どんどんコラーゲンが修復される→しなやかでやわらかい筋肉になる→もっともっと、体は動かしやすくなる。
なんだかワクワクします音譜

どんなストレッチがいいかというと、大腿四頭筋、大臀筋、腹直筋など、体の中の比較的大きな筋肉を呼吸を止めずにゆっくり伸ばすこと。特に入浴後に行うのがおススメ。動かしやすく、良い眠りにも導きます。短期間では難しいですが、毎日10分程度で3カ月から半年ほど続けると血管の修復が進み、しなやかになるといわれています。

とはいえ、「1日10分」・・・簡単なようで続けられないと言う人も多いのが実状。
そんなときはフーレセラピーを。
フーレセラピーはつらいコリをほぐすだけではなく、日常生活ではなかなか使わない筋肉や運動不足の筋肉も刺激することができるので、軽い運動をしたときと同様な効果をもたらします。
また、詰まっていたリンパ節をほぐし、血流と共にリンパの流れも促します。
筋肉が柔らかくなり、関節の可動域も広がるので、コリほぐし+運動+ストレッチと一石三鳥!


食生活同様、ストレッチやフーレを日々の生活の中に取り入れていけば、5年後、10年後に差が出ますよ。チョキ