詳しくは、過去記事
とあるシリーズを見てください
太志(たいし)=俺と
保(たもつ)=恋人と
小さな家族達の
とある、俺達の、物語。
とある、2人の、リバーサイドホットサンド。
その④
「どうしたの?」
「……………」
「…とりあえず出発しよ…」
「…行かない…」
「…そんなこと言わないで…」
「…行きたくない…」
「…せっかく準備したんだし…行こう…」
「…こんな変な髪じゃ行きたくない…」
「…変じゃないよ…」
ニット帽を、かぶっていこうと思ったのは、自分だ
謎の、こだわりで髪を伸ばすことにしたのも自分だ
髪が長くなってウザくなったから切ったのも自分だ
全部、自分が決めて
全部、自分で行動した
髪を切って後悔して病んでるのも
自業自得なんだ
そんなの分かってる
嫌でも自覚してる
愚かな自分に病んだ
たもつを困らせる自分に病んだ
どうしたらいいか分からない自分に病んだ
前向きになれない自分に病んだ
自分がさらに嫌いな自分になった
(出発直前に、いい加減にしてくれ…)
そんな感情が、たもつの表情から伝わってくる
でも表向きには、前向きに
諦めずに俺を説得してくれた
一度、落ちたら
気分を上げることも切り替えることも難しい
すっきりしないまま
たもつに諭され
俺は、車に乗った
たもつが運転する横で
俺は、ずっと
「ごめんね」「ごめんね」「ごめんね」「ごめんね」「ごめんね」「ごめんね」「こんなふうになってごめんね」
と、ごめんねBOT化
たもつは、ずっと
「大丈夫、大丈夫」「秋は、情緒不安定になっちゃうもんね」「大丈夫だよ」
と、言ってくれた
予定だったら
好きな曲を流しながら
楽しくキャンプ場に向かうはずだったのに
色んな後悔を感じながら
俺は、景色を眺めた
無理に気分を上げたり変えたりするより
時間をかけて
気持ちを落ち着かせるのが一番だと思い知った
一時間ほど車に揺られ
写真を撮れるほどまでメンタルは、復活した
車を降り
普段、見ない
パノラマの大自然を目の前にすると
出発前に病みまくってたのがウソのように
テンションが上がったのを覚えているw
「…うわぁ〜…スゴい…」と、自然と口から出て
(来てよかった…)と、思ったのは、言うまでもないだろうw
たもつは、受付で、キャンプ場の人と予約の確認など、色々、書いたりしていた
紆余曲折あったが無事に到着
俺達の初キャンプが
とうとう、始まるっ!!!!!!