先日父に会いに行きました。

84歳の父は母が他界した後

私より2歳上の人と再婚しました。

その人との間には

子どもが一人いまして

世でいえば腹違いの弟との

三人暮らしを現在しています。

その義弟はダウン症で18歳になります。


母が他界して何年かたった頃

父からある女性を紹介された。

私はすでに結婚して長男と長女の

子育て中だったと記憶するが

あまり覚えていない。

再婚を考えているとの話しで

私は父のしたいようにと思っていたので

そのむねを伝えた。

その女性は父と同じく

中学教諭で初婚であった。

その人はお母さんと暮らしており

仕事だけをしている状況だと説明があった。

色々と思うところはあったが

父の人生だから思うようにしたら良いと

あえて意見を言うのはやめた。

自分の生活、子育てで

それどころではなかったのかもしれない。

弟も父の再婚に対してきっと私と

同じ考えで二人では意見を交わしていた。

姉弟で今でもお互いの考えや気持ちは

何でも言い合える関係だ。


ここでその女性がどうだとかの

話しを書きたいわけでは全くない。

私の父が現在どういう状況かを

説明したいだけだ。


東京行きを決めた私は

もちろん父にも報告したいし

滅多に会えなくなるので

たくさん顔をみておこうと思っている。

振り返りをしている私は

父にも感謝しかないが

伝えたい事があると思っていた。

母とも話したいがそれは出来ない事で

父はまだ可能なんだから

チャンスは今しかないと思い

勇気を出して話しておこうと決めたのだ。


いつも父は私の子育てを

褒めてくれるがそれは

自分たちの子育てが良かったからだと

勘違い?をしている部分が随所に

見受けられる事に対しての

不満なんだろうか違和感を

ずっと感じていたので

私の思いを一度ちゃんと

伝えたいと思ったのだ。

父たちが間違っているとかではなく

私の気持ちを聞いてほしいただ

それだけの話しなんだ。


母を思い出しながら

そこに母もいる様な感覚で

父に色々話しをした。

真反対の子育てをしてきた事

トラウマになっていた事

窮屈で身動きが取れなかった事

私の夢を応援してくれなかった事や

力でねじ伏せようとした事や

信じてくれなかった事。

そして今からの事。

父は黙ってたまにうなずきながら

話しを聞いてくれた。

「寂しくなるな…」とつぶやいた。

弟も大分で会社を経営していたが

今は関西へ行き自分たちの生活を

楽しみながらやっているようだ。

私までもが離れるのかと

父はショックを受けた様子だった。

私も弟も父が一人だったら

今とは状況は変わっていたと思う。

私と同年代の女性と子どもがいて

自分の家族と暮らしている今があるから

私たちも自分たちの暮らしに

集中出来ている今があるのだと思う。

父が選択した事を私たちは

そばでみてきている。

私は自分のそばから離れないと

父は思っていたと思うが

私は本当の意味で親離れをする。

父も子離れをする時が来たのだ。

もう私を自由に開放しなければ

いけない時が来たんだとわかってほしい。

自分の今抱えている家族と共に

残された時間を使う事が

父が選択した道を正解にする事だと思う。

父のつれあいの人だと思い

父の為その一心で黙り

心のうちを言わないできたが

お互い家族だとは思えない関係性だ。

実際私も再婚をしていて

子どもたちからの思いは

それぞれが違い温度差があるのは確かだ。

ただ打ち明けてくれる関係性を私は持っている。

再婚相手を父と思ってなんか

全く思っていなくそれは父も私と弟に対して

同じ気持ちだと思う。

ただその気持ちを共有できるか

できないかが大きく違っている。

心のうちを言えない親子関係が

父たちがやってきた子育てだったと思う。

どちらが正しいのではなく

どちらも最善を尽くしてきた。

その結果が今をうんでいるんだと思う。

人は所有物ではないのだ。

私は父のものでもなく

私自身のものだと今頃になって

ようやく腹落ち出来た。

寂しいではなく嬉しい自分がいた。


両親からの愛はしっかりわかっている。

やり方は嫌だったが

両親の愛は痛いほどわかっている。

だから今の私がいるんだ。

感謝しかないんだ。

父の再婚相手にも感謝している。

父のそばにいてくれるおかげで

私たちは自由に動けていける。

どうか父との人生を送ってほしいと願っている。

同じ女性として彼女に

エールを送りたい。

自分の子どもと真摯に向き合い

やがて母としての生き方を考えなければ

やっていけない時が来ると思うが

今はそっと遠くで見守る事にしている。

手伝える事はないのだろうが

それはそれで良いと思っている。

それが私たちが選択した道でもある。


父と話せる時間を持てて

私は心が軽くなりました。

まだ父との時間を作り

東京へ移っても変わらない思いで

感謝を伝えていこうと思います。

あんなに怖かった父も

小さくなってひいおじいちゃんになりました。

ひ孫の事となると目が輝きます。

愛をたくさん持っている父。

父の残された時間が

あったかい時であってもらいたいです。

そして母と再会して伝えてほしい。

ありがとうございましたと

実香が言ってたよって。


私も残された時間を

有意義に生きてまた再会したいものです。

そしてまた別々の道を

またねって言って歩きたいです。

今度は親子とではなく

友だちぐらいの関係で

同じ時を一緒に生きたいなぁ〜(笑)


あなたにとって

素敵な一日になりますように😊