BOSE WAVE MUSIC SYSTEM の修理 | Garage Full Scale 奮闘記 - Amebaブログ

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LOTUS車のレストア記事。他に「Dr. AMP Lab.」名義の記事も収録。

2022-07-11 に投稿した「SV-23D (RCA 807) 里帰り」(https://ameblo.jp/renshaoyaji/entry-12752938947.html)には、もう一つ修理の依頼があった。

それが表題の「BOSE Wave Music Systemの修理」である。

不具合の症状はシンプルに「音が出ない」。

依頼人の奥様の愛用だとかで、BOSE本社にも修理に尋ねた所、交換部品(基板)が無いとかで修理不可となっていた。何とかしてみましょう。

当初は「音が出ないのは出力のパワーIC(TDA7376B)の不良」と睨み、交換部品も手に入るので、早速交換してみた。


で、相変わらず音が出ない。もう少し考えなくては。

そこでインターネットで検索したら守谷工房のリペアhttp://techbase.biz/Repair3/BOSE%20WMS1.htm)で有力な情報が得られた。

更に検索し、元のサイト「Audio Restoration Repair Bose Wave Music System AWRCC1 AWRCC2 AWRCC7」(https://jestineyong.com/audio-restoration-repair-bose-wave-music-system-awrcc1-awrcc2-awrcc7/)を探し当てた。


記事書かれているように、当方の基板のロット番号は「291619-003 Main PCB」なので該当している。

面食らったのが、表面実装のSMDコンデンサーを全て交換しろと。仔細に観察すると、全てが中国製という訳でも無く、中には「ニチコン」マークのコンデンサーもちらほら見かけるのだが、コンデンサーは消耗品と考え、この際Radialタイプのオーディオ用コンデンサーに総取っ替えした。

でもまだ音は出ず。先のHPに書かれているように、オシロで波形確認し、DMMで2SA473のエミッター電圧とKSH210のエミッター電圧を比較した所、後者が低かった。そこでジャンパー線を追加した所、見事に復活!



同じ症状で、同じ対処法で治ったのだから、そもそも基板設計のミスと言えよう。ともかく治って良かった(^o^)。