はじめまして。
専門学校保育科のピアノの授業をしている教員です。
保育の学校で学ぶ、ピアノが苦手な皆さん、
得意な皆さん、どちらでもない皆さん、
学校を卒業して保育現場で活躍している先輩方、
趣味でピアノを弾いている方、
音楽に携わる皆さんに、エールをおくる文章を発信していきたいと思います。
どうぞよろしくおねがいします。
専門学校の保育科に入学してくる学生の半分以上は、ピアノ初心者です。
高校を卒業してピアノが初めてで不安な中、一大決心をしてよく入学してきてくれました。
まずピアノのハードルが高く、迷いに迷ってから
入学を決めてきてくれている人が大半です。
さあ、せっかく保育科に来てくれたみんなに、卒業までにピアノを上手くなってもらわないと、、と思ってしまうのですが、、
ピアノの他に大した取り柄もない私には、
若いみんなから教わることの方が多く、
先生とはまさしく字の通り、ただ先に生まれてきただけだった、、と
眩しい若さとパワーを浴びながら、それを確認する毎日です。
新年度を迎えるたびに、特に初心者のみんなに
毎年、私自身気をつけていることがあります。
主にメンタル面のことです。人前で発表すること
に関して、みんなとてもデリケートです。
とくにここ数年は、自分の演奏を人に聴いてもらうことは絶対にイヤ、という学生が多く、次第に慣れてはくるのですが、慣れるまでの時間が年々長くなってきています。
しかし実習では、ほぼ学生全員、子ども達の前でピアノを弾く番がまわってきます。
一年生は新年度初心者からピアノをスタートして年間30回の授業をこなしたら、2年生の夏には保育現場で実習です。
限られた時間の中で本当にみんなの頑張りは
びっくりするくらいの凄いです。
あっという間にかなりの曲数が弾けるようになります。
ちびっこ向けなので、簡単な曲ばかりですが、
楽譜を睨みながら必死に練習する姿は、感動モノです。
今日も頑張ろう、とりあえず学校行って、他の授業の課題もあるから忙しいけど、ピアノも練習してないけど、とりあえず行けば何とかなるか、
と思って来てくれれば、それでokです。
まず学校に来てくれないと、始まりません。
バイトもかなりキツそうで生活も大変そうです。
学生も、親元から離れ、友達と離れ、
彼氏と離れ、心細い中、学校に毎日来ています。
全てのコミュニティを断ち切り、
都会に出てきたものの、学校がつまらなかったら、それはもう最悪です。
まずは、学校がましなところだった、、
と思ってもらうことが、
春の一番大事な私達教員の仕事です!
泣く泣く都会に送りだした、ご両親のためにも。
地元で、
うちの子、学校にも慣れたみたいで
なんだか楽しそうなんだよねー、
と、親子さんが話すようになってくれるといいなぁ、と願って。。
春休みの今は、ひたすら地道に授業準備をして
いかなければ。。
難しい曲を簡単にアレンジしたり、
簡単な曲を少し豪華にしたり、
同じ曲でもレベルに合わせて編曲していきます。
2023年4月入学の1年生、
進級した2年生、就職活動に入る3年生、
会える日を楽しみにしています!
3月はしっかり地元で過ごして
みんなとお別れしてきてね。。
4月から、一緒に頑張ろうね‼︎
そして卒業生、この春から先生デビューです、
応援しています‼︎