★ひと言
今や差別用語のヨロメキ、妻不倫のサスペンスドラマ
ヒッチコックとは違うカルネ監督のサスペンス
たたき込みタッチで映画が進行

★さらに付け加え
本作はフランス不倫サスペンス映画の元祖のようなものです。
今で言うと、物真似監督アレンの「マッチポイント」の
ようなものだと言えばわかるでしょう。
話しは「死刑台のエレベーター」のようで
最後は「太陽がいっぱい」のような結末になりかけますね。
「天井桟敷の人々」のメルセル・カルネ監督・脚本
ヴェニス映画祭の銀獅子賞
54年度、キネマ旬報ベストテン1位

★気にいったセリフ
「これで会うのは2度目だ。
少ないか?
男と女が会うのはこれで十分だ」

★主役  シモーヌ・シニョレ
ロミー・シュナイダーと本当にそっくりですね。
クールビューティです。
無表情
慎ましやかな顔の奥に、開き直った図太さと冷酷さが顔をのぞかせる。
冷徹な怖さが秘めた演技はウマイ。
彼女はイヴ・モンタンと結婚するが、
モンタンがマリリンモンローと不倫すると
シモーヌは自殺未遂、そしてモンタンはそのままシモーヌが死ぬまで添え遂げる。
このへんはモンタンの出演映画「パリのめぐり逢い」で同じように展開になりますね。
この彼女の無表情演技は監督の指示なのか
「天井桟敷の人々」の女性ギャランスとはまた違った冷たい女性をえがく

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映画タイトルで「嘆き」シリーズは
嘆きの天使、嘆きのプレリュードと印象的な映画があります
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