○朝日新聞の誤報に抗議を申し入れ

【代表代行】
まず冒頭は、朝日新聞の誤報について(2/18朝刊1面「民維合流先送り方針 岡田代表、参院選後に」)。この件に関しては党として抗議を既にしましたが、私からも改めて抗議をします。なかったものを、さもあったかのような、しかも断定的な報道をされるというのは非常に残念です。
皆様方が報じる立場でさまざまな取材を続けて、そして独自の編集権を持って報道する自由はもちろんありますが、全くないものを、あたかもあったかのように報道されるというのは、わが党内にとっても組織にとっても、ある意味、今一枚岩になっているところにいろいろな部分でさざ波が立つこともありますので、ぜひそこはしっかりと裏をとって報道していただきたいと思っております。

○内閣法制局の文書開示要求拒否問題について

【代表代行】
本日、参議院決算委員会がございました。もちろん甘利問題、引き続き追いかけてはおりますが、特に法制局長官の答弁が全く答弁として成り立っていない印象を受けました。
もちろん安保関連法案の審議の時にも全く理論になってはおりませんでしたが、今回も、特に想定問答に関しては法制局の中では作成していたにもかかわらず、自分がそれを是としていないものは行政文書ではない、というような答弁をされていましたので、そのこと自体もまず認識が間違っています。やはり行政機関の中で作られたものは全て行政文書です。
それに対して、院として、あるいは委員会として開示要求をしたものを、ご自身の判断で「これは行政文書ではないから出せない」というのは、情報公開あるいは公文書管理の見地からしても反する態度だと思います。
この問題、引き続き追いかけていきたいと思います。

○自民党・丸山参議院議員に対する辞職勧告案を国会提出

【代表代行】
丸山参議院議員の発言ですが、先ほど参議院で私どもと生活の党と社民党で(議員辞職勧告)決議案を出したと聞きました。
発言内容、議事録を精査するということでありますが、精査する以前にちょっと常識を疑ってしまうような、あまりにも見識のない、院の権威をおとしめる発言だと私も思います。

○明日19日の予算委員会で野田前総理が安倍総理に質問

【代表代行】
明日の衆議院予算員会集中審議では、野田佳彦前総理が質問に立ちます。
今日昼、ご本人に確認しましたが、相当やる気を持って、(第二次安倍政権以降の)この3年間、自分達(民主党)が政権を担当していた3年間、同じ時間が過ぎて、そして経済の結果・数値も出てきているので、きっちりと安倍総理の認識を質したい。自分との約束についても質したいという思いをお持ちでしたので、党を挙げて、明日の質問もぜひ多くの皆さんに見ていただければと思っています。

■質疑

○自民党・丸山参議院議員に対する辞職勧告案について

【日本経済新聞・宮坂記者】
丸山参議院議員の発言について、「見識がない」と代表代行もおっしゃっているが、具体的にどういうところに見識がないのか、改めてご所見を伺いたい。

【代表代行】
まず、ご自身のおそらく先入観で発言されていると思われることがあります。出自も含めて、あるいは人種というものも含めて、極めてセンシティブなもの、ある意味でヘイト的なものを思い込みだけで発言されている。しかも場所が参議院の憲法審査会ですから。その発言一つとっても、参議院議員としてのご見識というのが、おそらく有権者の皆様方から問われるものではないかなと思います。
あるいは参考人の方にされた質問内容の、いわゆる「51番目の州」というものが、一体何を意図して参議院の憲法審査会で問うているのか、私には全く理解ができません。

【NHK・花岡記者】
自民党のほうでは、この問題について予算などに影響があるので言動については厳しく注意をしようということで今、引き締めを図っている。宮崎議員の問題や丸川環境大臣の発言など、最近、自民党の中でこういった問題発言・問題行動が相次いでいることについて代表代行はどう受け止めているか。

【代表代行】
宮崎さんの場合には発言ではなく行動だったと思いますが、丸川大臣の場合は、発言は大変軽率です。やはり1ミリシーベルトの科学的根拠について、私達の政権の時にさまざまな方々のご意見を拝聴して、地元の方達の声を十分に尊重して、野党の皆様方、特に当時の自民党の皆様方の大変厳しい委員会での質問にもしっかりと誠意を持って答えさせていただいて決めてきた経緯があります。それを軽々しく「何の根拠もない」と言ったことは環境大臣としての資質が問われるべきで、失言レベルではないと私は思っています。
他方で、丸山参議院議員はたしか自民党の法務部門会長であり、私どもがずっと昨年から出させていただいているヘイトスピーチ禁止法案において、極めて消極的な立場をとっておられる方ですから、そういうことを考えると、今回のご発言が何かしらヘイトスピーチ(禁止)法案を止めるという彼なりの先入観があるのではないか。本当はそういうことはないのかもしれませんが、ある意味で私達もうたがってしまいがちなので、そこも含めて自民党が丸山さんの発言にどう対処されるのか、これは注視したいと思います。当然、軽い注意で終わる話ではないと思います。

【東京新聞・宮尾記者】
議員辞職勧告決議案は従来、刑事事件を起こした場合などが多く、院内の発言に対してはあまり例がないかと思う。国会の相場感から言って、院内の国会議員の発言に出すというのは相当重い判断をされたということだと思うが、あえてここまで踏み込んだのは、どういう検討をされた結果なのか伺いたい。

【代表代行】
参議院の執行部での検討の経過については、参議院の幹事長あるいは参議院会長に直接取材をしていただきたいと思います。
私からは、今、私が思うこととしては、党としてそれだけ重い決断に値するぐらいの失言だったと思います。暴言に近いと思います。一国の大統領に、ある意味間違った人種観においての発言を断定的にされており、そのことは一国の大統領のみならず、やはりアメリカで暮らしている黒人の方達に対して思いを至らせていないという部分もあります。しかも場所が参議院の憲法審査会という、ある意味で極めて重い委員会でございますので、これぐらいに値するのではないか。
もちろん自民側からも、今、議事録を精査して、国対を含めて、丸山さんもどういうふうに、その発言を取り消されるのか反省されるのかわかりませんけれども、おそらく党としての処分も出てくると思いますので、その時にはまた私達もしっかり考えたいと思っています。

○衆議院予算委員会質疑・野田前総理の登板について

【日本テレビ・古谷記者】
明日の予算委員会に野田前総理が大変意気込みを持っているということだが、このタイミングで野田さんが登場することにどういう意義があるのかということと、久しぶりの安倍さんとの対決になるが、どんな展開を期待されるか伺いたい。

【代表代行】
このタイミングでというのは、おそらくいろいろな部分で、増税をさせていただいた消費税の使われ方が、3党合意をほごにされ、そして時の政権の思いだけで走っているということがあります。あわせて軽減税率の関連税制法案も国会に出されました。相当早いスピートで採決をしようという国対的な動きも見えています。
やはり国会の場で、党首という立場で安倍総理と野田前総理が議論した時の公約がありますから、それがほごにされている部分が、(ほごに)されていないというのであれば安倍総理の言をしっかり聞きたいと思いますし、私達は(ほごに)されていると思いますので、それに対して野田さんがご自身の声でしっかり質されるのだと思います。

【朝日新聞・菊地記者】
抗議を受けている立場で質問しにくいが、新党の話について伺いたい。先ほども五者協議をされていたが、今、この議論がどの程度進展しているのか。もし進まないようであれば、どのような点がハードルとなって議論が進んでいないのか、現状を差し支えない範囲で伺いたい。

【代表代行】
進展しています。ただ、その途中経過を含めて3月(末)までにご決断をされると言った岡田克也代表に、党大会でも一任しています。だから岡田代表が、時が来ればしっかりと、その経緯も含めて、自ら発言されますので、この件に関しては待っていただきたいと思います。

○野党の協力・結集をめぐる議論について

【共同通信・関記者】
維新との協議に関して、岡田代表は一貫して「3月末までに結論」という話をされているが、一方で松野代表は先ほどの会見の中で「2月いっぱいで結論を出す」と発言があり、維新側からはここしばらくの協議の最中、「できるだけ早い結論を」と発信が続いている。このズレに関して、お互いの党の立場があるかとは思うが、協議の進展に対しての影響をどう見ているか伺いたい。

【代表代行】
ズレはないのだと思います。一貫して松野代表は「早いうちに決断を」と言ってこられました。岡田代表は「3月」という話をしていますが、3月というのは方向性を発言するゴールではなくて、全てのことがしっかりとそこで完結するというゴールですから、そこに至るまでの決断は、やはり2月末、3月頭でないと間に合わないのかなと思いますので、齟齬は生じていないと思います。

【フリーランス・安積記者】
新党構想について伺いたい。先ほどの会見で松野代表がおっしゃったのは、京都3区に維新の候補を出すか出さないかということだが、「3月以降に候補を出す可能性は否定しない」、すなわち2月いっぱいまでに結論、方向性の結論だと思うが、それを明らかにしないと、3月以降に4月の京都3区補選の候補を出す可能性もあるとおっしゃった。これについてはどうお考えか。

【代表代行】
公党の代表ですから、その部分で補欠選挙に公認候補を出す・出さないも含めてのご判断は当然、松野さんが考えると、日程幅でいうと確かにそうなるなとは思います。
ただ、当然そこは、我々は統一会派を組ませていただいていますので、また選挙区の調整というのは総選挙も含めて選対委員長を中心にやっていますので、そこの部分はまだ決定事項ではないと思いますが。

【フリーランス・安積記者】
確認だが、統一会派を組んでいて、参議院選でも熊本については同じ候補を応援する、北海道5区も同じ候補を応援することになっている。ということは、やはり松野さんの「2月いっぱい」というところは沿っていくべきだと代表代行としてはお考えか。

【代表代行】
それは松野さんに聞いてみないとわからないのですが。ただ、やはり4月24日に補欠選挙があり、そこに独自候補を出すということであれば、やはり2月いっぱいというのは相場感かなという気は、確かに私もします。
ただ、例えば参議院の三重ですとか、あるいは他の選挙区とかで、維新と一緒に候補者統一で応援していこうというところもありますので、そういう調整をしていくのであれば、その日程感に必ずしも縛られるものではないなというのが私の印象です。

【産経新聞・松本記者】
維新の党との合流交渉の関係で、岡田代表がおっしゃっている「3月末」というのは決断の期限だと私は理解していたが、今の代行の話だと、決断の時期は2月末・3月頭でないと、というご発言が先ほどあったが、「3月末」というのは決断の期限ではないのか。

【代表代行】
出口だと思っています。

【産経新聞・松本記者】
出口の期限と。それはもう幹部間で認識は共有されているという理解でよろしいか。

(文字数の都合上、続きはHPに掲載しております。)

動画も掲載しておりますので下記からご覧下さい。
http://renho.jp/archives/6612.html