ひと握りの勇気 | 鬼の霍乱

鬼の霍乱

年下の旦那さまと乳がん治療中の嫁の
珍道中的結婚生活をのらりくらりと綴ります。

昨日は


習い事の6回目。



前半戦も


半分過ぎた。



2回ごとに


先生が変わる。



今回は60代ぐらいの


とても優しそうな


ほんわかした女性。



授業の中に


先生が自分のことを


語り出す。



「実は私5年前に


乳がんを患いまして。」



!!!!!



いきなりの


半端ない親近感。



「太い針生検が


痛くて痛くて。」



うんうん


分かりますとも。



私もバコラ生検で


痛い目みましたよ(心の声)



先生は


温存手術→抗がん剤


→放射線→ホルモン療法の


ガチガチのフルコース。



順番は違えど


私と一緒だ。



今年の秋に


ホルモン5年終了らしい。



一通りの話が終わると


受講生さんが挙手。



なんだなんだ??



「私も15年前に


乳がんを患いました。」



!!!!!



まさかの


8人中3人。



実は私も・・・



だけどその時は


カミングアウト


出来なかった。



わざわざ


自分から言わなくても。



ブレーキがかかる。



もう治療は


落ち着いているのに。



まだ若いのにとか


かわいそうにとか


思われたくないのか。



告知後も


闘病中も


病気を受け入れたくないけど


受け入れて


治療に励んできた


つもりだったのに。



自問自答を


繰り返す。



先生だけには


言ってみようかな。



授業終了後


運も味方したのか


先生とサバイバー受講生さんと


私だけが残った。



勇気を振り絞る。



「私も乳がんなんです。


去年フルコースで治療して


今2年生です。


さっきは言えなくて。」



2人の目に


涙がたまっていた。



手を握ってくれた。



それだけで


全てが伝わってきた。



それぞれの


手術や治療のこと。



たくさんのことを


話すことができた。



胸に同じ痛みを


持つからこそ


分かる気持ち。



私のことだ。



きっと言わなかったら


後悔したはずだ。



思い切って


一歩踏み出せた。



まだまだ


治療は続く。



これからも


こういう場面があるだろう。



うまく共存して


消化していかれれば。



ありがとう


私の中の勇気。
ひこ花




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